第201話№5フランキャニオンダンジョン①

№5フランキャニオンダンジョン


☆・№5フランキャニオンダンジョン☆

迷宮洞窟障害型ダンジョン

(最深層は魔素濃度より推定60階層以上)


攻略難易度・★★★★★☆☆

到達階層・7階層

ダンジョン進入路・B


攻略推奨ランク・A (パーティー規模10名以上)


バイスル王国北西に位置しモルトンからは北に進んだボルテラ高地の中にある巨大渓谷、ダンジョン入り口が断崖の中ほどにあり進入路はない。

クライミングしながら入り口に到達するしかない。



選抜攻略組

リーダーはレイカ・デア、ベルモルト 人族 ランクS

補佐 パルム エンシント・バスタースライム(妖精族古代種) ランクSSS 

攻略隊 エリアリア・ホルトワ 大陸冒険者№2 エルフ ランクS

   クレアス・メルポア 大陸冒険者№8 大陸冒険者№8 ランクSSS 種族 赤狐族

    シャルテ・アルトア ヘルメルト国剣王 人族 ランクAA

    ミズキ・マーメスト バイスル国剣聖 人族 ランクAA

    パンジー・グレイア バイスル国A級魔導師 人族 ランクAA

    モクレン・オーエンス ヘルメルト国冒険者 獣人 ランクA



レイカ・デア・ベルモルトはダンジョンの入り口を見て攻略組に伝える。


「見ての通り入り口は崖中央付近にある。ここにいるメンバーなら問題ないだろう。

全員がダンジョンに入るまでパルムに援護してもらう。

皆強化して一気に崖を登るぞ!」


「「了解!」」

「「「はい!」」」


レイカは身体強化し全員に一声かけ崖を凄い勢いで登っていく


「皆続けえー!」


「「「「やぁー!」」」」


全員が高ランクのため皆強化して一気に登って行く。


パルムは登らず崖下で襲い掛かる魔物を殲滅する。


「させないのね。ミレイの知識で圧縮した弾を超速で放てば防御の高い魔物も粉砕出来るって教えてもらったからそれを試すのね。」


パルムは水を圧縮し超高速で放つ


「ミレイ超速弾らぁー!」


ヒュンヒュンヒュン・・・・


パルムから放たれ超高速の水弾は、高速で動き回るヘルスワローを捕らえ次々命中して行く。


その様子を先にダンジョンの入り口に到達したレイカが見て呟く


「噂には聞いていたけど、私が捕らえられないほどのスピードの弾って凄いわね。しかも連射って考えられないわ」


パルムは全員が登ったのを確認して自分ものぼる


「レイカ今から登るからレイカの横少し開けてなの」


レイカは意味が分からず言われた通りに横を広く開ける


するとレイカの横に激しい風が巻き起こり、風がおさまるとパルムが姿を現す。


レイカ達は驚く


『え?嘘でしょ。1000mはある崖よ。一瞬?』


パルムが静かなレイカに。尋ねる


「レイカ隊列どうする?このダンジョンみんなのサポートするように言われてる。パルムは最後からついて行けばいい?」


レイカは気を取り直しすぐに答える


「そうね先頭は…」


レイカが隊列を考えているとクレアスが手をあげる


「先頭は任せて!皆を最後の部屋まで連れて行く。」


レイカはそれを聞いて、皆で協力しながら行けばいいから無理しなくていいからと伝えると、クレアスが驚くような事を言って来る


「大丈夫私このダンジョン最後の部屋まで一人で行った事ある。

最後のボス部屋5人以上の違った魔力ないと開かない。だから深層ボス部屋まで大丈夫。」


クレアスの発言にレイカ達は驚くも、エリアリア一人だけ納得して皆に教える


「クレアスなら大丈夫よ。ナンバーズランクは8だけど、実際はグランアリスよりたぶん強いから。

この子最低限の事しかやらないから、ナンバーズの中でもホントの実力よくわかってないのよ。」


レイカはそれを聞いてクレアスに命令する


「クレアス一応みんなパーティーだからあまり一人で突っ走らない!少しでも問題があるならみんなで対処するいい?」


クレアスは頷き他のメンバーも納得しレイカ達は攻略を始める


「じゃ行くわよ!早く戻って鍵に必要な次のダンジョンに行くわよ!」


クレアスを先頭にダンジョンに入って行く


クレアスは罠や進行を妨げる障害を次々攻略をして行く。


余裕もあるのか詳しく説明しながら進めて行く。

1~10階層は罠と通路が変化して通路上では戦闘はほとんど起こらない。


通路から部屋に誘導される。

選択しやすい障害を超えて移動をしていくとこの先はモンスターハウスだ。


それを聞いて皆ざわつく


クレアスはこのパーティーなら問題ないとあっさり言う


「皆心配いらない。このパーティーなら問題ない。

目的はモンスターハウスに引き込んでパニックを引き起こすのが狙い。」


クレアスの言う通り暫く進むと大きな部屋に入る。そこはDランクの魔物が多数いるモンスターハウスだった。


レイカは呟やく


『確かに途中何も魔物に出会う事なく、罠と通路障害だけが続いて、この部屋は驚いてパニックになるわね。』


レイカが皆に指示をしようとすると、クレアスがこの程度皆が魔力使う必要ないと言って一人前に進み手を前に出して呟やく


「ミストブラインド」


すると霧のようなものが部屋全体に広がる。


それを待ってクレアスが一言言って歩きだす


「これで大丈夫ついて来て。」


クレアスが歩き出しても魔物は全く襲って来ない。


レイカはわけがわからずクレアスに尋ねる


「すまないクレアスどうして魔物は襲って来ないんだ?ざっと見ても50以上いたはずだ。」


「それはこの霧です。皆さんには私が魔法を発動させた時に、薄くわたしの魔力コーティングされこの霧の影響は受けてません。

この霧は幻影を見せるので、魔物には私達が認識できてません。」


レイカ達は納得しクレアスの後をついて行きあっさりと10階層まで来ていた。


レイカがクレアスに、次のモンスターハウスはミストブラインドは使わず、パーティーで全滅させるからと指示をする。


「クレアスこのまま進むと私達が鈍る。できればこの先どうかわからないが、10階層ごとに、パーティーで全滅させる。

だからミストブラインドは使わず何かあった時のために、パルムと一緒にサポートに回ってくれ」


クレアスは頷き後方に下がる


ミズキとシャルテとパンジーはぼやく


「私これでも一応剣王の称号持ってるんだけど・・ダンジョンに散歩に来たみたいでつまらなかったわ。やっとね。」


「私も剣聖の称号持っててこの剣を歩く杖にしたくないぞ!我々は何をしに来たんだと思ったぞ!やっとだ…」


「私宮廷魔導師国で一番なのに・・わたしいらないと思ってた・・やっと力を見せることが出来る。」


レイカも笑いながら話す


「ハハ確かにこのままではただのダンジョン散歩になっていた。まぁこれで階層ごとに暴れれるから皆油断しないで殲滅よろしく!かかれぇー!」


レイカの号令で皆一斉にモンスターハウスに飛び込む。


高レベルのシャルテ、ミズキ、パンジー、モクレンたちの前にCランクやDランク魔物には完全にオーバーキル状態で、ナンバーズのエリアリアがのんきに準備運動してるうちに100体近くいた魔物は、エリアリアが部屋に入った時にはシャルテ達によって全て倒されていた。


「えー-!ちょっと何よこれ!魔物いないじゃない!私にも残しといてよぉー-」


エリアリアが叫んでるのをミズキが笑い飛ばシャルテが冷ややかに言い放つ


「アハハハのんきに遊んでるからだ!魔物が弱すぎて?違うか私が強すぎて剣技使ったら10体ぶっ飛んだわ。」


「あらエリアリアなまってた身体ほぐれた?残念だけど魔物はいないわよ。

私達ミレイちゃんの恩恵で強くなってるの忘れたの?

この程度の魔物の数一人でも十分なのにこのメンバーで挑めばどうなるかわかるでしょ。」


エリアリアは悔しそうに唸る


「ぐぬぬ・・確かに・・ 次は私一人でや「ダメに決まってるでしょ!」る・・・」


レイカは笑いながらエリアリア達のやり取りをみている。


「まぁ確かに過剰戦力だからこうなるわ。飛び込んですぐパンジーが上級魔法ぶっ放して魔物半数以上が殲滅され、後は残った魔物の奪い合いになって、あっと言う間だったからなぁ・・」


レイカはまだやりあってる3人を諫め全員に指示をする。


「さっきのは完全に過剰戦力だった。次からは考えるから、準備は怠るな。次の階層に行くわよ。」


クレアスが先頭を歩き、同じように次々とあっさり罠も障害も取り除いてサクサクと進み、要所要所でパーティーを分け魔物を殲滅しダンジョンを進む。


レイカ達はあっさりと70階層のボス部屋にたどり着く


クレアスがレイカに魔石を指さし教える


「レイカあそこの魔石に魔力ながす。5人以上流せば扉が開くはず。流す魔力は少しでいい。」


レイカは頷き魔石にふれ魔力を流す。


レイカに続くようにエリアリア、シャルテ、ミズキ、パンジーと流していく。

最後にパルムが流し終えると扉が開く


ボス部屋には隊長2mある大きな黒い角ウサギが5体立っていた。


レイカが見て呟く


「ホーンラビット?違う大きくて黒い!これはどんなタイプ?」


レイカが考えているとエリアリアが完全になめてかかる発言をする。


「黒くてちょっと大きいレアな角ウサギ楽勝だよ。」


ミズキがエリアリアに同調する


「エリアリアの言う通りだ。色が違うだけの大きなウサギだ。私の剣撃で倒してやる!」


パルムはそんな二人を見てレイカにボスの情報を教える。


「レイカ皆を止めて!ボスの情報教える。攻撃するのそれからなの。」



☆フランホーンラビット ランクSS

 物理、魔法耐性が強い。

 角から放たれる雷撃はレベル5

 超速で放たれ当たれば死ぬ。

 動きも超速で捕らえるのは難しい


それが5体ドラゴン倒すより難しい。


パルムのボスの情報にエリアリア達は驚く


えーー!












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