青花
午時葵
第1話
―――はっ。
前を見ると、髪の毛の心許ない世界史のじいちゃんが熱弁を振るっていた。どうやら授業中だったらしい。
おもむろにノートを覗くが、すぐに閉じた。なぜかって?それは未解読文字に名を連ねても良いくらいの怪文書だったからな。
まだそこまで使ってもないくせにひん曲がってる教科書を開いてみたり、前の方に座ってるカースト1位美少女を眺めてみたがすぐに飽きた。
最近の俺は何に対しても感情が動かず、ただぼーっと時間だけが過ぎていっていた。
もう一眠りでもするかな…。
そう思ったときだった、後ろから蝉時雨に掻き消されそうな小さな声が聴こえてきたんだ。
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