第4話
とある日の夜。
もう既に熱くなってしまっているスマホを握って、暗くなった部屋に月明かりが差している。
いつものようにスマホの液晶には”いおりんご”という文字が映し出されて、少し部屋が明るくなっていた。
「そういえばさ、石塚くんいるじゃん。最近、やたらと奥村くんと一緒にいるよね」
今思うとたしかにそうだった気がする。
思い出してみると、奥山くんもかなり顔が良かった気がする。
「そういえば、あの二人、係も同じだよね」
「そうだよ!休み時間も一緒なんだよ」
それは、アリ。
自分でも決めつけは良くないし、なんなら、女子生徒をそうゆう目で見てる男士と何ら変わりは無いけど、いいじゃんそれくらい。減るもんじゃないし。
…開き直るのは中々早い方だった。
「いいね。今度見てみよー」
こうなれば、明日から、この2人も見てみよう。
そう心に誓ったのが、水曜日の11時50分だった。
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