五十五人渕、いわゆる花魁渕の”本当の場所”については”おいらん渕”ではなく、411号を塩山方向へ少し行った先にある藤尾橋がある付近ではないかと言われている

”本当の場所”というと変な言い方になるが、五十五人の遊女が谷に落とされた場所という意味である

これについては、複数の郷土史家や、史学家の文献などでほぼ一致していることから恐らく間違いないと思われている

ではなぜ、”おいらん渕”に慰霊碑が建っているのかという疑問が残るが、実はこれについても既に判明している

慰霊碑はそもそも本来の五十五人渕である藤尾橋近辺の国道411号の傍らにあったのだという、しかし通行する車両視界の妨げとなるという理由から、あの場所に移設されたのだ

あの場所が選ばれた理由は「伝説にふさわしい場所だから」だという

本当の場所、五十五人渕

この場所は迂回のバイパス整備がされていないので、今でも訪れることは出来る

”おいらん渕”は廃道化に伴い無くなったが、新たな”おいらん渕”として藤尾橋付近が名所化されるのだろうか

これは私感だが、慰霊碑は元に戻した方がよいのではないだろうか。

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