ボクは辺境伯家から8歳で追放されるようです。でもボクは可愛いスライム達と一緒に領地を助けて行くことにします

クロミnov25

ベルモルト~モルトン冒険編

第1話辺境伯家レイ・ベルモルト

 今日もいい天気だなぁ・・ いい風が入ってくるなあ… こんな日に外で走り回れたら楽しいだろうなぁ・・


ボクの名前はレイ7歳ベルモルト辺境伯家の長男として生まれ、生まれた時から何故か体の中に魔力塊がありそれが原因でいろいろな機能障害を起こし満足に生活できない病弱な身体になっていた。

病弱で寝たきりの日々が多いボクの身体は小さくて色白で同じ歳の子供よりかなり身体が小さかった。


何日か前に倒れたボクは今朝ようやく目覚め、ベッドから起き上がり部屋の窓を開け外の景色を眺めていた。


「うわー今日はすごく体調がいい♪身体が軽い」


ヒュワー


ほんといい風が入って来るなあ


「風が気持ちいいーー!」


バン!

ん?


「お兄様ー!気がつかれたのですね」


あ!元気妹だ、相変わらずノックもせず入って来るなんて!後で注意しないと…


「お兄いさまぁーーーー」


ダダダダダダダダダダ…


「え?ちょっと待てぇーー!止まれーー!バカ妹ぉーー!」


ドス!


ガタン


ぎゃーーー!


「ばかやろーー!ボクの部屋3階だぞぉーー!」


「きゃーー!お兄様ぁーー!」


ザザザドス!

ぅう…

ガクッ


ボクの名前はレイ7歳ベルモルト辺境伯家の長男として生まれた、そして今日その短い人生を閉じた…   …ん?


「ボクは死んだの?目の前に女神様がいる… 」


きゃーー!


「レイが私の事女神様だって♪愛してるわレイ!」


ブチュー


「お母様何をやってるんですか!それは可愛い妹の私の役目です!」


あぁボク死んでなかったんだ…

お母様が目の前にいる、横でぎゃぁぎゃぁ騒いでるのはボクの妹のアイラ…っ!

そうだ!ボクアイラに体当たりされて3階の窓から落ちたんだ!

よく助かったなぁ


メイドのメリルがボクがの手を握ってさすってくれている

「レイ様せっかく回復なされたのにアイラ様の攻撃でまた眠られるなんて…かわいそう」


「ちょっと!メリル私はお兄様に愛をぶつけただけですわ!攻撃なんてしてません!私はお兄様が大好きなの!ちょっとそこ変わって!」


するとまた暴走妹がメリルを押し退けボクに抱きついて来る、またこの暴走妹は大人しくできないの?


「お兄様ー!よかったぁ!アイラは大好きなお兄様が死んだら生きて行けません!嬉しいーー!」


ギユーー!


ち・ちょっとアイラさん!あなたボクより身体も大きく剣術もやってるから力があるのですよ!もう少し…


ギユーー!


ぐ・ぐるしいぃぃ


「お兄様ぁーよかったよぉー」


ぐ・ぐるし… この馬鹿妹ぉー!やめろーー!ダメだこいつ… また景色が変わ……


パーーン!


いったぁー!


「いったぁー!じゃありません!アイラ!あなたの力で小さなレイを抱きしめたら死んでしまうわよ!よくレイを見なさい!」


お母様はやっぱりボクの女神様です!助けてくれてありがとうございます!ほんとマジヤバかった…なんなんこの暴走妹は!さっき体当たりしてボクを窓から突き落としたの忘れたの?馬鹿なの?


「お兄様ごめんなさい…」


嫌もういいから大人しくしてて!ボクに触らないで…


「アイラはレイが元気になるまでこの部屋に入室を禁止します!」


おお!ナイスお母様♪


「そんなぁー!ひどいです!私とお兄様を引き離すつもりなんですね!私とお兄様の愛はそんな事では壊れませんわ」


おーいアイラさん何を言ってるのかなぁ…

ボク達兄妹ですよぉー結婚なんてできませんよ!

見てみろメイド達も呆れてるぞ!


毎回のアイラの暴走にメイド達も呆れた表情をしている


「王都にいるレイカお母様は好きな人が出来たら力を示しなさいっておっしゃいました。だから私決めました!か弱いお兄様を守れる強さを示します!そしたら認めてくれますか?」


は?バカ妹は何を言ってるの?ボクには言ってる意味がわかりません?


お母様が暴走する妹に何か言ってくれている…妹はお母様に任せておけば大丈夫か、


メイドのメリルがボクに回復ポーションを飲ませてくれる


「レイ様念のためこれをお飲みください!難しいなら私が飲ませてあげますが」


メリルやさしそうだからお願いしたいけど、それやるとまた暴走妹が暴れそうだから、残念だけど自分で飲む事にした。


ゴクゴク


うわー何か身体の痛みが取れていくー



この世界は魔法が使える世界で、生まれた時から誰でも体の中を魔法の元の魔素が流れている、魔素とは魔法の元になる物で精神エネルギー?みたいなもので、この量が多いと魔法を発動しやすく、多ければ多いほど強力な魔法を発動できる。


貴族に生まれた者と平民に生まれた者とでは体内魔素量が違うらしく、平民は強い魔法や特殊な魔法を発動できる者が少数で、魔法には〈火・水・風・土・雷・光・闇・聖・無〉があり人によって属性の相性があり全てが使えるわけではない


さっきボクが飲んだのは、軽い傷や消耗した生命力を回復する飲み薬で、回復ポーションと言うらしい。

飲み薬はいくつか種類があるらしく、その種類や品質によって値段が全く違う


怪我や生命力、魔素量は錬成師が作るHP回復ポーション、MP回復ポーション薬師は病気や状態異常を回復する薬湯、薬液で治療する


症状の複雑な状態異常や身体の欠損部位のある損傷の激しい重傷者は上位スキルの診断鑑定を持つ高位神官が診断をして、聖魔法のスキルを持つ真聖巫女が治療をする。


真聖巫女の能力は、状態異常回復魔法リカバリーや傷や骨折などを治すヒール損傷の激しい重傷者などがあり、世界でも希少なスキルの聖魔法を使える真聖巫女に治療をお願いする


ただレア職の診断鑑定師や超レアの聖魔法は高額のお金が必要で、平民や下級貴族のほとんどは錬成師達のポーションの治療、薬師の薬湯に頼ってる


ポーションと薬湯の違いは


☆ポーション・・錬成師の中でも薬草錬成のレアスキルを持ってる人が用途に合わせて数種類の薬草から成分抽出し魔力を込める事で作られる、回復速度も早く即効性効果範囲も大きい 費用も高く貴族や高ランク冒険者向けで、品質や種類によっては手に入りにくい


薬湯・・薬師のスキルを持つ人が症状に合わせ複数の薬草を煎じて作られる、回復速度は遅く人によっては効果もない場合がある 費用も庶民的で比較的安く手に入りやすい



魔法も興味あるし回復ポーションも興味あるなぁ…ボクが使えるようになるのかなぁ


おっといろいろ考えてたら、お母様がボクに後で話しがあるから少し休んだら部屋に来なさいって言って、お母様は部屋を出て行きました。

その時暴走妹も連れて行かれ今部屋にはメイドのメリルだけが残っていた。


「レイ様少しお休みください、私が目覚めるまで見てますから」


ほんと何か疲れた…


ボクはメリルの優しい言葉に頷き少し眠ることにした。


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