第83話暴走ポルムのレベル上げ

ボク達はミルムの転移魔法でメナージェに戻りそこから別の方向を目指して森を出ることにした。


さてどうしょうかなぁ…


ピキ R『マスターここで少しポルムのレベルあげるの』


ポルムのレベル?そっかポルムだけかなりレベル低いもんね。

ついでにボクのレベルもあげたい


ボクほミルムに効率よくレベルあげるために、蟻の巣か蜂の巣がないか聞いて見た。


『ねぇミルムこの密林に蟻とか蜂の巣ない?』


ピキ M 『イエローキラービーやキラービーの巣ならたくさんあるの』


おお!あれ?イエローキラービーって確か高ランクじゃなかったっけ?

蜂の巣攻撃なら蜂蜜も沢山手に入るね。


『よしみんなイエローキラービーの巣を全滅させるからね。』


みんなに蜂の巣退治をする事を話すと、珍しく乗り気なポルム


「ミレイよ!あたいに任せるのじゃ!」


ミルムが蜂の巣が多くあるエリアに連れて行く。


ピキ R 『マスターイエローキラービーの毒は猛毒なのマスターはライムが守るの』


エルムが蜂の巣を見つける


ピキ E『マスター見つけたの』


蜂の巣を見て、ポルムが前に出て来る

え?ポルム大丈夫なの?


「ポルム慎重にね、蜂蜜も回収するからね。」


「わかってるのじゃ!あたいは賢いのじゃ!うりゃ!」


ヒユーーン

ブーーン


コン!


え?

ヒユーン


体当たりして弾き返して来たあー!


「何をするのじゃ!この蜂ぃーー!」


「何をするじゃねぇーよ!相手は高ランクの魔物だぞ!あんなスピードじゃ弾かれるわ!」


ライムがすぐに魔法障壁を張ってくれる


コロコロ

ドッカーーーン


破壊力のある爆弾が爆発し空気が震える

その振動が広範囲に伝わっていく


同時にイエローキラービーが巣から次々出て来て襲いかかってくる


ブーン

ブーン

ブーン

ドン

ドン

ドン


イエローキラービー達は障壁に体当たりをして壊そうとする


それをパルムが風刃で次々と落として行く


するとイエローキラービーが声を発した瞬間とんでもない数のイエローキラービーが出て来る。


ピキR 『マスターこの数危険なの!ライムの障壁もたないの』


確かにこれ数千ってレベルでないかも…

ヤバい…

どうする。

ボクが考えてるとポルムが暴走する


「何をする!生意気な蜂め!うりゃ!」


ヒユーーン

ヒユーーン


コン!

コン!


コロコロ

コロコロ


ドッカーーーン

ドッカーーーン


バラバラバラバラ…


数百のイエローキラービーが、爆発に巻き込まれ地上に落ちて来る


「やったのじゃ!ミレイよ見たかお姉ちゃんもやればできるのじゃ!」


ブーンブーンブーン

ブーンブーンブーン

ブーンブーンブーン


ピキ R 『マスターさっきのポルムの爆弾で、周りの蜂にも伝わって、凄い数のイエローキラービーとキラービー達が集まってくるの』


おい!ポルムーー!


ピキ E 『マスターこれヤバいの!数多過ぎるの』


ほんとこれヤバいんじゃ…

こいつらどれくらいいるんだよ!

黒くなって後ろの景色が見えない…


ピキ R『マスター障壁を3重にしたけど、長くもたないの』


ミルムの転移魔法もこの障壁解除しないとダメらしいし


「ミレイよ!あたいはまだまだたくさん爆弾あるのじゃ!」


何を言ってるんだこいつ!

これ以上刺激したら、森にいる全ての蜂が集まってくるだろうが!


「ポルムお姉さまは大人しくしてて!

これ以上刺激したら生き残れないよ!」


ピキ R 『ポルムは大人しくマスターの言う事聞く!』


「ごめんなのじゃ…」


お!さすがライムの言うことは聞くんだ…


ボクは必死に考えた。

何をやるにしても数が多過ぎる!

たぶんこの数数千じゃなく数万…


ピキ E 『マスター大変なの!

近くの他のところのイエローキラービー、キラービー、イエロービーも上位種の呼び掛けで、集まって来てるの』


えーー!


ピキ E『探知で、マスターを中心に周囲500m全てに蜂の反応推定10万以上集まってるの』


10万以上…数が多過ぎるのと近過ぎるのとで、パルムの強力な魔法が使えない…


こいつら飛べなくすれば少しは…

そうか!空気を無くせばいいんだ!


『ライムこの障壁の中って、物理も魔法も通らないんだよね、どれくらい空気もつかな?』


ピキ R 『空気必要なのマスターだけだからいっぱいあるの、空気はエルム、ミルムいるから無くならないの』


おお!よくわからないけど、心配ないならパルムの魔法で何とかなる


『パルムミレイを中心に巨大な水球を作ってほしいの、

できるだけボクのイメージに近い、最大の水球を作ってほしい、ボクの魔力使っていいから』


ピキ P 『マスターのイメージわかったの行くのぉー!』


〈ξξδηκη…ジェルボール〉


パルムの放った魔法はどんどん広がっていく


ゴボゴボゴボゴボ……

ゴボゴボゴボゴボ……

ゴボゴボゴボゴボ……


え!凄い勢いで広がる広がる…

これちょっと止めた方が…


ピキ P 『マスター魔力貰うのぉ』


うわー魔力吸われてるのわかる…


ライムが広がる大きさを教えてくれる


ピキ R 『ジェルボール100m…200m…300m…400m…500m…800m……1500m……3000m…

マスターそろそろ止めないと、マスターもパルムも魔力枯渇になるの』


『パルム!もういいから!魔法止めて!』


ピキ P 『魔力いくらでも出て来るから楽しかったの、でも少し疲れたの』


うわーボクのMPだいぶ減ってるけど、まだ大丈夫だね。


ピキ R 『マスターイエローキラービーとキラービーはまだ動けるの、もっと濃度濃くするの早くするの!』


『パルム!急いで!』


ピキ P 『わかったの!』


………


ジェルボールの中の蜂はほとんど動かなくなった。

でもこれ全滅するまでこの球維持しないとダメなんだよね…


ピキ P 『マスターパルムもう魔力ほとんどないマスターの魔力沢山貰うの』


え?ちょ… うわーさっきより凄い勢いで魔力減っていく…これ魔力もつの?


ピキ R 『マスター後少しなのイエロービーとキラービーは全滅したの残る上位種イエローキラービーだけなの』


わかってるけど…残りMP1000……800…まだなの?


ピキ R 『マスター後少し残ってるのイエローキラービーのクイーンだけなの』


クイーンってレベルも高いしスキルもいろいろ持ってるんじゃ…

残りMP300…… ヤバいまだなの…

……100


ピキ R 『やったの全部倒したのぉー!レベルも上がったのぉー!』


ギリギリ…危なかったぁ


レベル上がった?

ほんとだ…身体が少し楽になった。


今回は、ポルムもだいぶ反省したみたいで、大人しくなってる


ボク達は誤算はあったけど、周囲3000m範囲内の蜂の巣と、蜂達を全滅させて、大量の経験値を取得して全員のレベルがかなり上がった。

ボク達は、倒した魔物の素材と蜂蜜を手集めてまわった。


『みんな頑張ってくれてありがとう。

いろいろ誤算あったけど、みんなもレベル上がってよかったよ。

じゃ町を目指して出発するよぉ』


ピキ R,P 『いくのお』

「ミレイよ!次は大丈夫じゃ!お姉ちゃんもだいぶレベル上がったから安心するのじゃ」


何を言ってる!お前は不安しかない!

エルム、ミルムと同等に要注意だと言うのが、よくわかったよ!


ピキ E『ポルム次はエルムがマスターのために頑張るから、よく見ておくの』

ピキ M 『ミルムはマスターのご褒美貰える時頑張るの』


いやいやエルムさん、ミルムさん今回はたまたま大人しかっただけでしょ!


アホなポルムに天然エルムに気まぐれミルム…イケイケ暴走パルムはあ…


問題児ばっか…

はあ…

ライムのように素直な仲間がほしい…




ボク達は湖方面に密林を抜けて町を目指す事にした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る