第4話 3000m

駅までの道は3kmほどある。

歩いて20分ほどでつく。

ちょうど9時40分には駅に到着するだろう。

道端にはバラが咲いていた。

外に出るのは久々だ。

そのせいで真っ白な肌が悲鳴をあげている。

部屋が恋しい。

空は澄んでいた。雲は一つもない。

雲があればあの形は何だ、とか妄想を膨らませたであろう。

そんな想像はさせまいと空が言っているように感じる。

道路から熱気が発せられている。まるでサウナのようだ。

整っていた。

そんなことを思っているうちに駅についた。

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