2

私は5歳から12歳まで母方の祖父母の家で暮らしていました。


母はシングルマザーで一人で私を育てるのが苦しくなり

近くに住んでいる両親に相談して一緒に住むことにしたそうです。


母が仕事に行っている時間も

おじいちゃん、おばあちゃんが遊んでくれたので寂しくありませんでした。


祖父母の家に暮らし始めてしばらくたった頃

私の部屋に8歳ぐらいのポニーテールに水色リボンをつけ水玉のワンピースを着た女の子が私を見ているのに気がつきました。


「おねえちゃんだぁれ?どうしてここにいるの?」


「私のこと見えてるの?嬉しい♪私はずっとこの家にいるのよ。あなたの名前教えてくれる?」


「ゆいだよ。おねえちゃんは?」


「私は舞夕まゆ。ゆいちゃん一緒に遊ぼうよ♪」


「うん、まゆちゃんと遊びたい♪」


私にしか見えない女の子

舞夕ちゃんとの初めての出会いでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る