第10話 習得度?熟練度?
「あれっ?水属性魔法の位階が上昇しない?」
魔法や戦技(アーツ)は、使用すれば使用する程LVが上昇して行く。
LVが上昇すれば、その効果も、範囲も、威力も上昇をして行くのだ。
「何でだろう?火属性魔法の位階が上昇した時は、10回使用すれば上がったのに...」
討伐依頼を進めながら、敵との戦闘が終わった時に感じた疑問だ。
これは、火属性魔法の位階が上昇した時と同じ回数を使用したというのにだ。
「アルヴィトルも、使えば使う程上昇するって言ってたけどな?...それなのにどうしてだ?」
前回、火属性魔法の位階が上昇した時の事を思い返してみる。
僕はジャイアントモールを駆除する為、火属性魔法で仕留めた。
その時、全部で丁度10匹のジャイアントモールを駆逐したのだ。
黒焦げになったジャイアントモールの死体をギルドに提出した事からも、それは間違い無い。
だが、同じように水属性魔法を10回使用したと言うのに、何の変化も起きていなかった。
「ただ使うだけではダメなのか?...もしかして、他に何か条件がある?」
使用回数以外の条件。
僕はそれを特定させて行く。
「前回と今回の違いは何だ?同じ回数は使用しているし...チュートリアルモード中じゃ無いし...」
チュートリアルモード中はステータスが固定されてしまう為、HPもMPも減る事が無い。
勿論、魔法やスキルのカウントもされない仕様だ。
「他の違いは...まさか!?魔法で倒した回数か!?」
前回の場合、僕はジャイアントモールを10回魔法で仕留めている。
だが、今回の場合、僕は水魔法を10回、ただただ使用しただけだった。
「よし!それなら、早速試してみよう!!」
僕は、それを検証するように急足で討伐依頼を受注した。
今のところ水属性魔法では一度で倒せる敵がいない為、短剣で敵のHPを削って水魔法でトドメを刺す。
これを繰り返す事、今までの仕留めた回数と合わせて10回目。
「アクア!!...よし!これで水魔法で仕留める事10回目!!ステータスはどうなっている!?」
僕はステータス画面を開いて確認する。
『ルシフェル』
称号:無し
種族:天使LV2
職業:魔法使いLV2
HP
114/114
MP
127/127
STR 29
VIT 24
AGI 24
INT 40
DEX 20
LUK 16
[スキル]
短剣技LV1 格闘技LV1 杖技LV1 弓技LV2
[魔法]
火属性魔法LV2 水属性魔法LV2(+1) 土属性魔法LV1 風属性魔法LV1
「思った通り!魔法を使用するだけじゃダメで、魔法で仕留める事が必要だったんだ!!よし!仕組みが解ったのなら、どんどんLVを上昇させて行くぞ!!」
使えば使う程LVが上昇する事は間違い無い。
だが、それは特定条件下においての事だった。
これは僕の憶測になるのだが、相手を倒して魂の力を吸収し魂位が上昇する事と同じで、相手の魂を吸収する際、「仕留めた方法の経験値が蓄積されて行くのでは?」と考えた。
まあ、実際のところは解らないんだけど、そう言った仕様なのだと理解した。
そうして、討伐依頼を進める事数回。
僕のステータスはこうなっていた。
『ルシフェル』
称号:無し
種族:天使LV3(+1)
職業:魔法使いLV6(+4)
HP
297/297(+183)
MP
348/348(+221)
STR 57(+28)
VIT 46(+22)
AGI 49(+25)
INT 81(+41)
DEX 41(+21)
LUK 30(+14)
[スキル]
短剣技LV2(+1) 格闘技LV2(+1) 杖技LV2(+1) 弓技LV3(+1)
[魔法]
火属性魔法LV3(+2) 水属性魔法LV3(+1) 土属性魔法LV3(+2) 風属性魔法LV3(+2)
[スキル]
短剣技LV2(+1) 攻撃 LV2(+1)
疾風突き LV1(New)
格闘技LV2(+1) 攻撃 LV2(+1)
力溜め LV1(New)
杖技LV2(+1) 攻撃 LV2(+1)
水月 LV1(New)
弓技LV3(+1) 攻撃 LV3(+1)
狙い撃ち LV2(+1)
連射 LV1(New)
[魔法]
火属性魔法LV3(+1) ファイア LV2(+1)
ファイアスラッシュ LV1
ファイアボール LV1(New)
水属性魔法LV3(+2) アクア LV2(+1)
アクアスラッシュ LV1(New)
アクアボール LV1(New)
土属性魔法LV3(+2) ストーン LV2(+1)
ストーンスラッシュ LV1(New)
ストーンショット LV1(New)
風属性魔法LV3(+2) ウィンド LV2(+1)
ウィンドスラッシュ LV1(New)
ウィンドショット LV1(New)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます