第40話 お金稼ぎ5日目

格上のイキカエルを倒し、ティナのレベルが36になり、とうとうロックと並んだ。


とはいえ、ステータス差は1.5倍以上。


せめて、得意な魔力を発揮できる武器が欲しいところだ。



イキカエルはその後発見できなかった。


それどころか、他の単体のモンスターすら見つからなかった。


その後、リザードイクシードというリザードマンの上位種の2匹組と戦った。


リザードマンの種族は、持っている装備とスキルがリンクしている。


今回は剣と杖を持っている2人組を発見したので戦った。


まず杖を持っている方からスキルを奪う。



【中級特殊魔法】だった。



その後、剣を持ってるリザードイクシードに<スキルスナッチ>。



【剣豪】を奪った。



スキルは【中級攻撃魔法】→【剣豪】となった。



しかし、ロックが敵の【剣豪】スキルの武技を急所にくらってしまい、回復を余儀なくされた。




結局成果は、


  ディラゴドス(歯のみ)×1匹

  イキカエル×1匹

  リザードイクシード×2匹

  ティナの膝枕×1時間


であった。






翌朝、恒例の引き渡し。



「ディ、ディ、ディ、ディラゴドーーース!!!」



御者が打ち解けてきてリアクションが面白い。



「これはCランクでも単体で行動できるほど強い、ディラゴドスではないですか!!

 こういう純粋なパワー系は単純に強いんですが、よくぞ倒しましたね!!」


「まあ、運よく急所に攻撃が当たって…、ね?」


「絶対運じゃないですよね…。

 

 …えー、では昨日の報奨金です。

  ワニゲーターマン×2匹:136,900×2=273,800ゴル

  イキカエル×1匹:950,000×1=950,000ゴル

  合計:1,223,800ゴル

 

 イキカエルのレベルでの相場は80万ちょっとなので、やはり高く買い取ってくれました!

 100万には届きませんでしたが…。」


これで

 1日目:518,300ゴル

 2日目:658,200ゴル

 3日目:1,223,800ゴル

 合計:2,400,300ゴル


「充分だよ!

 これで半分近く貯まったぞ!!」


「すみませんが、今日も運搬よろしくお願いしますね。」


「任せてください!

 お2人とも、お気をつけて!」


御者は今日もご満悦で帰っていった。





5日目。



「[飛光閃・滅]!」



2人は頭が蛇のサーペントマン3匹と戦闘。



【剣豪】スキルから生み出した武技で3匹へ同時にダメージを与えた。


【剣士】スキルで使っていた武技がパワーアップして使えた。



レベルの上がったロックの1撃は、3匹のHPを半分以上削った。


そこへティナの援護射撃。



だが、サーペントマンも黙ってやられはしない。


サーペントマンは【中級特殊魔法】のスキルを持っていた。


相手を状態異常にしたり、バフ・デバフを使える魔法だ。



「ギギャギャィ!」



3匹とも何らかの魔法を発動する。


その瞬間、ロックとティナの体が重くなった。



「デバフの魔法か!」



構わずロックは再び武技を発動する。



「[飛光閃・滅]!」



3匹中2匹が倒れた。


1匹はさっきバフがかかっていたのかもしれない。


だが、その1匹もティナの攻撃によって力尽きた。




『レベルが上がりました。』




ロックのレベルが1上がった。


武技で多くのダメージを与えたため、ロックに多くの経験値が入った。



今回はダメージを受けなかったが、特殊魔法で状態異常になっていたらどうなっていたかわからない。


回復魔法が使えるメンバーを増やす必要性をひしひしと感じた。




その後、ワニゲーターマン4匹と遭遇、戦闘に入った。



ロックは武技[飛光閃・滅]の構え。


敵の2匹も離れたところで武技の構えをとっている。


おそらく、[回し蹴り]での範囲攻撃だ。



ザシュシュ!



ロックの攻撃がワンテンポ早く、敵グループにダメージを与えた。


同じタイミングで、距離を詰めてきた敵にティナの攻撃がヒット。


「グワッ…。」


【全能力50%UP】を発動しての攻撃に、矢を受けた1匹が倒れる。



そのすぐ後、相手の武技が発動。


「うっ…!」


攻撃直後のロックは避けられない。


2発分で3割ほどのHPを削られた。


離れていたティナまでは届かない。



距離を詰めてきた残りの1匹がロックに攻撃。


「くっ…!」


強烈な武技が直撃し、よろめくロック。



ドスッ!


ティナの援護で、ロックへ攻撃した1匹も倒れる。



残り2匹ももうロックの目の前だ。


「[飛光閃・滅]!」


大活躍の武技をもう1度発動。



「グァアアぁぁ…。」


2匹まとめて倒した。



ロックのHPが半分近くまで減ってしまったため、入り口方面へ向かう。





その道中、見つけた。




「ゲコゲコ。」




「いた!…けど、どうする?」


ロックを心配するティナ。


「いこう。

 スキルさえ奪えば攻撃してこないから。

 【剣豪】がなくなるのは痛いけどね。」



イキカエルに近づくロック、そしてその後方のティナ。



ロックが【スキルスナッチ】の射程まであと少し、というところまで近づく。



バキッ!



ダメージを受けた場所が痛み、体制を崩し、大きな物音を立ててしまった!


イキカエルが気付いてこちらを向く!




…が、動きが遅すぎて、楽々スキルを奪うことができた。



あとは、問題なく倒すことができた。




『レベルが上がりました。』




************


名前:ロック

パーティ:ラフリンクス

Lv:36→38

HP:6930→7318

MP:686→723

体力:674→714

力:681→722

素早さ:697→736

器用さ:685→722

魔力:675→714

スキル:

【起死回生 ★★★★】

【成長促進(パッシブ) ★★★★★】

【隠密 ★★★】

【中級魔法攻撃 ★★★】

【スキルスナッチ ★★★★★ 】


************


************


名前:ティナ

パーティ:ラフリンクス

Lv:36→38

HP:2681→2816

MP:399→420

体力:273→289

力:254→268

素早さ:271→286

器用さ:324→343

魔力:420→445

スキル:

【   】

【慈愛の祈り ★★★】

【全能力50%UP ★★★★】


************

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