第14話レベル上げはめちゃくちゃ大変

スライム達とレベル上げをはじめて半年、やっとレベルが上がりレア種のスライム達とボクは取得経験値が少なくレベルが無茶苦茶上がりにくいのがわかり、ボク達はやり方を変えた。


今までならランクの低い魔物を倒してたけど、時間が無茶苦茶かかるのがわかってランクの高い魔物を倒すことにした。


でもランクの高い魔物は危険度が上がる、とにかく危ないと思ったらすぐに逃げる作戦で今日はランクCビーストボアを狙ってレベル上げをやってる


ザシユ!

ブモー

ドサッ!


ピキ『やったのぉライム頑張ったの』

ピキ『次パルムの番なのマスターに褒めてもらうの』

ピキ『違うの次エルムの番なのパルムさっきやったの』

ピキ『ミルムの次がパルムなの』


はぁーまたぁ?


そして今日も起こる不毛な争い…


もう順番でいいじゃんって言ったのに…またいろいろもめて収集つかなくなってるし


ピキ『ライム頑張ったから褒めるめてもらうの』

ピキ『エルム頑張るから褒めてもらうの』

ピキ『パルム頑張る応援したから褒めてもらうの』

ピキ『ミルム頑張って次やるから褒めてもらうの』


うーんみんな何を言ってるの?

でもほっとけば自然と治まるから不思議


ピキ『ライムも頑張ったから褒めてもらう、エルムも頑張るから一緒に褒めてもらう』

ピキ『ミルムもエルムもパルムもみんな頑張ったライムと一緒褒めてもらうの』


で結局全員納得してまたレベル上げ始める、ほんとスライムってなんかよくわからないや


でもこの子達めちゃくちゃ可愛いだよなぁポヨポヨしてて気持ちいいし、寝るときはみんなボクにくっついて、ウォータベッドみたいで気持ちよく寝れるし全然熱くも寒くもないしスライム最高!


魔物と戦う時みんな隠れるのは上手なんだけど、倒す時は夢中になり過ぎてどうしても無防備になりやすくてボクも含めみんな何度も死にかけてるんだよね・・


みんなで1年近く頑張ったらやっと強い魔物に見つかっても連携すれば逃げれるくらいのレベルになったしね


レア種とボクのレベル上げが超大変だからいろいろやったんだよね、ランクの高過ぎる魔物は効率が悪く危険で、攻撃くらうと防御高いスライム達もHP速攻減るんだよね、今はランクCのキラービーを狙ってレベル上げをやっている、でもスライムって雑なんだよねそのせいで何回死にかけた?


『ミルム今日はあの巣やるよ、かなり大きいからたぶん1万くらいいそうだよ、外に出てる兵隊蜂のキラービーを魔法で眠らせて』


ピキ『やるのぉ任せるのぉ』


おぉ!さすがぁ兵隊蜂のキラービー動かなくなってる


よし♪


『エルム、兵隊蜂のキラービーは寝てるから今のうちに蜂の巣を錬成魔法で囲って!いい兵隊蜂は眠り浅いから気をつけて!クイーンは睡眠魔法効かないから慎重にね』


ピキ『任せるのぉ』


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


いやいやエルムさんもっとゆっくりでいいから静かに慎重にしてよ!それじゃ起きちゃうよー!忘れてたこの子何も考えない天然だったぁーレイのバカーこの子にわかるように説明するんだった


ゴゴゴゴ…ドンッ!

ドサッ!


え?


蜂の巣が落ちた!


ピキ『マスター早く逃げるの!危険なの』


ブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーン


キャァーーーー!

クイーンまで出て来たぁー!


ピキ『マスター何してるの、早く逃げるの』

ピキ『マスターこっちなの』


何が早く逃げるのだよ!全くもう・・


はぁはぁ


あれほど慎重にって言ったのに…何魔力全力で込めてるのよ!


まぁいいわ誰かにせっかく倒したキラービーの能力吸収してもらわないと、せっかく凄い能力持ってるのに勿体無い


『ねぇミルムあそこの倒したキラービーの能力吸収してくれる』


ピキ『嫌!』


えーー!即答で拒否かよ、うーんじゃ


『じゃエルムお願いできる』


ピキ『何で?虫嫌い触るのも嫌なの』


はぁ?何言ってるの今までさんざん倒してきたじゃん!もうこの子わけわからない


『パルムお願いピキー『やるの』で・・ え?即答』


何この何も考えてないガンガンくる感じいいんだけど・・スキルがパルムに集中するんだよね、上手く分散しないとパルムの負担が増えるのに


『ライムもお願いねキラービーの成分吸収はライムの錬成と合わせれば無茶苦茶役に立つから』


ピキー『わかったのぉ』


ほんとライムは素直でいい子だよ


あとボクたちが倒せる魔物でほしいスキル持ってるのがキラーアントとクイーンアント!

地上に見えてる蟻塚を狙うキラーアントは魔物ランクCクイーンアントは魔物ランクA作戦を立てて慎重にやれば・・

倒せるよね?たぶん・・

いけいけスライムに気まぐれスライム、何考えてるかわからない天然スライムうーん不安しかない・・


『みんなよく聞いて!今からキラーアントの蟻塚を攻撃して全滅させます、沢山の経験値と能力が手に入るので頑張りましょう』


ピキー『ライム頑張るのぉ』


うんうんライムは素直でいいよ♪


ピキー『パルム魔法打ち込むのぉー』


おーい!何言ってるの!そんなことしたら生き残ったアント達に狙われるじゃん!もう少し考えようね


ピキー『エルム蟻塚探検したいからやるの』


はぁ?アリ塚探検?何考えてるの?わけわからない・・


ピキー『ミルムめんどくさいからマスターと見てるの』


でた気まぐれミルムめぇ


しかしこの子達個性どんどん強くなってるようなこれがほんとの姿?ボクだから甘えてるのかな?


ならこの子達を上手くまとめてあの巨大蟻塚を全滅させるにはどうしたらいい考えろ!

上手くいけば貴重なキラーアントとクイーンアントの能力と大量の経験値も手に入る絶対成功させないと、しかし問題児3匹がなぁうーん・・・・


そうだ!この子達前からボクの体液ほしがってたからボクの魔力塊溶かすのと体液ご褒美にして上手く誘導すればできるかも


フフン絶対成功させてやるんだから


『みんなよく聞いて今からあそこに見えてる巨大蟻塚攻撃して全滅させます!』

ピキー『わかったのぉ』

ピキー『やってやるのぉ』

ピキー『やなのぉ』

ピキー『めんどくさいのぉ』


まぁ予想通りの反応だねフフン


『全員参加です!言う事聞かないならご褒美は無しです!』


シーーーン


お!今まで文句言ってたミルムとエルムが静かになってこっち見てる?


『ちゃんとボクの言う通りに動いてくれたら全滅させること出来ます、言う事聞かない子はご褒美ありません!

ご褒美はボクの魔力塊の液体の注入してもらうのと体液を吸収してもらう事です』


ピキー『絶対ちゃんとするのマスターの体液ほしいの』

ピキー『早く指示してなの体液もらうの』

ピキー『エルム頑張るから教えてマスターの体液ほしいの』

ピキー『ミルム体液のためなら何でもするの』


え?みんな魔力塊の液体注入より体液?なんで?ボクなんかやばい事言ったのかも・・


ボクはスライム達に指示をしていく

『じゃ作戦ね、ライムはあの蟻塚の底に地面の中に逃げれないように石みたいに地面の部分を硬くして!

エルムは土属性魔法で蟻塚を土の壁で囲って蓋はしなくていいからね。

ミルムは前と同じようにあいつらが逃げ出さないように睡眠魔法を打ち込んで!

最後にパルムはエルムが囲った中に納まる水球を作って蟻塚を水没させて!

いい絶対溢れさせちゃダメだよゆっくり静かに水球をしずめて行くんだよ』


みんな嬉しそうに返事をして作戦が始まる、これなら間違いなく全滅させられるはずだけど・・


パキパキパキ

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

シュワンシュワン・・


ライム、エルム、ミルムまで順調よしここまでいいぞ後はパルムが慎重にやってくれるだけ


ピキ『後はパルムに任せるのぉ水球!』


いやいやパルムさんあなたは張り切らなくていいから慎重にお願い・・ん?ちょっと小さいかも・・


どっぷん


やっぱ小さいね蟻塚3/2しか浸かってない


ピキー『もう1個すぐ入れるのぉ水球!』


タップンタップン


『パルム焦らなくていいから慎重にもう1個作ればいいから大きさ考え・・え?』


ザザザザザザザザザザザザザザ・・


パルムのバカぁーー!


『エルム急いで土壁高くして早く!』


ピキー『ちゃんとマスタの言う通りしたの』


『うんそれわかってるからもう一度やってお願い』


エルムボクの焦る気持ちわかってないの?何でそんなにのんびりしてるのよ


ピキー『わかったのぉちょっと思いついたの』


え?なにするつもり!余計な事しなくていいから大人しくしててぇ


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


壁少しだけ高くなったけど・・何あれ滑り台?


ピキー『できたのぉパルムもっと水入れるの』


ピキー『わかったの水入れるのぉパルムも遊ぶのぉ』


ピキー『エルム一番に滑るのぉ』


いやいやなにやってるの!滑り台?バカなの?魔物まだ死んだの確認してないんだよ!


『ちょっと二人とも待って!』


ザップン


ギギギギ


ほらぁ!あれクイーンじゃん生きてたんだ・・弱ってるけどこっち来るよ!


ピキー『ライムマスター守るの』

ピキー『ミルムご褒美一番にほしいのやるの!』


お!二人が頼もしいそれに比べてあの二人は何やってるのはぁー


シュンシュン

ドバ

シュンシュン

ドバ


え!ミルム無茶苦茶動き早い!全然見えない残像が残るってすごいんじゃそれにさっきから何かかけてる


ギギギギ

ドスン


いくら弱ってたといえ凄い!これがミルムの能力なんだ、何も言わなくても二人はクイーンアントの能力吸収してる。

お!遅れてパルムとエルムが来て慌てて吸収してる。

あ!クイーンアントが干からびた。

これがスライムの吸収された後なんだ・・


はぁーしかし今回も疲れたぁー





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