5時からヒロイン

広兼 怜

焦る女の賞味期限

「突然ですがわたくし、水越沙耶(みずこしさや)は、会社を辞めさせていただきます」


もうだめだ、おしまい。

誇りをもって秘書という仕事をしていたのに、自分から汚してしまった。

立ち直れない私は、口からそんな言葉が出ていた。

私の一生をかけて尽くすと決めた男に向かって言ったのだった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る