無関係ソーセージ~私たちはスーパーポジティブな双子です~
早福依千架
プロローグ
『好き。私、お兄ちゃんのことが…!』
『それ以上はだめだ。…俺ら兄妹だぞ。』
"私の好きな人は血の繋がらない兄でした"
『ねぇ、お兄ちゃん、一緒に逃げよ。』
"2人を待つ運命とは…!"
テレビから流れてくるCMを見ながら、私は大きな欠伸をした。
最近は小説でも漫画でも、映画でもドラマでも、とにかくこんなシチュエーション多いよね。
私には理解できない。
だってさぁ、好きなら何でも良くない?
血繋がってないんでしょ?
そんなの勝ちじゃん!ラッキーじゃん!
「兄妹ならさー、いつも一緒に居たっておかしくないでしょ。朝から晩まで一緒!休みの日も一緒!最高じゃん!食べるものも一緒だし、洗濯物の匂いもシャンプーの匂いも一緒!
それになんてったって、合法的に一緒に住める!これ以上の特権がありますかって!
ほーらね!やっぱ良い事しかないんだよ!」
こんなスーパーポジティブな私は、スーパーポジティブな双子の妹をやらさせもらってます。
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