【改訂版】寝ている姿が可愛すぎる男子とそれをバレないように愛でる女子達 〜尚、本人は何も知らない〜
海夏世もみじ
プロローグ
「すー……すー……」
とある高校の教室で、一人の男の子……いや、一人の“男の娘”が机に突っ伏して眠っていた。
これだけならば普通なのだが、彼の周りには大勢の人だかりができていた。
そして彼を起こすまいとヒソヒソと小声で何かを話していた。
「あ〜〜なんで七美くんはこんなに可愛いの!?」
「もう目に入れても痛くないほど可愛い……よし、目に入れよう!」
「しーっ! 静かにして、起きちゃうでしょうが!!」
「う、うーん……」
少しうるさかったのか、彼は唸ってとある寝言をはいた。
「はんばぁぐはもう食べれにゃい……」
「「「「「はぅあっ!」」」」」
このクラスで人気の男の娘は——“
普通に暮らしているだけでも可愛さがとてもあるのだが、彼は寝ている間、その可愛さが何十倍にも跳ね上がるのだ。
このことを知っている母親や妹、幼馴染は「七美を取られるわけにはいかない……!」と思い、「学校では絶対に寝るな!」と七美に口酸っぱく言っていた。
だがある日夜更かしをしてしまい、学校で寝てしまった。
すると案の定、クラスメイトの男女、さらには先生まで来てしまう始末だ。
——だがしかし、彼はこの事実を一切知らない。
このことが起こった経緯、そしてその後のクラスメイトや様々な人たちの反応を話していこう。
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