S5 白雨事件ファイル:遭難

――白雨市 裏路地紅葉:休憩室――


灯風「さて、みなみな様集まってもらったのは他でもない。毎日毎日送られてくるこの米!野菜!魚!!」


紅花「灯風先輩も不安でやつれてるくらいですからねえ。……にしても怯えすぎな気はするけど」


灯風「冬川かと思ったらちげえじゃん?流石に二週間近く毎日毎日kg単位で配布されると申し訳無さでいっぱいになるんだよ!」


紅花「ボクはバレンタインデーのチョコ作りで忙しいからなあ」

星名「毎日来るって相当な善行積んだんですね。あ、これお代わりいいですか」


灯風「ああ……、まさかの食費まるまる浮いてるからな……。タダでいいぞ」


星名「!……つまり、このままなら毎日タダ……!そんなことがあっていいのか!」


灯風「そこでだ!君らにアイデアを承りたい!!うちのラウラじゃ役にはたたん」


紅花「アイデアかあ……監視カメラの設置とか?」


灯風「今すぐ捕えたいんだよ……。悪者ってわけでもねえし流石に監視カメラは」


紅花「じゃあ徹夜で見張りですかね?」

星名「張り込みするには、まだ少し肌寒いですし……。店の前で待ち構えるしかないんじゃ?」


灯風「えっやっぱ張り込みダメ?」


星名「というか、毎日来るんですよね?心当たりとか全然ない方がおかしいと思うんですけど……」

紅花「寒さのあまり灯風先輩で暖を取ってしまう可能性があるくらいで問題はないと思うけどなあ」


灯風「そういうのは星名にやれ。――というかむーくんにやらせてるんだよな。張り込み……」


星名「待ってくださいよ!?」

紅花「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な」


灯風「飯風呂以外ずっと軒先に立ちっぱなしにさせてかれこれ3日目……」


紅花「虐待だあ!なんてことしてるんですか!」

星名「お、俺は社員とかバイトじゃないんで店に変な風評出ると思いますよ!」


灯風「キャバクラ……。いやまあそれは後にして……。まずいなあとは思ってたんだよ呼んでくるわ!」


――白雨市 裏路地紅葉:裏口――


▶骸 生命抵抗

 成功

▶寒い中3日立ってたけど風邪一つ引いてないよ!!強い!!!!

▶骸 観察力

 成功

▶3日張り込んだ甲斐もあって、小さい幼女がそろそろと大根と白菜ともやしを運んでるのを目撃します。タオルみたいなものでふわふわ浮いています

 

骸「……」


▶骸 潜伏

 成功

▶拷問めいた仕打ちに眉一つ動かさず、もらったマフラーと耳当てのみの防寒具であたりを見渡しています。結局バレませんでした


幼女「よいしょ……ふう。今日はお鍋にしてくれると嬉しいです」


▶幼女はいそいそと帰ろうとします


骸「あなた 誰? トーカ 知り合い?」


幼女「ひっ……!?――っ!」


▶幼女は逃げようとしますが、両手を挙げ、視線を合わせます


骸「待って 話 聞かせて」


幼女「……」


灯風「お、おい!むーくん生きてるか?!」


骸「トーカ 今日 お鍋」


▶灯風は骸は幼女と一緒にしゃがみ込んでいるのを目撃します


灯風「えーっとスマホでダイヤル回すのってどうやるんだったかな……」


骸「ムクロ、マホ じゃない」


灯風「そうかぁ?曜灯ちゃんに対しては似たようなものじゃ……?まあいい。今日は無駄に寒いからその幼女含めて入れろ」


骸「……どうぞ」


――白雨市 裏路地紅葉:バーエリア――


ラウラ「ということで!!!!チキチキ!!!森羅くんで遊ぼうのコーナー!!!」


ウール 「いえーい!」


ラウラ「ということで始まりました森羅くんで遊び回してショタっ子の純真な性欲で心を折ってやって自分の思い通りにしようというこの企画!!!。参加者のエントリーィィィィナンバー1番!!!理性ロリで脳みそ溶かしちゃうぜ甘ロリボイスの曜灯ちゃーん!!」


上ノ瀬「んなっ、話があるって呼んどいてこれかよ俺は帰るぞ!」


ラウラ「鷹見くんよろしゅう」


鷹見「台本をくれ、台本を」


ラウラ「金で雇っている以上鷹見くんは私の部下なのだイェイ!!森羅くん抑えといてー」


鷹見「はぁ……。愚痴とかあれば聞くからな?とりあえず今はおとなしく流れに身を任せておいてくれよな」

上ノ瀬「バカな、味方が居ねぇ……」

鷹見「女の子たちには逆らわないほうがいいんだよ」

清浦「そうですよー逆らわないほうがいいですよー」

上ノ瀬「逆らわなかったら逆らわなかったでなんかこう怖いんだよ。なんで俺なんだ」

鷹見「そういうもんさ。結局の所あちらさんは楽しいとしか思ってないんだから、本当に嫌なら嫌われてでもしっかりと主張すると言いよ」


曜灯「えっ、あっ、はい!えっと……。おいでー、撫でてあげますよー?」


ラウラ「はいしっかーーーっく!!!曜灯ちゃんは1回戦落ちです。女の子のプライドを容赦なく折っていく森羅くんかーっっこいいいぃぃぃぃ!!」


曜灯 「残念です……。いえ、というかそもそもわたし何の説明もされていませんでした、不公平です!」

ウール「曜灯ちゃん、こういうのは説明されるんじゃなくて本心でぶつかるものなんだよ!」

曜灯「な……なるほど……?」


ラウラ「ということでエントリーィィィィナンバーァァァ2番!!!女ばかりすりよって本命のロリからは逃げられる逃げられないロリコン!!バリトンボイスの真帆ちゃーん!!」


清浦「バリトンじゃなくてテノールくらいなんだけどなあ……」

清浦「健気な子が大好きだし、そうだなぁ……」

清浦「さあ、ここまでおいでー」


▶ジャーキーを等間隔に置いて、ゴールで両手を広げて待ってるよ


鷹見「バカにされてるな」

上ノ瀬「えっ……なんで当たり前のようにジャーキー持ち歩いてんの……」


ラウラ「はいしっかーーーっく!!!真帆ちゃんも1回戦落ちです。甲斐性無しっていうのはこういうことなんですね!!私はご主人様でよかったです!!!!」


清浦 「ほっ良かった」


――白雨市 裏路地紅葉:休憩室――


灯風「みんなー!!むーくんが幼女を連れ込んだー」


星名「人によっては洒落にならないですけどね」

紅花「はっはー、可愛いもんだねえ」


灯風「やめろこのお姉さんは全身毒で覆われてるぞ」


骸「この子 ムクロ 用 無い。 誰に?」


幼女「お礼に……!?」


▶全員 視線

 全員失敗

▶幼女は急に愕然とした表情でみるみる焦りだし始めます


幼女「そ、そんな……」


紅花「うん?どうかしたかい?」


幼女「英雄色を好むって言いますし……。やはりそうですよね」


紅花「灯風先輩?」


灯風「違う違う!英雄っていや俺もだけど操は1個しか立ててねえ!」


星名「惚気は家でやってくださいよ……」


灯風「すまん……」


星名「惚気の自覚あったんですか、折角だし詳しく話してくださいよ」

骸「ところで トーカ 知り合い?」


幼女「お知り合いに恵まれているようで……。報酬はこちらで渡しますとお伝え下さい」


灯風「そうだなぁ出会いは8年前……!?」


▶気づくと、紫の悪鬼が出来ています。幼女も消えているようですね


灯風「むーくん……?」


▶骸は理解していないように首を傾げます


星名「紫って…確か神様の領域……」

紅花「これは……」


灯風「まあいいわ……ラウラ呼んでくるか……」


――白雨市 裏路地紅葉:バーエリア――


ラウラ「ということで第二回戦に残ったのは曜灯ちゃん!!!!!!!!!!!!森羅くんのギザギザハートの子守唄を温かみのある両手でポカポカにした実績もあります!!!!是非少年の心を折ってやりましょう!」


ラウラ「では曜灯ちゃん。意気込みをどうぞ」


曜灯「えっ、勝ち進んでたんですか。えっと……、ウール先輩にはまだまだ及びませんが、全力で頑張りたいと思います!」


ラウラ「もっと過激さを見せてくれそうです!野郎ども!!期待が持てるな!!!」


一般客「「「「うおーーーーーー!!!!!!」」」」


灯風「なんだこれは……」

ラウラ「あっご主人様1/3の純情な感情を弄んでるんです」


上ノ瀬「助けてくれよ。なにがなんだか……」


灯風「申し訳ないが仕入れが出来ないから今日は閉店だ。酒飲み共ー申し訳ないが今日は閉店だー金は置いてけよー」


一般客「「「「ええええ……」」」」


鷹見「よかったな、もう終わりだぞ」

ウール 「がんばれー曜灯ちゃーーーん!……ってえええええええ!?」


灯風「黄楊とかは残っといてくれ。後片付けをしろ」


曜灯「えっと……、はい……」

清浦「『とか』に入ってそうですよね、私……?」


灯風「仕事が入った。紙吹雪とかの後片付けはしてもらうが、実質人払いだよ」


ウール「真帆おねーさん、ウールちゃんが帰っても仕事ちゃんとしてよね!」


灯風「お前は片付けをするんだよ!」


▶灯風はウールの首根っこを掴んで引きずっていきます


ウール「ぐぇーっ!お、おじさん服破けちゃうー!」

鷹見「森羅、そこらで休んどけよ。片付けはお前の分もやっておくからな」

清浦「さっきはごめんね。――――私もお片付けしますー何したらいいですかー」


上ノ瀬「謝るくらいなら最初からするなよ……」


――白雨市 裏路地紅葉:休憩室――


▶一般客が全員帰ったのを見届けた後、休憩室に呼び寄せたよ。何故か女性陣と上ノ瀬はチャイナドレスを着ていますね


灯風「で、このチャイナ服来てる君達。幼女が来たら勝手に悪鬼出来てたんだけど……心当たりない?」

ラウラ「いいでしょー!自信作なんですよ!!!ドヤ!ドヤァ!!」


ウール「真帆おねーさん、手を出したらダメだよってこの前教えて上げたでしょ……?」

紅花「――灯風先輩、ずっと気になってたんですけど、この服、やっぱりその、む、胸のあたりがキツくて……」


灯風「知らん知らん関係ないわ。今俺にレーザーサイトあたってんだよこええんだよ」


上ノ瀬 「情熱をもっと他の物に向けるべきじゃねえの」


ラウラ「特にショタのチャイナドレスはいいですよね!むーくんもそう思いません?」


骸「ラウラ 器用 シンラ … … … 」

紅花「灯風先輩が業務命令だから着るように言ってたってラウラさんが言ってたから着たのに……」


灯風「言ってない言ってない……」


紅花「灯風先輩の趣味かと思ってました」

星名「あの子、人じゃなかったってことですよね。でもあんな簡単に姿が見えなくなるってことは余程強い力があるんでしょうか?」

鷹見「両手に花で楽しそうだな。多分だれもその悪鬼に心当たりなんてないと思うぞ」


灯風「わんこがそういう趣味だったとしても俺は気にしないから……。こういうやつなんだが……」


森羅「ただひらひらしてるだけじゃねーか。何がいいんだか……」


▶灯風 レーザーアイ

▶灯風の目が赤く光ると、壁に先程までの出来事がビデオカメラのように映写されます


清浦「これ紫ですね……? 見たことない色です……」

曜灯「そう言えば、この間の悪鬼の中にいた子もすーっと消えていきましたよね」

上ノ瀬「あーその子!……なんだっけ。名前、聞かなかったな」


灯風「心当たりあんのかよ……。報告書に書いてなかったよな?」


上ノ瀬「うぇ、書かなかったっけ……?なんか拾ったらそれ私の羽衣だーって」

ウール「え?森羅くん女ができてたんだ!ウールちゃんの知らない所で大人の階段昇ってたんだね……」


ラウラ「ごん……おまえだったのか……」


上ノ瀬「いやあんときウールもいただろ」


灯風「まあいい。知り合いの神様?なら問題があることもないだろ。ケリつけてこい」


鷹見「知り合いの神様とかいう、恐ろしいワード」

骸「シンラ 知り合い なら」

清浦「知り合いの神様っていい表現ですねえ……」

紅花「灯風先輩の不安な日々もこれで解決できればいいですねえ……」


灯風「その前に一応解説しとくか。悪鬼は基本的に青黄赤とかなんだが、たまに紫とか白とかが混じってる。紫は神様の領域ってことだ。危険度はその神様によるからわからん」


星名「もし解決できたら今日が最後の晩餐ですね。置いてあった食材的に鍋ですかね」

ウール「今夜は狐鍋だ!」

紅花「出汁の用意は任せろーバリバリ」


ラウラ「お鍋は作っておきますから、行ってきてください。あなたはもっと経験を積んで下さいね」 


▶と言って、ラウラは紅花ちゃんを蹴り入れます


紅花「ひゃぁっ!?」


星名「あっ。他人が押し込んでも入れるんですね、気を付けなきゃ」

上ノ瀬「恩返しかぁ……。なんで野菜に魚しか……」

鷹見「扱いが怖いねぇ……。ってこんなときにラノベを切らしちまってる。誰か一つくれないか、それか留守番でいいか?」

曜灯「あ、それならわたしがアリソン?っていうのを持ってます!」

鷹見「そのアリソンってのなら、俺の分はなくても問題ないのか?それならお願いするか」

曜灯「了解しました!」

ウール「森羅くんは恋の病で忙しいみたいだし、曜灯ちゃん紐むすんでー!」

曜灯「えっ、あ、はい。あんまり器用じゃないので、下手だったらごめんなさい……」

清浦「今日は何かと大変な日になりそうです……」

上ノ瀬「いつだれが恋したってよまったく」

ウール「うんうん!さすがウールちゃん探検隊3番なだけあるね!上手上手!」

曜灯「えへへ……良かったです」

骸「行ってきます」


鷹見「恋をするってのも悪くないもんだぞ。相手がいるうちに楽しんどけ……それじゃあ行きますかね」


――キャバクラ:永江――


▶中に入るとピンクのくるくると回転する照明や、ドンペリが端っこに冷やされてあったりします。真ん中にiPadみたいなのが置いてありますね


曜灯「わ、目が痛いです……」

清浦「まさかの」

星名「これ、子供に見せていい場所じゃ……」

紅花「ああ……居心地が悪い……」


ウール「わーっ!ウールちゃんもここで働こうかな!お帰りなさいませご主人様!って」


骸「シンラ あれ」

上ノ瀬「俺かよ、まあいいけど」


▶森羅がiPadを見ると、ルーレットアプリが入ってますね。ボタンを押すと回転するみたいです


上ノ瀬「ルーレットか、回していいかこれ?」

鷹見「後で高額請求されても、多分経費で落ちないから気をつけろよ」

清浦「大概無視すればいいらしいですけどね。――ただのアプリなら」

骸 「マホ くわしい なんで?」

清浦「1回位はよくわからないボタンを押したくなることがあるんだよ……」


上ノ瀬「こんなとこでお金なんて請求されないだろ、ねらえ一等賞!」


▶森羅の座っている椅子がみるみる上に上がっていき、小さいステージみたいな場所で着地します。ドレスのようなお姉さんたちが高そうなお酒をグラスに注ぎまくっていますね。他の人たちのテーブルにもiPadのようなものが浮かび上がってきて、書き込みが出来るようになっています


上ノ瀬「な、なんだ?ステージ……?」

星名「商売の神様ならもっと別のになりそうだし、お金の神様でもいるのかな……」

紅花「ロマンスの神様とかいないかなあ」


▶ででん!と音がして、森羅くんのアプリがルーレットから書き込みアプリに変わります


鷹見 「コレで連絡でも取り合えっていうのか」

清浦「これはつまりどういうことですかね」


お姉さん「他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったらドンペリ、飲んでもらうわ」


曜灯「ドンペリって確かお酒ですよね……未成年はダメなんじゃ……?」

ウール「曜灯ちゃんもいずれ飲まないといけない時が来るんだよ!」


上ノ瀬「えー。正解不正解に関係なくちょっと飲んでみたい……」


清浦「そのままの君でいて」

骸「ムクロ 漢字 一文字 書く」

紅花「一文字ねえ」

曜灯「それは20歳になってからだと思います!興味があってもダメ、ですよ。まだ」

ウール「ふっふっふ……ウールちゃんのクイズ王っぷりを見せつける時が来てしまったようだ!」


紅花「うーん、『漫』?」

星名「えーと、『小』」

鷹見「あんまり得意じゃないが……『探』」

ウール「『針』だよ『針』!」

曜灯「えっと……『平』……?」

清浦「じゃあ私は「蹴」かな」


上ノ瀬「コナンだな!」


▶お姉さんが残念そうな顔をしてドンペリを下げます。そうすると、椅子がくるくるとキリモミ回転して元の場所に戻ってきます


鷹見「流石だな」

ウール「トルネードスピン!!」

紅花「飲んだら酷い目に合いそうだねえ……アレ」

上ノ瀬「ちょっと飲んでみたかったけどなぁ……。灯風の前で言うわけにもいかねえし」

紅花「ボクはもうちょっとで二十歳だからねえ」


▶再び森羅だけルーレットアプリに切り替わります


上ノ瀬「あれ、また俺!?」

星名「今日は忙しそうですね、彼」

骸「シンラ ラッキー」

紅花「頑張って貰わなきゃね」

清浦 「答える側は大変でしょうからね……」

鷹見「コレは飲まされるまでずっとこの調子になりそうだな」

清浦「ただ飲まされるだけではなさそうなのは、この場所が言ってますよね……」


▶今度は星名の椅子がくるくると逆回転で上に上がっていきます。ドンペリを持ったお姉さんたちがニコニコ笑顔で杯に注いでいきます


星名 「うっ、今度は俺か……」


お姉さん「他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったらドンペリ2本、飲んでもらうわ」


骸「ケイ 頑張って」

鷹見「慧くん、コレがきっかけでこういう店にハマるとかはやめてくれよ?」

紅花「どうせならウチで飲んでいって欲しいかなあ」

清浦「理性はある方だと思うので大丈夫では……」

星名「それは無いと信じたいですね……。わかりやすいのでお願いします……」


鷹見「さっき警告もらったばかりだから気をつけないとな……『冬』とかならどうだ」

清浦「では、『豪』と書こう」

ウール「ティンと来た!ずばり、『艦』だね!」

上ノ瀬「まあ頑張ってくれ、俺からは『嵐』だ」

紅花「んー……『白』?」

曜灯「それでは……『主』……?」


▶ブザーが鳴り響きます(答えは吹雪でした)


星名「……わからない」


お姉さん「暁の水平線に勝利を刻みなさい!」


▶お姉さん達はそういってドンペリグラスを飲ませにかかります

▶星名 生命抵抗

 失敗 成功 精神計35ダメージ

▶ものすごい度数のお酒を相当な速度で飲まされ、急速にアルコールが脳みそに入ってきます


紅花「こういう時ってどう言ってあげるのがいいのかなあ。『とんだ期待外れだったよ』がいいのか『次は頑張りましょうね!』なのか……」


お姉さん「楽しんでいってねー」


骸「ケイ しっかり ケイ!」

星名「うっ……はっ……ヒュァ……」

清浦「うわあ……」

上ノ瀬 「――あれで楽しませる気なのか!?こえー」

鷹見「水は、無いか。なら壁に持たれて座っておきな、無理なら吐け」


曜灯「ほら、大人でもこうなっちゃうんですよ。子供のうちからお酒なんて飲んだらどんなことになるか……」


ウール「大丈夫大丈夫!あの人お酒飲めなさそうな顔してるし!曜灯ちゃんお酒強いって!」

曜灯「顔で人を判断しちゃだめですよ」

紅花「あー……ご愁傷さま……」

星名「の、喉と、肺、が……。ぅ、ぅう……」

清浦「お酒はほんのちょっとでいいんですよ……」


▶そうこうしていると、曜灯の椅子がキリモミ回転で上がっていきます。お姉さんたちがニコニコしながらドンペリグラスが大きくなって待っています


曜灯「ひゃ~~」

骸「ヒカリ!」


お姉さん「取り敢えずお酒どうぞー。他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったらドンペリサービスよ」


鷹見「未成年でもお構いなしか」

曜灯「ちょ、ちょっと待ってください。お酒は20歳になってからですよ!!」

星名「うぅ……。冬川さん、ありがとう、ございました……クイズ、やらなきゃ……」

紅花「はっはー、どうにも辛かったら言うんだよ?」

上ノ瀬「言って止まるものじゃないってのはさっき見たばっかりだしな……」

清浦「絶対成功させるからね……」


ウール「ふっふっふ……優しいウールちゃんからのヒントだ!『回』!」

星名「う、『馬』とか……」

紅花「……『叫』?」

上ノ瀬「難しいなー。『観』とか」

骸「ヒカリ お願い 『休』」

鷹見「難しくないか?、『楽』……?ええい、どうしろと」

清浦「うーん。「廻」かなあ……」


曜灯「えっと……、メリーゴーラウンドでしょうか……?」


お姉さん「あら。お酒飲みたかったのねー。言ってくれればよかったのに」


曜灯「ひっ……」


▶ブザーが鳴り響き、お姉さんはドンペリグラスを注いでいきます。

(答えは遊園地でした)


▶曜灯 生命抵抗

 失敗 精神に計25ダメージ

▶椅子がキリモミ回転して落ちていきます


曜灯「ぅぅ……。こんな目に合うなら、大人になんてなりたくなぃ……」


骸「ヒカリ ごめん……ムクロ わからない。」

ウール「ウールちゃん実は昔パジェロ出したことあるんだよ!みんな安心すると良い!わははー!」


▶鷹見の椅子がキリモミ回転して上がっていきます


鷹見「なんだ、次は俺か!」

骸「レン 頑張って」


お姉さん「高いお酒だからもっと飲んでいってねー」

お姉さん「他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったらドンペリサービスよ」


清浦「がんばって……」

上ノ瀬「そのまま瓶ごと持って帰らせてくれりゃいいのにな」

星名「――上としらへぇふひゃりもひるぅんですねぇ……」

鷹見「どうせ高いお酒を飲むなら、もっとゆっくりと飲みたいもんだね」


骸「みんな 頼む『白』」

ウール「整いました!『仮』!」

上ノ瀬「『馬』じゃあこれで」

曜灯「あんまり詳しくないのですが……『受』とか……?」

紅花 「――ああ、じゃあ『狐』……?」

星名「……『配』?とか…?」

清浦 「今度こそアシストできるように。『想』でどうでしょう?」


鷹見「う、うーん……?妄想?」


▶ブザーが鳴り響き、お姉さんたちがニコニコでドンペリを注ぐよ

(答えはバーチャルYouTuberでした)


鷹見「ええい、やけだ!かかってこい飲んでやる!」


▶鷹見 生命抵抗

 ファンブル[人間振り直し][何もなし]

 精神に計25ダメージ

▶キリモミ回転で落ちていきます


鷹見「あぁくそ、ワインは飲めないってのに……。まずいし頭痛がするし最悪だ」

紅花「ううん、難しそうだなあ……。ボクに回って来なきゃいいけど……」

星名「ポケー」

骸「ペース 大事」

清浦「ペースなんてものはないんでしょうねえ」

上ノ瀬「この調子だと全員やるまでかえれないんじゃね」


清浦「世俗をもっと勉強しよう。ああ、今度は私がボタンを押すのね」

ウール「ホットミルクに混ぜると飲みやすくなるんだって!」


▶骸とウールの椅子がキリモミ回転して上がっていきます


骸「……!?」

ウール「目が回るー!」


▶お姉さんたちがニコニコしながらドンペリグラスを注いでいます


上ノ瀬「二人連れてった?なんか変わったんだな」

紅花「ど、どうなるんだろ……」

清浦「なんかやばい目を出したのかな……」


お姉さん「以心伝心してね。問題を提示するから、答えを一致させてね。一致させれないとドンペリサービスよ」


星名「ガラスの虹を浮かべた砂の上~」

ウール「ウールちゃんと骸おじさんの仲なら相性抜群だから大丈夫だね!」


▶『赤い果物といえば?』と言う問題を出して、上に上がってないキャラが答えを出していきます。提示時間になったらトークで答えを書いてもらって、一致したらおっけー!


▶例題だと『りんご』『りんご』ならおっけー!『りんご』『いちご』ならダメー


ウール「大丈夫大丈夫!人間いつかは死ぬし死ぬ時は一緒だよ♪」


お姉さん「秘封倶楽部で家ではズボラな方はどっち?」


星名「黒い方、ですかね……」

鷹見「アクティブな方は家に居ないだろうから逆に荒れなさそうだよな」

曜灯「わたし的には家ではその瞬間に必要な、最低限のことしかしないメリーさんと、時間にはルーズだけどノートはこまめに取るし、家事もテキパキとこなせる蓮子さんが素敵だなって思うので、メリーさんがいいなって思います」

清浦「黒い方と言うと、確か蓮子とかいう」

上ノ瀬「黒い方がしっかりしてるイメージがない……」

鷹見「意外と認識に齟齬があるもんだな。まあ確かに黒い方が雑そうってのはわかる」

清浦「自分の興味があることにしか目を向けない気がするし、家の中にまで気を配らないと思うので、蓮子さんかなと。私もそんな気がします」


▶『蓮子』『蓮子』


お姉さん「残念……」


▶キリモミ回転して椅子が降りていきます


ウール「まわれまわれーメリーゴーラン♪」

骸「ハッ……!ハッ……!」


▶冷や汗を滝のように流し、肩で息をしていますね


ウール「またまたウールちゃんやらせていただきます!」

清浦「今回はうまくいったとしても次はそうとは限りませんよね……」

上ノ瀬「マイナスに考えたって仕方ないだろう。なんとかなるぜ」

ウール「さぁ何が出るかな!何が出るかな!きえー!」


▶紅花の椅子がキリモミ回転で上に上がっていきます


紅花「おろ、おろろ?え、ええ……ボクかあ……」


▶お姉さんたちが気合の入った顔をしてドンペリをたくさん持ってくるよ


お姉さん「他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったらドンペリ3本、飲んでもらうわ」


紅花「あ、あの……。多くない?」


鷹見「なるほどな、コレならまだわかりやすいだろ『音』だ」

星名「『線』で」

ウール「こういうのは早押し競争だからね!簡単なの取っちゃおっと!『耳』!」

清浦「では、「聴」にしましょう」

曜灯「では、『機』」

上ノ瀬「全員バラバラじゃないといけないものじゃないしなー。『耳』で」

骸「『栓』」


紅花「え、ええ……?ちょ、ちょっと待ってくださいよ……?」

紅花「――――イ、イヤホン……?」


お姉さん「ドンペリはお嫌い……?」


紅花「み、未成年だからねえ……」


▶お姉さん達は悲しそうに帰っていき、椅子がキリモミ回転して降りてきます


清浦「ああ……、当たってよかったですー」

紅花「し、心臓に悪い……」

星名「体が慣れてくればなんとでもなりますよ~。たぶんですけど~」

上ノ瀬「次行こうぜ次ー」

清浦「さて、私の画面が光っているので行きますね」


▶星名と曜灯の椅子がキリモミ回転して上がっていきます


曜灯「ひっ……。また……!」

星名「ふぁー」

清浦「うちのアプリだけバグでもあるんじゃないの……?」


▶お姉さんたちがニコニコしながらスピリタスを持ってきています


上ノ瀬「特異体質お姉さん」


お姉さん「こっちならお好きよね?」


鷹見「あぁ、頭が痛い。さっさと終わってくれ……」


お姉さん「以心伝心してね。問題を提示するから、答えを一致させてね。一致させれないとスピリタスサービスよ」


清浦「結構疲れてきましたねこれ……」

曜灯「うっ……。さっきのより香りがすごくないですか……」

清浦「酔わされている方はたまったものじゃない……。早く終わらないか……」

紅花「――い、いつまで続くんだろうこれ……」


▶『「し」から始まる学校にあるものってなーんだ?』


鷹見「どうせ酔うなら美味しい酒で幸せに酔いたい……」

骸「し ……? 学校……」

清浦「し、かあ……」

鷹見「し、で学校か……。じょうぎ?」

清浦「視聴覚室とか、かなあ第一感」

紅花「死体……は、普通無いか」

上ノ瀬「さっきと変わっていくらでもありそうな……。でもまあ、まずは職員室だろ」

清浦「ああ、職員室良いですねえ」

鷹見「あぁ場所もありだな。それなら職員室はどこにもありそうだ」

骸「資料室 ある」

ウール「はーい!ウールちゃん職員室嫌い!」

紅花 「職員室かあ……。良い思い出無いんだよねえ」

清浦「よく呼び出されたものです」


上ノ瀬「好きか嫌いかは聞いてないんだけどな……」


紅花「……ボクが高校生の時は盗撮と盗難で教師が何度か変わって……」


▶『職員室』『職員室』


お姉さん「スピリタスもお嫌い……?」


▶お姉さん達はしょんぼりしながら帰っていき、キリモミ回転で降りてきます


骸「ヒカリ よかった」

曜灯「あなた達のせいで嫌いになりそうです……」

上ノ瀬「そもそもウール学校行ったことあんの?」

ウール「ウールちゃんはどこにでもいる10歳の女の子だよ?あたりまえじゃーん!」

星名「お酒よりジュース……。お腹すいた……」

清浦「お酒しか出てこないのもどうなんですかねえ」


▶紅花とウールがキリモミ回転して上に上がっていきます


紅花「あわわわわわわ……」

ウール「わっしょい!わっしょい!」


お姉さん「飲みにくいみたいだから牛乳混ぜてみたわー」


▶大量のスピリタスに牛乳が混ざっています


ウール「わー!飲みやすそう!」


骸「ウール ダメ」

上ノ瀬「混ぜりゃいいってもんじゃねえだろ」

紅花「う、うーん……。そういう問題じゃないというか……」

清浦「そもそも振る舞うものを考え直してほしいですよねえ……」

鷹見「牛乳もいいがオレンジジュースで割っても飲みやすい……うえぇ」

曜灯 「というか、どうしてわたしたちはこんな目に合っているんだろう……」


▶イメージクイズだよ。上の2人のみ答えを提示して、575の川柳を書いてもらい答えを逆算しよう!


ウール「整いましたっ!」

ウール「『桜の木 みんなでたのしく 宴会だ!』」

紅花「え、ええっと、ええっと……『幻想郷 脇出し空飛ぶ 紅白だ』……」


鷹見「なんとなく伝わってきたが……、2つの関連がいまいちわからない……」

骸 「……? わからない」

上ノ瀬「でも二つ合わせてヒントなのは間違いないだろ?うーん……」

星名 「ちょっと広いですね……」

曜灯「えっと、『東方妖々夢』とか……?」

曜灯「むむむ……」

清浦「違いますか……」

星名「紅白だし『博麗霊夢』?」


▶お姉さんたちが悲しそうな顔をして下がっていきます。椅子がキリモミ回転して降りていきますね


ウール「ぐるんぐるんーウールちゃんが回るー」

星名「ふはー……。今ので大分酔いも飛びましたね……」

骸「ヒカリ 次は、当てない」

上ノ瀬「ウールが楽しそうで何よりだ」

清浦「当たってよかったです……」

ウール「森羅くんもエンジョイしてるかい?もっと楽しまないと!」


▶星名がキリモミ回転して上がります。お姉さんたちが気合の入った顔でスピリタスに牛乳をマゼマゼしていますね


星名「流星にまーたーがってー」


お姉さん「他の人が教えてくれる物事を、漢字一文字で教えてくれるから答えてね。答えられなかったら余ったスピリタス全部サービスよ」


清浦「聞き間違いでないなら今回は気合を入れないといけないかも……?」


ウール「じゃあ……『容』!」

鷹見「コレはどう考えても一文字じゃ無理だろ……『記』でなんとか伝わってくれ……」

曜灯「えっと……『挿』なんてどうでしょうか」

紅花「――うーん、『小』……」

上ノ瀬「わかんねぇなー『板』」

清浦 「これはきっつい……「端」」

骸「『録』」


星名「メジャー?」

紅花「ああ……」


▶ブザーが鳴り響いて、お姉さんたちがニコニコしながらスピリタス牛乳割を流し込みます

(答えはSDカードでした)


▶星名 生命抵抗

 成功 精神に計50ダメージ

[薄い本、オンリーイベントカタログ]

[ガチャ爆死]

▶急にお酒と牛乳を流し込まれてお腹にブレイクします。アル中にはギリギリなりませんでした


星名「キュー」

骸「ケイ……」

鷹見「吐いても気道がつまらない姿勢で寝かせてやろう……」


ウール「あっ……死んじゃった?埋める?」

紅花「埋めちゃ駄目だよ、まだ」

上ノ瀬「せめて外に出てからだろう」

ウール「……そっか」

清浦「うー……。せめて少しだけでも楽になれば……」


▶酒でぐったりしていると、ピンクな空間の下からエレベーターで幼女が上がってきます


幼女「どうやらお酒はお気に召さなかったみたいで……。知り合いだとこれでテンションパリピなんですが……」


鷹見「酒は嫌いじゃないが、もう少しゆっくり飲ませてほしかったな……」


幼女「あっ……!戦いの方がお好きでしたか……、すいません。お酒抜けたらここのボタンを押して地下に来てください」


▶幼女は白死蝶に囲まれて消えてしまいました


上ノ瀬「あーやっぱりこないだの!って話聞かねえな!?」

清浦「ずいぶん極端な方ですね……」

曜灯「せめてお話くらいは聞いてほしいです……」

紅花「これ、つまりは戦えってことですよねえ……」

ウール「拳で殴り合うしかなぁい!」

星名「……う、ぁ……。きもち、わる……ぅ、ぐっ……」


▶紅花 セミヒール[柳浪、裂帛]

 28回復

▶曜灯 イチジク草

▶骸 イチジク草

▶清浦 イチジク草


紅花「ああ、これはマズいねえ……。癒せ輝け光よ照らせ……セミヒール、っと」

曜灯「そういえば、ラウラさんからお香?のようなものを頂いたんでした。これを炊くと、気分が落ち着くらしいですよ。」

骸「ムクロ 持ってる 使う」

清浦「私も持ってます! 使いますね!」


▶星名のアルコールが抜けます。骸はぐったりと寝込んでいる星名の頭を膝に乗せ、お香を扇いで星名に当てています


星名「すみません……。足を引っ張ってばかりですね……。何も、出来てないなんて……ぐっ、うぅぅぅ……」


鷹見「はーコレでいくらかマシになったな……」

曜灯「ふぅ~、まだちょっと頭が重たい気がします……」

上ノ瀬「――飲んでみたいとは思うけどなぁ、飲まされんのは勘弁だぜ」


星名「わかって、ヒッ……ます……。男が、うっぐ……人前で泣くもんじゃ、ないですよね……。ごめんなさい……」


紅花「――ボクの胸で泣いても構わないんだよ?」

清浦「私の胸で泣いてもいいですよ」


▶紅花と清浦は両手を広げてハグ待ちしていますね


星名「ありがとうございます……。そんなにされる資格もないのに……俺は……」

曜灯「――だめだーって言ってたのに、結局わたしが飲んでしまった……。ぅぅ……」


鷹見「あいつらまだ酔ってるみたいだな。森羅、今ならしばいても多分怒られないぞ、酔冷ましだって言い訳にできる」

上ノ瀬 「い、いやいきなり引っ叩けるかよ。というかあれ酔ってんのか……?」

紅花「はっはー、ボクは困ってる人と弱ってる人と弱い人の味方でいたいからねえ」

星名「俺も……そう、ありたかったな……。もう大丈夫です、ありがとうございました骸さん、冬川さん、清浦さん」


ウール「泣いてる男の人には優しくしてあげるのがいいんだよ!ここウールちゃんの恋愛ワンポイントアドバイス!」

鷹見「なるほどな、ラウラさんが執拗にいじるわけだ」


紅花「ま、ボクもまだまだ弱い人間だからねえ……。じゃ、立ち直ったところで行きますかー」

清浦 「気合い入れますか……」

骸「行こう 覚悟 しよう」


▶骸がボタンを押すとガガガガと音がして、地下に沈んでいきます。同じピンクの部屋だけど空気が変わったのを感じますね


――キャバクラ地下闘技場――


▶奥のステージに幼女が立っています。申し訳無さそうな顔をしていますね


幼女「戦闘のほうがお好みとは配慮を知らず……。すいません」


骸「違う そう 違う……」

清浦「下調べをもっと頑張ってほしかった思いはあります……」

紅花「ボクは戦闘力低いからね……?」

鷹見「飲んで殴り合いって……、迷惑なだけのチンピラじゃないか。そんなのと一緒にはされたくないね」


幼女「私じゃ不服ですか……?そうですね……、本物の白死蝶を見たことがないんじゃないですか?」

幼女「いけっ! ビビヨン!」


▶幼女がモンスターボールを投げて白死蝶が出てきます。真っ白ですね


曜灯「本物……?」

骸「勘違い してる 話 聞きたい」


幼女「私のお気に入りと戦ってください。きっと満足させてみせます!」


▶幼女は白死蝶に囲まれ、奥のテラスのようなところで指示を出すようですね


上ノ瀬「蝶と戦うのってなんかなぁ……、いまいちしっくりこねぇんだよなー」

紅花「本物と偽物がいるってことかなあ……。正直戦いよりその話をちゃんと聞きたいんだけど……」

清浦「あの方が蝶を出していたわけではないと思うんですけどね……」

曜灯 「あっ……、お話を聞いて貰う前にまた消えてしまいました……」

ウール「蝶は捕まえるもの!ウールちゃんはそれを鑑賞するもの!」

曜灯「そういえば、同じ白死蝶を見える人と見えない人がいたり、すり抜けたり身体に当たる白死蝶もいましたね。いろんな種類がいるんでしょうか?」

星名「――レグルス!そしてもう1つの光!せめてみんなに!」


▶戦闘前行動 星名 橙 ヒット


▶白いビビヨン 

ねむりごな(全体に精神抵抗で判定。お酒を飲んだなら精神抵抗値に-4。失敗すると睡眠)

蝶の舞(魔法追加ダメージ+20)

影分身(命中基礎値+4)

粉塵(被火属性反射効果)

S増加(行動値14で行動数追加効果)

▶全員精神抵抗で判定

 ウール以外失敗

[曜灯:目覚まし時計][上ノ瀬:目覚まし時計][星名:目覚まし時計]


鷹見「スゥ……」

清浦「zzz」

上ノ瀬「うわ、半分くらい寝たな。大丈夫かこれ……?」

ウール「ぐーすかーぴー!もう食べられないー!」


▶鷹見 睡眠スキップ

▶清浦 睡眠スキップ

▶骸 睡眠スキップ


▶曜灯 バランスで判定[森閑]鷹見を起こす

 失敗


曜灯「鷹見さん、おきてください。朝……ではないですけど、大事な時間ですよ」

鷹見「うん、レ……くっそ、寝ぼけてた。助かったよ」

星名「このままじゃまずい……。立て直さないと!ベテルギウス!リゲル!」


▶[華扇]星名

 ナズーリン[万能スプレー]牛乳 万能スプレー 清浦

 空間把握で判定

 コンフーション

 失敗


星名「焦るな……。出来ることだ……!」

清浦「zzz……はっ……」

星名「支援します!こじ開けてください!」

上ノ瀬「よくわかんねーが任せろ!」


▶上ノ瀬 空間把握で判定 通常攻撃

[フラット]

 成功 成功 61ダメージ

[炎の誓い(被ダメージ時、ダメージ対象に攻撃属性火付与)]


▶ウール 諸刃の刃[42消費]

 ファンブル[何もなし]


上ノ瀬 「切り払ってやらぁ散ってしまえ!」

ウール「ウールちゃんの渾身の攻撃を……あ、あれ?」

ウール「……」


▶ウールはへなへなと途中でばたんと倒れ込みます


ウール「やりすぎちゃった!森羅くんあとよろしくー!」

上ノ瀬「お、おい!?ウール!?」


幼女「ビビヨン!さらにかげぶんしんです!」


▶[混乱]白いビビヨン

 成功

▶白いビビヨン

 影分身

 蝶の舞

 粉塵

 ぼうふう(対象の地点のみ物理7d4。3分の1で混乱付与)

 60ダメージ

[ウール 絆庇う:鷹見]

[清浦:蚊雷、薄い本][紅花:薄い本2個][曜灯:蚊雷、混乱]

[星名:もこたんの羽][ウール:もこたんの羽]

[ガチャ爆死]


曜灯「きゃっ。目が回る~~~……」

紅花「げふっ……。し、しんどい……」

星名「が、はっ……ま、まだ……」


ウール「おじさんあぶなーい!」

鷹見「ウール!?」


ウール「ごめんね、ウールちゃんもうダメみたい……」

ウール 「でも……!うさすけとウールゎ……ズッ友だょ……!!」


▶寸劇のように倒れると、ウールの身体がすーっと上に糸から引っ張られてきてウールが飛び降りてやってきます


ウール「ふっふっふ……!こんなこともあろうかと、スペアのパーツを用意しておいたのだー!」


▶ウールの身体が気持ち小さく見えますね


鷹見「だからってそんな無理をするもんじゃない……」

上ノ瀬「……」

紅花「うっ……。くっ……に、逃げ……」


▶紅花 サンクチュアリ[柳浪、裂帛]

 23回復


紅花「死にたく……ない……!まだ……光……、輝け……癒やせ……サンクチュアリ……!」


▶白いビビヨン

 影分身

 蝶の舞

 ねむりごな

[曜灯:目覚まし時計]


鷹見「だめ、だ……。意識が……」

紅花「も、もうだめ……」

ウール「人形は眠りませーん(ぐぅぐぅ)」

星名「こらえるんだ……。そうすれば……」

上ノ瀬「おいおい、大丈夫か?人の心配してらんねぇなこれは……」


▶鷹見 睡眠スキップ

▶清浦 睡眠スキップ

▶骸 睡眠スキップ


▶[混乱]曜灯

 成功

▶曜灯 凍結


曜灯「後ひと押しです、……多分。頑張りましょう!」

星名「もう1度だけ……リゲル!ホワイトアルバム!」


▶星名

 ナズーリン[氷雪の御札]氷雪の御札

 ルーミア

 50ダメージ

 48ダメージ


▶上ノ瀬 ライフガード 通常攻撃

 クリティカル 98+63ダメージ


星名 「畳み掛ける、詰みの一手に繋げるために!シャウラ!」

上ノ瀬「これで終わりだ、お前が眠ってろ!」


▶白死蝶を斬った感触はあるけど実際に斬れていないようですね。白死蝶はひらひらと地面に倒れ込み、幼女が赤い光を出すと消えてしまいました


星名「はー……。なんとか、だな今日は……」

曜灯「本当に、いろいろ大変でしたね……」


幼女「がんばったねビビヨン。戦闘はどうでしたか?楽しめたならいいのですが」


▶骸、清浦、鷹見、紅花、ウールはまだすやすやと寝ていますね


紅花「うう……嫌だ……。死にたくない……1人は……もう……嫌だ……」

ウール「すー……すー……」


星名「――すみません、まったく楽しくなかったです…」


▶星名はウールと紅花を揺すって起こしますが、起きません


上ノ瀬「いや、そもそも何で戦ってたんだよ。いきなり眠らされるし」


幼女「そんな……。やはり私では力不足でしたか……」


星名「参ったな……。何とか起きてもらって、他のみんなを起こす魔法とか使って欲しいのに……」


曜灯「えっと……、とりあえずお話を聞かせてもらえますか?」


幼女「うーん……。私じゃビビヨンちゃんより弱いし……困ったなぁ」


曜灯「えっと……?」

星名「――仕方ない」


▶星名 幻聴(おたまでフライパンを叩く音)


星名「これを……こう!」


紅花「う、うぅ……。桜花姉さん、もう朝……?」

骸「蝶 どこ 消えた?」

鷹見「あぁ……。くっそまた寝て……もう終わったのか?」

ウール「むにゃー!!!ウールちゃんは不眠不休だー!!!」

紅花「――うう、情けない……。ボクがちゃんと術を使いこなせていればこんな……」

清浦「むー……、殆ど寝てました……」


曜灯「えっと、あなたはこの間、悪鬼の中にいた方ですよね?ここはどういう場所なんでしょうか。」


幼女「ご飯もダメ、お酒もダメ、戦もダメなら何をすれば……」


上ノ瀬「何の話だ?ご飯……?」

星名「そ、それで……、どうしてここに俺達を……?」


幼女「えと、ここは私の空間です。人に悪鬼って呼ばれる場所に神は一人ひとりの空間を作ってるんです」

幼女「お返しは出来ませんでしたが……。いつか困ったときに力を貸すことをお約束いたします……」


曜灯「ということは神様なんですか?どうやらお呼ばれだったみたいなので来たのですが、どうしてでしょうか」


▶幼女は白死蝶を全身にまとって消えてしまいました。空間が崩れる気配は全然ありませんね


星名「あ……ああいう風に動かれると、めんどう、ですね……」

曜灯「えぇ……。全然お話聞いてもらえない……」

ウール 「あれ?蝶は?」


上ノ瀬「お返し、お返しかぁ……。もっとこっちの話も聞いてくれよ……」


清浦「ほんとそうですね……」

紅花「――一人前は遠いなあ」

骸「結局 誰」

星名「誰だったんでしょう……。すみません、先戻ります……」

ウール「ねー森羅くん!蝶はー?」

上ノ瀬「切ったら消えたよ。諦めるんだな」

ウール「ちぇーっ……」


鷹見「今日は散々だったな……。さっさと帰って、ってそうか。今日は一人じゃ帰れないじゃないか」

曜灯「それじゃあ帰りましょうか、鷹見さん。お手を」

鷹見「あぁ、すまんな。ありがとう、頼むよ」


清浦 「はあ……かえりますかね」

紅花「――神様の空間だと崩れないんでしょうかね」

上ノ瀬「いつもは倒してるやつが空間作ってるやつだろうし、そういうのもあるんじゃね?知らんけど」

紅花「こんなところで立ち止まってなんて、いられないのにな……」


――白雨市 裏路地紅葉――


▶ラウラがチャイナドレスを灯風に見せびらかしているようですね


ラウラ「チャイナ服のいいところは男性向けに見せかけて着たらスリットが出来ることなんですよご主人様」

灯風「いやお前の性癖なんて知らんがな」


灯風「ふー……、野菜切るだけでもしんどいわ。っと帰ってきたな」


紅花 「――はっはー、灯風先輩ただいま戻りましたー」


灯風「ほいおつかれ。お礼ってのは何だったんだ?」


曜灯「あれは……何だったんでしょうか……?接待……?」

紅花「飲みたくもない酒と戦いでしたね」

ウール「お酒飲んだりちょうちょと戦ったりして、楽しかったよー!」

清浦「お酒はほどほどに、ですよねほんと」

鷹見「あんなのは二度とゴメンだ」

骸「ピンク 酒 蝶」

上ノ瀬「そんで最後はいつか必ず力を貸します……、つって消えてったぞ」

紅花 「まあボクは飲んでないけどねえ……」


灯風「もしかしてお前ら酒飲んだのか……?ん??神様……?酒……???あーっ!!」

ラウラ「真帆くんあたりは知ってると思ったんですが……、忘れてましたね」


清浦「なになに……?私覚えてない……」


灯風「神様の好きなことっていうのは大抵、酒!女!戦!なんだよ。儀式~とかで捧げられるやつって大体これだろ?」

灯風「肉じゃなくて野菜魚お米ってのも献げ物でよくあるやつだわ……。わからんかったな……」


骸「神様 接待 誰を?」

星名「――あぁ……。今日は謝ってばかりだ……すみま、せ……、ん……」


ラウラ「あっこれ戦もやりましたね!?鍋するんですから起きろーい!ダブルヒールじゃい!!」


▶星名は倒れ込むように寝ますが寝たところでラウラがマイナスイオンを腕から出して身体を起こさせます


紅花「納得したところで灯風先輩。少々お話が」


灯風「やっべなんだ??なんかやらかしたか!?」


紅花「うっかり流すところでしたがボクの事を『全身毒で覆われてる』とか言ってくれてましたね」


灯風「おっとー覚えられてたわー毒めっちゃ食らってるわーやばいわー」


紅花「ちょっと先輩後輩の間柄とはいえボクの扱いが少々おかしくはないですかねぇ……?」

骸「コーカ 毒 制御 できる 練習 する」


灯風「そうやってパーソナルスペースを詰めるな詰めるな。むーくんとかに行け」


星名「うっ……あれ?」

ウール「マイナスイオンが身体に行き渡るー!」


▶マイナスイオンを浴びると、星名の疲れが抜け、ウールの身体が膨らんでいきます


上ノ瀬「え、えぇ……。ウールはウールでそれどうなってんだよ」


ラウラ「鍋パするんですからぶっ倒れられては困るんですよ。みんなで食べるものですよ!」


星名「す、すみません……」

ウール「いやぁ身体の綿を使いすぎちゃって!詰め込むの大変だし助かった助かった!」

曜灯 「あっ、わたしお家にごはんがあるのですが……」


ラウラ「ばいばーい。また明日ですね」


曜灯「はい、それではまた」

骸「ヒカリ 待って!」

曜灯「……はい?」

骸「鍋 入れるもの 具材 出汁 それと 会話。 ……少し だけ」

曜灯 「えっと…、それじゃあ少しだけ……」

鷹見「あそこでイチャイチャしてる二人はほっておいてさっさと進めよう」


灯風「マジで児ポ案件か……?」


紅花「はっはー、ボクは灯風先輩の事が大好きですからねえ!ほら!チョコもありますよ!ボクの手作りチョコが!さあ!ほら!」


灯風「いらねえ!星名に渡せ!!」


星名「……ん!?」


紅花「星名さん達には今度渡すので一番最初に食べさせてあげますよおおおお!」


灯風「やめろおおおおおお――んぐっ」


▶チョコを無理やり食べさせられると、灯風の横を銃弾が掠めます


灯風「やっべえ……死ぬよこれ。人間だぞ俺」


紅花「?……たかがチョコ一個で人間は死にませんよ?」

星名「な、鍋はもう出来てるんですか!ご飯の前にお菓子の食べ過ぎもよくないですし、ご馳走になりましょう!み、みんなで!」


灯風「そうだな。お前のチョコは毒だから……。俺にはもういいぞ。な?」


紅花「まあそう言わずに……。試作品が何種類かあるのでそれもついでにお願いしますよ」

星名(全員に来るのか……。あ、悪鬼が一般の人に見えなくてホント良かった……っ)


ウール「曜灯ちゃんもうお酒飲める年になったんだし、一日ご飯外で食べて帰っても問題ないよ!たぶん!」

曜灯「飲めないです……。というかもう一生飲みたくないかもしれません……」

骸「そう 少し だけ」


上ノ瀬「いらねーなら俺にくれよ。おいしく食べてやるぜ!」


灯風「わんこにチョコはダメだが、俺も自分の身が心配だ……」


上ノ瀬「やっぱだめか……?問題ないと思うんだけどなぁ」

紅花「全く……。なんでこんなに嫌がられるんでしょうかねえ……」

ウール「森羅くんチョコ食べれないんだ!かわいそうに」

鷹見「もし食べて死にかけても大丈夫なように準備してから食べればいいさ」


ラウラ「むーくん!!!まーた曜灯ちゃんに絡んでー。曜灯ちゃんも忙しいんですからね!!」

骸 「ごめん 少しで いい」


▶骸は申し訳なさそうに顔を伏せます


ラウラ「ちょっとだけですからね!プライバシーってやつあるんですよ曜灯ちゃんには私も毎日毎日ご主人様にずっとひっ付いて寝るときも隣でずっとお世話したいと思ってますがご主人様にプライバシーってので止められてるんですからね!!!抜け駆けはさせませんよ!!!」


――白雨市 裏路地紅葉:個室――


その日の夜、骸は不思議な光景を見た

深夜3時を超え、ふと思い立って外に出たときに虹を見たのだ

雨も降っておらず、水もないのに、裏路地紅葉の上にだけ虹がかかっていた

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