ジョブを極めて世界最強(複数もいけます)

へーたろー

崩壊

その日、世界は大混乱に陥った。

朝聞いてた母親の声、さっきまでいた友人、上司に怒られていたサラリーマン

それが突然、



「はっ!!」

…恐ろしい夢を見た

全身汗でびっしょりだ。息遣いも荒い。


「…シャワー、浴びるか」

今日は待ちに待った職業が手に入れられる世界の祭りといっても過言ではない行事だ。

さっとシャワーの浴び、歯磨きを済ませ、ラフな格好で玄関へ出た。

「行ってきます、母さん、父さん」

玄関の棚にある写真立てに映っているのは、生前の父母の顔だ。


「ん…」

太陽が眩しい。今日は暑くなりそうだ

まずは鍵を閉めて、目的地である東京のスクランブル交差点へ向かう

そこが職業の発表場で、カードが配られるらしい。

今時そんなの信じる奴いるのか?と思うかもしれないが、先行体験5万の人が実証している。

その戦闘シーンを映した動画は今でも伸び続けており、全世界で5億回を突破している


「ここがスクランブル交差点か…」

周りの人がガヤガヤと騒いでいる。本当に祭りじゃないのか?

真ん中にどデカいモニターがあり、360度見えるようになっている。

その下の所が受付場みたいだ。


「よーっす、竹内!」

こいつは…


「ん?ああ、新条か。久しぶりだな」

久しぶりに会ったな、1ヶ月ぶりくらいか?

こいつの名前は新条 たける

高校卒業以降ちまちま会うだけだったからな


「お前も来たのか、今日の職選」


「職選って…どんな訳し方だよ」

多分職業選択のことを言っているのだろう。


「まあいいじゃねえか!そういえばお前今何歳だっけ?」


「んー…2…4…かな、この前誕生日だったし」

よくは覚えていないがそのくらいだった気がする。

「おーおめっとさん。なんかあげようか?便座カバーとか」


「いらねえよ!第一お前の使ったやつだろそれ!」

こいつの性格的にそうだろう。

「あはは、ドンマイドンマイ!」

なんだこいつ


そんな感じで列に並んで待っていると、ついに自分の番が来た。

「はい、えーと、竹内 御門みかど様ですね?ではこのカードをお持ちください」

俺が渡されたのはクレジットカードぐらいの青のカードだ。んー…何か書いてあるな。

01et0d0KeT45?まあなんかの認証番号だろう

武は…赤みたいだな。

そんな事を考えていたら人が多すぎて武を見失ってしまった。

見たら列の人数ももう僅かだ。そろそろあのモニターから発表がくるのか?


「レディース!アーンド、ジェントルメーン!本日はお集まりいただき誠にありがとうございます!!さて、皆さまにはいくつかの職業が与えられます。それは戦士だったり、アサシン?それとも僧侶?ノンノン、今回は自由度の高い職業を沢山ご用意させていただきました!!!それではお手元のカードをご覧下さい!」

いかにもマジシャンっぽい人間…?ロボット…?が話しかけてくる。

もちろんカードを見る。

だが周りの人間がざわめきだした。

なんだ?周りの景色が…


…赤く染まっていってる!?


「おい!なんだあれ!」


そこにいたのは





















デカい一つ目…いわゆるサイクロプスだった。

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