時の流れ

虹のゆきに咲く

第1話 しあわせな時

恭介さん

素敵です、ありがとうございました


気に入ってもらってよかったよ


頂けるとはおもっていませんでした


当然だよ

受け取ってもらってうれしいよ


私こそ





恭介さん

新築の家も建ちましたし

あとは

ですね


そうだよ

すぐだから


楽しみです

仕事の方は順調ですか


ああ、営業成績もこれでもトップなんだ


恭介さんの頑張りですよ


そうかな


そうですよ

元々、社交的でしたからね

私にも積極的にアプローチしてきてくれましたし


あまり、照れることをいうなよ

ひかり

ひかりの名前のとおり温かい家族を作ろう


はい

そういえば

ペットを飼いたいのですけど

駄目ですか


いや

いいね

何を飼う


チワワが飼いたいです


いいね

可愛いじゃないか

早速、飼いに行こう


はい


この、黒と白の模様のチワワはどうだ


ブラックホワイトですね


そういうのか


はい


よし、じゃあ

飼おう


庭のあそこに犬小屋を飼わないとな


駄目ですよ

チワワは家で買うものですよ


そうなのか


もう

営業の仕事もされていて

そういう常識的なことも知らないのですか


はははは

時々、常識がなくなるんだ


ふふふ


ところで名前はなんとする


そうですね

ミュウとかどうですか


いいね

ミュウか


そうしましょう


ああ


恭介さん

私はこんなに幸せでいいのでしょうか


ああ

僕もだよ

ひかりのことは絶対に離さない

どこにいこうと、どんなことがあろうと

忘れないよ


ありがとうございます

うれしいです


このまま

ベッドに連れて行くよ


抱きしめたままですか


じゃあ、ほら


キャ


お姫様みたいだろ


はい


私は恭介さんのお姫様ですか


ああ

そうだよ


次郎もやきもちを焼いているぞ


次郎


ああ

可愛いじゃないか


次郎って

もう、子供の名前をつけたのですか


まだ、早いよ


どういうことですか


あのチワワは可愛いじゃないか


次郎

ミュウだったじゃないですか


ああ、そうだったかな


もう

人間、忘れますからね

私の名前は忘れませんよね


ああ

ひかり

愛している


私もです


ひかりとは

ずっと一緒だよ


はい

いつまでも

この幸せが続きますように


もちろんさ

ひかり

愛しているよ


そんなに何回も言わないでください

恥ずかしいじゃないですか


こういうことは何回も言うべきじゃないよ

一度だけ、肝心なところ

ここっていう時に言うんだよ


もう

恭介さんも

話が矛盾しているじゃない


何が


私を喜ばそうとしているのね


それはひかりを喜ばせたいよ


幸せな家族をつくろう


はい

恭介さん


ああ

ひかり


































































































































































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る