『モウソウ』
ぽふ、
第1話 愛の星
オリオンを巡る星たち。
2003年12月22日、彗星はやってきた。
この星の故郷、バラ星雲。
思いを合わせ、通じ合えた者たちが昇天し、その宇宙に帰ってく。
地球において、人はひとりでは力及ばず、片割れと巡り会い共鳴してはじめて、この星に生まれた理由を知る。
かつて東アフリカのルーシーがそうではなかったか。
彗星の力と結合し、裡に秘めたアフロディテを空に放つ。
意に添って人は美を感じ、美を知って、知をも知る。
そうやって育まれてきた星に、幾年重ね、愛を与えに舞い降りた。
この夜、世界にわたる異国語で、出産の喜びが幾たび交わされた。
アフロディテを放出し、目に見えない光が柔らかくつつみこむ。
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