*第113話 精霊言語
特定の技能を習得する事で精霊遺伝子の役割を補助させる事が出来る。
通常、遺伝子の発現と言うのはタンパク質の合成の事を指すが、
精霊遺伝子が合成するのは情報である。
“翻訳する”と言い換えても良い。
プログラミング言語をマシン語に
では直接にマシン語で
コードが完璧であれば、
精霊遺伝子の発現率の低さを技能で補う事が出来るなら・・・
***
週に一度、我が家で精霊言語教室を開いていますの。
生徒はシモーヌとチャーミィ、それからフリーデル公爵閣下。
そしてカルアン。
挿絵:https://kakuyomu.jp/users/ogin0011/news/16817330663328008793
アリーゼには必要ありませんわ。
元エキゾティック・ジャピャ~ンですもの。
カルアンのサポートをしていますのよ。
そうそう、二人目が生まれましたのよ。
1歳の女の子ですの。
サラアーミアと言いますの。
“愛を与える”と言う意味ですのよ。
えぇ、御想像の通りですわ。
転生者ですの。
前世では
勿論!TSですわっ!!
ある意味BL祭りですわね。
「それでは皆さん!この文章を大きな声で読んでみましょうね!
さんはいっ!」
『
「は~い!良く出来ましたわ!」
「お母様!これは山上タツゴロウの“がきポリス”のセリフではありませんか!」
その通りですわアリーゼ。
「良く知っていましたわね、アリーゼ。」
「えぇ!名作ですもの!」
さすがね!心強いですわ!
「意味が解る様になると、呪文を唱えるのが恥ずかしくなるわね。」
同感ですわチャーミィ。
特に降霊の儀の祝詞はトラウマですわ。
「それに貴方、なんですの?
精霊歌ってとんでもない内容ですわね。
誰も分からないから良いですけれど。
特に酷いのが“ホモのおじさん”ですわ。
子供達の前で歌ったのですって?
道徳のカケラも有りませんわね。」
いやぁ~照れますわぁ~
「言葉の表面に囚われては駄目よ!
その奥にある愛を感じてちょうだいな。
ホモのおじさんの人生に哀愁を感じてこそ、
一人前の精霊の歌い手ですわ!」
これで逃げ切れないかしら・・・
「さすがですわ!お母様!」
あぁ!愛しいアリーゼ、私の娘。
「ふぅ~ん、そんなものかしらねぇ?」
そんなものですわっ!
「4人共、そろそろ大丈夫そうね。」
後ろで見ていたサリーちゃん達が嬉しそうに近寄って来ました。
「何が大丈夫ですの?」
「私達との契約よ!」
え?
サリーちゃん曰く。
精霊言語、つまり日本語を習得すると、
精霊との親和性か高まるそうですの。
驚きましたわ。
4人共にかなり良好で、新規の人型精霊を呼び出すのは無理でも、
すでに実体化しているサリーちゃん達となら契約が出来るとか。
リサイクルですわね!
サリーちゃんはチャーミィと、
ルルベロはフリーデル閣下と、
ヤンキーモモはシモーヌと、
黒木ミサはカルアンと契約しましたの。
精霊の再就職に貢献出来るなんて素晴らしいですわ。
エコですわ!
持続可能な精霊環境の実現ですわね!
えすでーじーずですわ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます