あなたとつくる詩
羽谷海
「大問」
例えば私が保育園に通っていた頃、
私はF1レーサーになりたかった。
例えば私が小学生の頃、
私は将棋のプロ棋士になりたかった。
例えば私が中学生の頃、
私がなりたいものなんて一つもなかった。
そして、例えば今。
私の戸惑うばかりの足は止まったまま。
遠慮も、臆面もなく、
まっすぐな目で夢を語る君が、光って見えて、
鬱陶しくて、目を背けるけれど、
きっと君は、僕よりずっと先を歩いている。
どこかで落とした夢も、
道にポイ捨てした夢も、
お墓まで立てた夢も。
古びて錆びて苔むして、ガラクタになって、
それでも確かに、光っていた。
それでも確かに、光っている。
光は次第に強くなり、僕の目を貫くけれど、
光の眩しさと暖かさは懐かしくて、
だから、
つまり、
例えば今、
私は、
問い 私は、に続く言葉をあなたの言葉で埋めよ。
それでは、
はじめ。
作者から
今回、こんな形で詩を作りました。コメントの方で参加していただけたらな…と思います。ネットの上の文学ってなんだろう、何が活かせるだろう、と考えたときに作ったのがこの詩でした。読み手が簡単に感想だったり、評価だったりを届けられることが特徴であるネット小説なら、こういうのもアリかななんて思う次第です。
どれだけ多くの方に見ていただけるか、分からないのが正直なところですが、読んでくださった方、是非ご参加頂けると嬉しいです。一緒に、私とあなただけの詩を作ってみませんか?
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