第2話 水やり

汚れた口を拭き、食べ終えた皿を片付ける。

なんて面倒なのだろうか。

そうボヤきながら片付けを済ませる。

片付けを済ませたらやらなくちゃいけない事がある。

そう、外の花に水やりをしなくちゃならない。

じょうろを取り出し蛇口をひねる。

じょうろの重みがどんどん重くなってくる。

いつも思うが水というものは重い。

本当にいつもそう思う。

片手にじょうろを持って外に出る。

天気は快晴みたいだ。とてもこれから雨が降るとは思えないような天気をしている。

相変わらず暑い、地球温暖化とは厄介なものである。

植木に水をやり、水の重さから少しずつ開放されていく。

空になったじょうろというものは少し物悲しさがあると思う。

このじょうろを片付けるとき、虚しさのようなものを感じる。

朝というのはとても疲れるものだ。

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