記念館を作ろう！

そう提案したのは、僕だ。

今日で2週間、海の上を漂っていたことになる。

たくさんの頭や、設置物を、このまま放っておくのも勿体無い。

そう思っただけだ。

まずは壁だけ作る。それも1面だけだ。

記念館とかいったが、あくまで飾っておくだけなので、

最初はこんなもんだ。

サメの頭5つ、フグのお頭4つ、イボイノシシのお頭3つ、

スクリーチャーのお頭1つ。これだけだと、すごい怖い。

ランタンを置いて、カレンダーを移動する。

椅子も置いて、良き良き。

ひさしもつけ、一応完成だ。

しかし、それだとやはり味気ないので、時計も作って設置した。

それでもまだ足りないと思ったのか、ミルがおもむろに口を開いた。

「スクラップと粘土、黄色い粉を。あと…そうね。厚板とプラスチックも。」

・・・なんか最近パシリにされている気がする。

まあいいやと思って素材をとってくる。

手早く棚を作り、上に、黄色い粉を使って（？）ひまわりを作り、飾る。

ついでにキャンドルボトルとラッキーキャットも置く。

まあいいカンジになったんじゃないかな。

少し釣りをしてから建物に戻ると、まさかの取り壊しが起こっていた。

口をあんぐり開けてしまったのも、おかしくはないだろう。

十分ほどたってみると、気づけば平地化。

いや、平筏化といった方が正しいだろう。

ミル曰く一人１戸体制にするんだとか。

ほんとにできるのだろうか…。

今日は夜空を見ながら眠った。

これもまた１興と眠る。

しばらくすると、ザァァァァァという音とともに、水滴が落ちてくるのを感じた…

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