劇牌
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劇牌
ヤウ:冥王と呼ばれているアジア系イケおじ関西弁。月海兄組(ゲッカイアニグミ)の若頭。
フカハ:獄炎と呼ばれている南米系イケイケ女性。猿爆暴組(エンバクボウグミ)の女若頭。
エン:延詠と呼ばれている日本人執事系男。眼鏡割組(ガンキョウワリグミ)の若頭。
本編↓
ヤウ
「おい!おたくらぁ…わかってるんやろうなぁ?わしの月海兄組の若いもんをえらい可愛がってくれたらしいやぁないかい」
フカハ
「おかしいわねぇ…あたしの所の猿爆暴組の若い子もあんた達の若いのにやられたといって来たけどもぉ?」
エン
「二人とも嘘はよくないですね。眼鏡割組の眼鏡A~Dが私の所にきて君達にやられたと言っていましたが…」
ヤウ
「よぉそんな豪快に嘘をつけまんなぁ?このままいくと、全面戦争も避けられまへんなぁ」
フカハ
「できればそれは避けたいところだけども…こればっかりは仕方ないわねぇ…戦争だわ」
エン
「いいでしょう。これは願ってもないチャンスでもありますね。戦いましょう?この眼鏡と共に」
ヤウ
「眼鏡はしらんけどもやなぁ、その覚悟。ちゃんと受け取った…まぁ、ドンパチで決めるのが筋っちゅうもんやが…如何かいのぅ?」
フカハ
「いいよー?女ばっかりだと思って舐めないことね?」
エン
「私達の事も…眼鏡だと思って甘く見ないことですよ?」
ヤウ
「よし、わかった…(プルルルルル、プルルルルル)おん?電話や、ちょっとまっとけや……(ピッ)あ、はいーもしもしぃー?おかん~?どしたん藪から棒に……ぉん…えぇ~それほんまかぁ…そらあかんなぁ~わしも今から組のもん使こてドンパチや思てたんやけどそら使えんなぁ……わかった、こっちでなんとかするわ!ぉう…ぉう、ちゃんとするて!ほなな!!(ピッ)」
フカハ
「何だか戦争できない感じだけど?」
エン
「クッフッフ…あなた一人で相手しますか?この眼鏡達と」
ヤウ
「……チッ…今からプレミアもんのフィギュアの抽選に組のもん全員つこて並ぶんやとさぁ。あと、ちゃんと朝昼晩飯は食えとさ」
フカハ
「あっはっは!!何それぇ!?天下の月海兄組もここまでぇ?だらしないのねぇ(LEINの通知音)…ん?LEIN?誰からだろ……うっわ、まじで?……あっちゃぁぁ……」
エン
「どうしました?まさかあなたも…」
フカハ
「ぅ……じ、Gがでたらしくて…組員総出でGの駆除してるらしい……今現場は悲惨なことに、と画像付きできたわ…」
ヤウ
「くぁっはっはっはぁ!なんやそれ!?おたくんとこもあきまへんなぁ?」
エン
「では私眼鏡割組の無条件での勝利という…(トイッターの通知音)…ん?なんだ?DM?……あ、だめだこりゃ」
フカハ
「まさかあんたんとこも?」
エン
「……えぇ…情けない話ですが眼鏡割組員全員の眼鏡が全て曇ってしまったようです」
ヤウ
「拭けばよくないかそれ?」
エン
「あなたに眼鏡の何がわかるというのですかっ(キッ」
ヤウ
「あ、はぃ、すいません」
フカハ
「これで全員私達しか戦えない状況だけども?どうする?」
ヤウ
「よし……えぇもんみつけたで~?ここは…こいつで勝負や!(ドンッ」
フカハ
「これはっ…ド○え○んドンジャラ」
エン
「なんと…組の大事な試合をドンジャラで決めるというのか…なんという悪魔的方法っだがっそれでいいっ!…やろうじゃぁないか」
ヤウ
「たかがドンジャラ、されどドンジャラや……こいつに大金を賭けて真剣に勝負するとどんどん凶悪に見えてくるぜぇ?ド○え○んの顔がぁ」
フカハ
「ド○え○んに罪はないでしょう!?…いいわ、もちろんルールぐらいは知ってるから問題ないわ」
エン
「私も問題ない。ただ私が知っているのはドラ○ンボ○ルの方だが」
ヤウ
「絵ぇちゃうだけやん」
フカハ
「時間がないわ、早くやりましょう。一戦勝負で…いいわね?」
エン
「構わない」
ヤウ
「よしっ、卓につけ。はじめよう」
フカハ
「開けるわよ……(パッカ」
エン
「なっ!?…これは…」
ヤウ
「ど、どういぅこっちゃ」
フカハ
「え、無理……これ、麻雀やないですか」
ヤウ
「…………え?でも、麻雀のルールぐらい知ってますよね?」
エン
「………え?あ?……そりゃもちろん知ってますわよね?」
フカハ
「………は?……もちろんじゃないです?知られていますよね?」
ヤウ
「え、でもフカハはんさっき開けた時「え、無理」言ってましたよね?」
エン
「言ってた言ってた」
フカハ
「は?言ってねぇし!?聞き間違えたんじゃね?私は開けた時に「へ、ふりん」言うたんですぅー」
ヤウ
「何やねん「へ、ふりん」て!」
エン
「まぁまぁ…「へ、ふりん」についての疑問は代々受け継ぐ事にして」
フカハ
「受け継ぎませんのであしからず。とりあえず!こいつで勝負ね!!さ、幸い皆ルールは知っているでしょうし!?く、組の頭はってるもんがこれのやややり方を知らないのもい、如何なものかと思いますがっ!?」
ヤウ
「あ、あたりまえやんけっ!!しっとるにきまってるわ!!!こんなもん毎日やっとるがな」
エン
「やりますともねぇもぅ毎日これでドーンとか、えーいとか言ってますから」
フカハ
「ほ、ほぅー?やるじゃーん…よしでは気を取り直して……始めましょうか……良いわね?一回きりよ?」
ヤウ
「わかっとるわぁ!よし、じゃぁ…な、並べるところからかな!?」
エン
「ですね!?あ、これ(ジャラジャラ」
フカハ
「……あー…これね……(ジャラジャラ)……これは、あれよ、あれ。あ、あんた、知ってるんでしょう?答えてみなさいよ?」
ヤウ
「ちょ、お前っ……これはやな、あれやんけ……あ!お金や、これの中のお金!!これがなくなったら終わり~負け~いうやつやで!」
エン
「さ、さすが鋭い、よくこのゲームを熟知されている(拍手」
フカハ
「さ、さすがじゃないの。じゃぁこれを配るわよ?い、いいわね?」
エン
「あぁ……しかし貴女……スタートの時点でそれを何本持ってスタートするか知ってるんですかぁ?もちろん私は知ってますよ?ねぇヤウさん?」
ヤウ
「あぁ知っているともぉ……それぐらい知ってへんとこれはでけへんなぁ?あんさんの負けっちゅうこっちゃ」
フカハ
「は、はぁ?!しししし知ってますけどー?なぁに、なぁに言っちゃってるんですかー?これ、これは残らないように均等に配ってからのスタートなんですぅー!!」
ヤウ
「さすがわかってるな。良い勝負ができそうだ」
エン
「まぁわかってることですけどね、早く配ってください」
フカハ
「わかってるわよ!!(ジャラジャラ)……はい!均等に分けました!どうぞ!」
ヤウ
「んむ、よし、まずこの一戦でいくら出すかだな」
エン
「え……あ、そうでしたね。じゃぁ私はもちろん全部賭けます。オールインだ」
フカハ
「は?………あ、じゃぁもちろん私も乗った。この一戦に全て賭けるよ。ファイナルドンだよ」
ヤウ
「もとより一戦の約束だったから初めからこれはなかってもよかったとは思うが全て賭ける。マックスベットだ」
エン
「流石というところでしょうか…まぁ、わかってはいたことです……さぁ、これを並べましょう(カチャカチャ」
フカハ
「そ、そぅね…並べましょうか(カチャカチャ」
ヤウ
「そうだな…(カチャカチャ」
エン
「よし、できました。まぁドンジャラと似てるのでこんなもんでしょう」
フカハ
「そ、そぅね!ま、まぁこっちの方が簡単だもんね」
ヤウ
「まじか………あ、じゃぁまず順番から決めようやないか」
エン
「恐らくですがこのサイコロを使って良い目を出したものが一番でしょうね」
フカハ
「そぅそぅ!そのサイコロはこの時の為にあるのよ」
ヤウ
「せや。しかし…エンはん?今「恐らくですが」言うたな?…まさかルール知らんってことないよなぁ?ここにきて……」
エン
「は?言ってませんけど…また聞き間違えですね。私は「ほほあく、ですが」と言いましたが?」
フカハ
「何その「ほほあく」の部分」
ヤウ
「ドラ○エのパスワードの一部みたいになってるやん」
エン
「し、知らないのはあなた達の方じゃぁないんですか?全く…では?このサイコロをどうやって振るか見せてくださいな?ほれ」
ヤウ
「う……そんなのわかりきったことじゃぁないか!こう、持って、こうっ!な?」
フカハ
「いや…な?言われてもさ…でもあってるわぁ」
エン
「悔しいけど合ってるんだこれが」
ヤウ
「よしよし、俺は5だ!ほれ次」
フカハ
「いいわ…これをこうもってぇ、こうっ!ね!ほら知ってる!私は4よ!」
エン
「熟練者のそれ(拍手」
ヤウ
「最後はお前な」
エン
「はい、ここをこう持ってぇ、こうっ!はい、達人級な数字、2」
フカハ
「ぁ…ピンゾロ……でもピンゾロ…って一番強いわよね」
ヤウ
「あ……いや、でもこれのルールでは関係ないんやで。知らんけど」
エン
「知らんけどぉ?」
フカハ
「怪しいわねぇ…あなた本当はルール知らないんじゃないの?」
ヤウ
「アホ抜かせや!こんなん幼稚園の頃からやっとるっちゅうねん!」
エン
「じゃぁそろそろ初めていきたいのでルール説明をお願いしましょうか?」
フカハ
「知ってるなら説明できるわよねぇ?」
ヤウ
「当たり前やんけぇ……よしっ…えぇか?順番にこの端から取っていくんや。そこからがスタートや、ええか?」
エン
「そぅそぅ、そして同じ柄を揃えたり相手から取ったりできるんですよね」
フカハ
「そぅ!さすが眼鏡。んで最後どれだけ揃ってて強いかが勝負だわ」
ヤウ
「お、おぅ…詳しいやんけわれぇ」
エン
「その相手から取ったりできるとき…確か掛け声が必要なんですが……どうも地方によっては言い方が違うらしいんですよねぇ…教えていただけますか?あなた方はどんな掛け声なのかを(眼鏡クイ」
フカハ(小声で
「チッ…仕掛けてきやがった」
ヤウ
「ええやろ、説明したる」
エン
「おぉ、凄い自信ですね?聞きましょう聞きましょう」
ヤウ
「よし…まず相手がいらんのを捨てるとするやろ?そしたら間髪いれずこう言うんや……ホーイ!そしたら相手のヤツを取れんねん」
フカハ
「ホーイッ!?」
エン
「すばらし(拍手)……ホーイねぇ。ただ…それだけでは無いはずですがぁ?」
ヤウ
「えぇ~……あ、そやそや忘れとったな…4回までやねん。ホーイは」
フカハ
「お、そうだな!そうそう!!」
エン
「チッ……し、知っていましたか」
ヤウ
「お前こそ!ホーイの他にあるの知っとるんかい!まだあるはずやで?知ってんやったら答えれるはずやし」
エン
「え……そ、そりゃぁ知ってますよ?……あれですよ、えーっと……あ、ウヤコーイ!これは相手がだしたヤツを手札に戻すことができます。これは3回までです」
フカハ
「手札言うたな」
ヤウ
「カードゲームやってるんちゃうねんぞ?!」
エン
「は、はぃい?カードゲームで作られた言葉も度々使われていますが何かぁ?」
フカハ
「えぇ!?せ、せやな、そうやでヤウ」
ヤウ
「お前はどっちの味方なんだよ!じゃぁ聞くがフカハお嬢様よぅ。牌を取るときに何て言うねん」
フカハ
「え!?…知ってるわよ?そりゃぁもぅ母親の胎内にいるころから打ってますから?」
エン
「体突きやぶっとるやないかグロイのわいいから早く言いなさい」
フカハ
「ぅ………ドロローン!」
ヤウ
「………中々やるやんけぇ…知っとったとわなぁ……せや、ドロローンや」
エン
「その言葉まで知っているとは…これはもぅ疑いようがありませんね」
フカハ
「た・し・か?ルールはまだあるはずですが?ねぇ?ヤウさんや?」
ヤウ
「ぁ、あたりまえやんけぇあるにきまっとるがなぁ誰も終わり言うてへんがなぁ」
エン
「捨てる時にその捨てたカードの名前も言わなきゃなりませんね」
フカハ
「もぅカード言ってるんだね」
ヤウ
「そう!エンの言うとおり!!さすがやで…まぁ何種類もあるが……皆熟練者やから?言えるよな?な?」
エン
「あ、あたりまえですよね?」
フカハ
「言えるに決まってるんじゃん?馬鹿にしてんの?」
ヤウ
「よぉぉぅし!じゃぁはじめようじゃないか!!組を賭けた戦いや…これで一位のやつがこの辺一帯を牛耳る。そんでええな?」
エン
「構いませんよ?まぁ負けませんから」
フカハ
「い、今まで一度だってコレで負けたことなんてないわ!来なさい」
ヤウ
「えぇ度胸やんけぇ…よし、じゃぁまず俺から一枚取るぞ?……ドロローン!ふむふむ…これな、うんうん」
エン
「さぞかし良いのが来たという顔ですね、私の眼鏡はポーカーフェイスすら見逃しませんよっ」
フカハ
「まだ1牌目だから良いのもクソもねぇと思うんだよな私は」
ヤウ
「ええからはよ引け」
フカハ
「はいはい、次私ね…ドロローン!……へぇ…なるほどねぇ」
エン
「さすが【獄炎】と言われた女、あなどれませんね」
ヤウ
「あぁ…恐ろしい女やでぇ(ゴクリ」
フカハ
「いや、まだ一枚だけやんかぁ?……まぁええか。ほれ次」
エン
「ふんっ……これだっドロローン!……あぁ?…ん?…んー?」
ヤウ
「また、厄介なのを引いたな」
フカハ
「そうとしか見えぬ反応…苦しいぞエン」
エン
「いや、何。何も書いていなかったものでな…ほれ」
ヤウ
「あぁ、それはあれだ!牌がなくなったりした時に予備で使えるやーつや」
フカハ
「そうそう!あー抜き忘れてたのねぇ!それは避けといてもう一回引いていいよ!」
エン
「だよな?……よし、次は…こいつだっ!ドローン!……よしよし、ふむふむ」
ヤウ
「今言葉違ったよね?」
フカハ
「うん、違った。ドローン言うたよね?」
エン
「言ってませんし。証拠はあるんですか?録音でもされていますか?はい次いきましょう。次」
ヤウ
「無理やりやな…よし次俺や───」
ヤウN
…………20分後
フカハ
「よし、これで全員引き終わった」
エン
「もぅ引ける牌がありませんもんねぇ」
ヤウ
「ここから捨てていくんや、わしからやな?いくで?キタっ!」
フカハ
「いきなりキタからかー…それじゃぁ私はこれ…ニシッ!」
エン
「まぁその辺りから捨てていくのが定石。さすがお二人共中々にやる……次は私ですね…ナカッ!」
ヤウ
「それ!ホーイ!!(ホーイホーイ…」
エン
「何っ!?しまったぁ」
フカハ
「そこをわたしが割り込んでぇ!ウホーイ!!(ウホーイウホーイ」
ヤウ
「なんやてぇ!!?」
フカハ
「これであんたはエンが出したヤツを取れない…見誤ったよ、あんた」
エン
「その攻め方っ…さすが【剛猿】と呼ばれていただけのことはある。」
ヤウ
「ぐぬぬっ…してやられたわい」
フカハ
「そんな二つ名やったかなぁ?まぁええわ…しかしこれでエンは捨てることができずターンエンドよ!」
エン
「ぬぬっ…しまった!だが仕方あるまい…フェイズ終了だ」
ヤウ
「次は私だな…よしどれを捨てるか……次はこれだな、ヒガシっ!」
フカハ
「ソーイ!(ソーイソーイ」
エン・ヤウ
「ソーイだとぉっ!?」
フカハ
「ソーイ…そのヒガシ…ソーイよ。ほら、私のヒガシと合わせると4枚になる…ソーイよ」
エン
「なるほどっ、4枚になるとソーイで取る事ができなおかつ手札が少なくなるっていう戦法か」
ヤウ
「やりおる…やりおるわい……だがわしも負けてはおれん!ここで俺はビッグインパクトを発令する!(発令するっ」
フカハ・エン
「なんで(だ)すって!?」
エン
「こ、ここでかっ…このタイミングで…」
ヤウ
「揃ったはずの牌は一度手札に戻り全員の手札を混ぜて更に配り直すという悪魔的技それがビッグインパクト」
フカハ
「なんてことなの……私の勝利は目前だったというのに……ここで、ここでビッグインパクトなんて…」
エン
「仕方あるまい…人生で一度しか使えない技をここで使うということはよほどのことがあるんだろう。私は受け入れる(ジャラジャラ」
ヤウ
「すまねぇなぁ若ぇの…受け入れてくれやぁ(ジャラジャラ」
フカハ
「くっ…致し方あるまいて(ジャラジャラ」
エン
「よし、混ぜるのはこれぐらいで良いだろう…配り直すぞ?」
ヤウ
「あぁ……次の手でしとめる」
フカハ
「これはっ…もぅ完成しているっ…」
エン
「何ぃっ!?それはまさか…」
ヤウ
「ま、まさか……まさかっ!?」
フカハ
「え?……ま、マニヘテよっ!!(マニヘテよっマニヘテよっ」
エン
「なにぃっ!?やはりか…あのマニヘテを開けたと同時に発言だものな」
ヤウ
「ここまでの豪運の持ち主とは…やはり女と思って侮ってはならぬな」
フカハ
「これで私はいきなり4牌少なく有利に進められる」
エン
「えぇい仕方あるまい…次は私だ……これならどうだっ!ゴマンをブロック表示で場に!出す!」
ヤウ
「ブロック表示にすることにより他者からのホーイを防ぐとはなかなかにかなかな」
フカハ
「ふっ、やるわね…次は私ね……これだぁ!M字上下の竹のようなヤーツ!(ヤーツ」
エン
「なっ!?ここでM字上下の竹のようなやーつだとっ!?」
ヤウ
「これはギリギリの戦いになりそうな予感だぜぇ(ゴクリ」
フカハ
「ふふふ、私の優勢は変わらないようねぇ!」
エン
「ふっ、ぬかったなぁフカハ!M字上下の竹のようなやーつをブロック表示にしなかったお前の負けだぁっ!すぅぅぅ……エッホホーイッ!!!(エッホホーイホホーイ」
ヤウ
「なっ!?…こいつ化け物かっ」
フカハ
「ま、まさかっ…古の技、エッホホーイ……存在していたなんて…かつての四賢者さえ一度しか使えなかった技を」
エン
「ふっふっふ…このエッホホーイは同じ牌を持つプレイヤーの牌をランダムに選んで捨てることができる……すなわち…」
ヤウ
「M字上下の竹のようなやーつを持つプレイヤーは……まさかっ」
エン
「そぅ、私が3牌持っている……ふっふっふっ…ふっはっはっはっは!!」
フカハ
「何てやつなの……私は今とんでもない怪物を相手にしている……やばい!負けるっ!この戦い、負ける!!」
ヤウ
「安心せぃ、こんなこともあろうかと隠しといたんや…とっておきのとっておきやぁ!!くらえぇぼうずぅ!!」
エン
「おまえ…ま、まさか、そんな……アレを備えておくなんて……ありえないだろっ!?」
フカハ
「何!?なんなのこの光はっ!」
ヤウ
「すぅぅぅぅ……大風車孔雀の舞っ」
エン
「なっ……そ、その技を生きて使うやつがいるとはっ……はわわわわわっ」
フカハ
「エッホホーイが無効化されたというの!?なんて威力……綺麗」
ヤウ
「これを見て生きて帰った者はいない、覚悟せえよ坊主」
エン
「くっ……ここまでかっ」
フカハ
「……はぁ……待ちなさい、ヤウ」
ヤウ
「わてのこの牌を見てまだ何かしようと言うんかい?無駄な足掻きはやめぃ見苦しいわ」
フカハ
「いえ、何もしないわ…ただ、無に還すだけよ」
エン
「まさか……貴女様はっ」
ヤウ
「ま、ままままままさかっ……あの四賢者の一人やいうんかいな!?ありえん!!ありえんぞこんなことぉ!!」
フカハ
「そぅ…私は彼方より来訪するとされる四賢者が一人…ニシのフカハ……さぁ全てを無に還すときだ」
エン
「仕方あるまい……こればっかりはどうしようもない、ヤウ。年貢の納め時だ……」
ヤウ
「くっ……否っ!!まだだっ……まだ牌を確認してへん!!見せぇぃい!!お前のその牌をっ!!!(ハイヲハイヲハイヲ」
フカハ
「良いでしょう、四賢者の力。とくとご覧あれ……(パタリ)」
エン
「こっ……これは……すべてが無に還る禁忌の技……」
ヤウ
「なっ……なんやこれぇ…みたことないぃ!こんなん見たことないでぇ!!……けど……なんて美しいんや……」
フカハ
「ヒガシ、ニシ、ミナミ、キタ……全てを3牌ずつ揃えた者に訪れるのです……これを……すっぅぅううう【四神】!!!(ヨンシンッヨンシンッ)」
エン・ヤウ
「ぐわぁぁぁぁぁぁああああっ!!」
フカハ
「さぁ皆…全ての牌を無に還す時です……ここへ」
エン
「…くっ……はぃ(ジャラジャラ」
ヤウ
「クソッ!……わかった(ジャラジャラ」
フカハ
「この箱に綺麗に並べるのです…この棒も綺麗に……あ、そのサイコロもですよ」
エン
「…わかりました」
ヤウ
「何でこんなことになったんや……くそっ!(黒電話の着信音)お?なんやおかんか…どうしたんや?もしもし?おかん?なんやねん!今忙しいとこなんじゃ───」
フカハ
「ホホホッ…口の悪い男だこと……(LEINの着信音)ん?…なに?」
エン
「完敗…だな……皆に連絡するか…(スカイフの着信音)ん?またDMか…何だ?」
ヤウ
「プレミアのフィギュア全員抽選漏れやて!?まじで!?そんなことある!?…ぉう、お!?ほんで今こっち向かっとんのかいな?え?来る途中で大規模火災見つけて全員で手伝ってる?」
フカハ
「え?G退治のために家焼き払ったぁ!?何考えてるんだよ!!うっわーまじかーめちゃくちゃ火の音聞こえるじゃないの……どうすんのよそれぇ!!」
エン
「何?……眼鏡の曇りは直ったけど次は眼鏡から大量に勢いよく水がでるようになった?……すまん冷静になっても意味がわからんもう一回……ん?で?…あぁ…ん?火事を見つけて消防より先に眼鏡で鎮火しようとしている?」
ヤウ
「はっ!?」
フカハ
「はっ!?」
エン
「はっ!?」
ヤウ
「今三つの組が一つとなり一つの事を成し遂げようとしている」
フカハ
「それを我々頭首が咎めあい貶めあうのはどういうことか」
エン
「あってはならない事態だ。組員に申し訳がたたない」
ヤウ
「我々も行こうではないか」
フカハ
「あぁ、ありがとな…二人共」
エン
「水臭いですね……我々の仲じゃありませんか」
ヤウ
「よし行くぞ!いざ最終決戦の地へ!!行こう!」
ヤウ・フカハ・エン
「すぅぅぅぅぅぅぅううううう………鎮火しに」
ヤウN
カン………あ、終わり
劇牌 SEN @sensensenkou
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