*第115話 再始動

オバルト歴1545年 昇節


オバルト王国、ハイラム王国、コイント連合国

デカシーランド共和国の四か国が同盟を結び、

“ジンムーラ国際連盟”が創設された。

臨時の連盟本部は王都中央教会の敷地内に在る迎賓館が利用された。


本来、教会は国際紛争に関して中立の立場を取るが、

今回ばかりは聖戦としての意味合いが在る為、戦力の一翼を担う。


ニャートン帝国の要求に対しては明確に拒否を示し、

侵略には武力でもって排除する旨を表明した。


***


三人目が生まれましたの。

可愛い女の子ですのよ!

アルサラーラと命名されましたの。

“情熱を燃やす”と言う意味ですわ。


えぇ、その通りですわ。

前世の名前は本宮もとみや たけし


当分は転生者を割り当てるとは聞いていましたけれど、

TSで有る必要性が在るのかしら?

愛しさに変わりは有りませんからどちらでも良いわね。


サラーラの契約精霊は“エスパーミコ”ちゃんですのよ!

ミサが大喜びしていますわ。

アーミアの契約精霊“魔法の魔子”ちゃんと三柱で、

“平凡同好会”を結成したそうですわ。


また戦に成りそうですわね。

今度は多国間戦争、つまりは世界大戦ですわ。

聞けばニャートン帝国では蒸気機関やら、

非魔法火力やらを駆使するとか。


産業革命ですわね。


人間の本性は“あらがう者”ですものね。

放って置くとそう成るのも仕方が有りませんわ。


叩き潰して差し上げますわ!


歯止めの効かない者に大きな力を持たせては

周りが迷惑をこうむりますのよ。


「お留守番は嫌ですわ!私も参ります!

ねぇ良いでしょう?お母様!」


あぁ!なんて可愛いのでしょう!


アーミアが拗ねていますの。

ですが、まだ3歳ですもの連れては行けませんわ。


「サラーラの御守りをして頂戴な。一人では可哀そうでしょう?」


こう言えば観念しますの。

妹ちゃん大好きっ子ですものね!


「うぅ~サラーラ・・・わ、分かりましたわ。」


ほらねっ!


例によってゲリラ部隊の編成を致しましたの。

私とシモーヌ。

アリーゼとカルアン。

チャーミィとフリーデル閣下。

の3チームですの。


「いやぁ~、これ着んのんも久しぶりですわ。」

そうね、10年振りかしら?


「お、お母様~これ食い込みますのぉ」

アリーゼは“ブロックNo1”のこずえちゃんよ!


「ブルマ~とはそう言うものよ!アリーゼ。

時々指で直す仕草を忘れないで頂戴な。

その時には軽くパチンと音を立てるの。

そして後ろを振り返って

“もうっ!エッチ!”って言うのよ!」


「師匠~それ変態でっせ。」


「サーシア!ちょっとこれ短か過ぎるのではなくて?」


チャーミィは“アンドラ仮面”ですのよ。

超ミニですの。


「その為に仮面が有るのよ!

仮面を付けていればパンチラも平気ですわ!」


“けっこうお面”などは裸ですのよ。


カルアンとフリーデル閣下は定番の仮面の忍者ですわ!

モスクピルナスを拠点にして、活動しますの。

“ウルトラ遊撃隊”の再始動ですわ!

挿絵:https://kakuyomu.jp/users/ogin0011/news/16817330663610465642


さぁ!久し振りに暴れますわよ!!!


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