第31話綺麗になった孤児院と子供達

ボクは、スライム達の擬態に、不安をおぼえながら、素材集めと魔物狩行くことにした。

街の中を移動して、町の門のところに着くと、この前の門番さんがいた。


「おう、お嬢ちゃんやっぱり女の子だったんだな、

前見た時はわかりにくかったのにどうしたんだ?

前みたいに隠しておく方が安全だぞ!

その年でそんな目立つ胸だったら攫われるぞ!

もう少し注意しないとダメだぞ!

ハハ それで今日は冒険者の仕事か?頑張れよ!」


あ!そうかエルムのせいだこのおっぱいは・・ 

後でもう一度エルム説得してみるか、そういえばボク冒険者カード持ってない…

どうしょう、ボクが下を向いて考えてると、門番さんが心配そうに聞いてくれた


「どうしたんだ?ん?言ってみな」


この人見た目怖いのに凄く優しい、この人なら大丈夫かな?


「あのねミレイ言う事聞かないからって、ギルドカード取られちゃいました。アハハ」


門番さんはボクを見つめ話してくる、何この人怖いんですけど、カードないと追い出されるの?それともつかまるの?


「誰だ!お嬢ちゃんのカード剥奪したやつ!サブマスのオリビアは知ってるのか!」


え?ボクはまさかの言葉にビックリした、この人こんな格好してるボクを信用してくれるんだ


「え?いえ知らないと思います。

いろいろ言って来て、ボク腹が立って逆らったら、カード返せって言われたからカード返して出て来ました。

カードないけど薬草とか茸採って来たいんで、出ていいですか?」


男の人は黙って1枚の木片をボクに差し出してくる


「これを持って行け!俺はお嬢ちゃんのこと信用してる。

戻って来てこれを見せて、何か言われたらラインモルトの名前を出せ!

問題なく入れるはずだ!

それと戻ったら、ギルドに行ってサブマスのオリビアに話をしてみなさい。


あいつならちゃんと、お嬢ちゃんの話し聞いてくれるから、気を落とさずにな、無理すんじゃねえぞ!気をつけて行けよ!」


ボクは、ラインモルトさんの優しさに感動した。

うわーなんか、キュンってなるこんないい人もいるんだ、何かお礼したいなぁ


「ラインモルトさん、ありがとうございます、行って来ます」


「おお!」


ラインモルトさんに、オリビアさんか、この町にも素敵な人いるじゃん!


ボクはライムに、気配遮断をかけてもらって近くの森に向かった。


『エルムはできれば岩塩とか鉱石を探査してほしいの』


ピキ E 『わかったの』


『ライムは出来れば薬草難しいなら食用の茸を探してくれる』


ピキ R 『わかったのぉ』


『パルムはボクの護衛ね。』


ピキ P『任せるの』


『ミルムはモムの実を探してくれる』


ピキ M 『わかったの探すの』


『みんなボクからあまり離れないでね、強い魔物出た逃げるからね』


ボクは探査が難しそうな、ライムにあわせて移動して、パルム達は近くを移動しながら、ボクが指定した物を探して採取している。


数時間森を移動し、順調に採取が進み、弱い角ウサギも仕留め、お肉も確保したのでボク達は町に戻った。


門番さんは、ラインモルトさんではなく違う人になっていたけど、もらってた木片を渡すとスムーズに町に入れた。


『何か言われるかなと、思ってたから何もなくてよかったよ』


ピキー『マスター早く帰るの』

ピキー『ちょっと時間かかり過ぎたの』


ボクは、孤児院に急いで孤児院に戻った。

中に入ると全員が目が覚めて大騒ぎになっていた


『うわーみんな騒いでる、そらそうだよなぁ・・ 

苦しんでて倒れて、目が覚めたら前と違ってめちゃくちゃ綺麗な所にいたら、とにかく説明するしかないかな』


ボクが入り口で様子を眺めてると、ボクを見つけたララが走って来る。

あの子めちゃくちゃ嬉しそうだ、よかったあの笑顔で癒されるよ


「ミレイお姉ちゃぁーん」


ララ完全に回復したね、うん♪よかった、それに他の子供たちも元気に騒いでる


「ララ、よかったねみんな元気になって」


ララは泣きながら抱き着いて来る。

え?何で?みんな回復したのに先生も元気そうだし、ララは抱き着いたままずっと泣いている。


「よがったぁ、お姉ちゃんもう戻って来ないと思ってたの・・・グスン」


そういう事ね、アハハ・・

あれ先生かなこっち来る。

え?回復したら全然違う・・

めちゃ美人だぁ


「ミレイ様、私この孤児院の院長をしているエレンと申します。

この度は、私たちを助けていただきありがとうございました。」


エレンさんは、深々とお辞儀をしてくる。

そして顔を上げたエレンさんの目には、涙がながれていた。


確かに、あの状況を思い出すと大変だったと思う、エレンさんは、涙を流しながら何度もお礼を言ってくる


「子供たちを残し倒れた時、子供たちに申し訳なくて、自分だけでなく子供たちも死なせてしまうって思ってました。


でも目が覚めたら、身体も軽くなって子供たちも元気に走り回ってて、一番驚いたのが孤児院の建物です。


私には何が何だかわからなくて、夢でも見てるんじゃないかと…

ララが、私たちを助けてくれたのは、ミレイ様だと。

私達の命を助けていただき、ありがとうございます。


私を含め、全員の治療費は私では一生かかっても返せませんが、少しづつでもお返しいたしますので・・ 

この子達の面倒を見ないといけないので、奴隷だけはお許しください」


あぁそうなるのか、この世界借金返せないと、自分を奴隷として売る手段があるんだ。

エレンさん凄い美人だから、奴隷になったら人気で高く売れるんだろうけど、そんなことするわけないじゃん!


こんな美人で、優しいお姉さんはボクのお嫁さんになってほしいくらいだよ。安心させてあげなきゃね


「ボクは、治すことが出来るから、人として当たり前の事をしただけです!

お金なんていりません!

だから気にしないで下さい。


ボクは、この町で少しやりたいことあるのでここで住まわせて下さい」


エレンさんは、安心したのかボクの手を握り泣き崩れる。


「ミレイ様、ありがとうございます・・・ぅぅほんとありがとう・・ぅぅ」


子供たちも、いつの間にか静かに全員整列している。

え?どうしたの?

みんな目ウルウルしてるよ。

心配しなくても、ボク先生を連れて行ったりしないのに、みんな先生が心配なんだね、


「「「「お姉ちゃん、先生を助けてくれてありがとう、先生を残してくれてありがとう」」」」


うわーーん

うわーーん

うわーーん


子供たちは泣きながらボクに抱き着いて来る

ドス

ドス

ドス


うぉーめちゃ元気になってる。

先生まで膝をおりボクに抱き着いて泣いてるし、これは落ち着くまで何もできないかなアハハ・・

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