5
「ゆいちゃんおはよう」
「まゆちゃんおはよう。学校いってくるね」
「いってらっしゃい」
私は小学校に入学し楽しい毎日をすごしています。
「ゆいちゃんおはよう」
「さなちゃんおはよう♪」
さなちゃんは入学してすぐに仲良くなった同じクラスの友達です。
「ねぇ、さなちゃん図書室の入口にいる男の子わかる?昨日も同じ場所にいて気になってるんだけど・・・」
「えっ男の子?誰もいないよ、ゆいちゃん・・・」
「さなちゃん見えてないの?」
「見えないよ」
えー!
もしかして、まゆちゃん以外の死んでる人も見えてるってことなのかな?
これは人に言わないほうがいいかもしれない・・・。
「気のせいだったかも・・・さなちゃんごめん」
「だよね。ゆいちゃんったら・・・びっくりしたよー」
家に帰ってお母さんに聞いてみよう。
「ただいまー」
「ゆいおかえり」
「お母さん、あのね。今日学校で昨日から図書室入口にいる男の子がいるの気になってさなちゃんに言ったら男の子いないって言ってたの。もしかして、まゆちゃんみたいに死んだ人が見えてるってことなのかな?」
「そうね。他の人に見えない人がゆいには見えるってことでしょう・・・変な目で見られるかもしれないから家族以外には言わないようにしようね」
「うんわかった。見ても言わないようにするね」
やっぱり私しか見えないってことか・・・。
まゆちゃんは怖くないけど
図書室入口にいた男の子は気持ち悪くて怖かったんだよね。
怖いから見えても見えてないふりしとこう・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます