設定集2

小説家になろう版では毎話のあとがきに入っていた情報です。


『人工惑星』

元は月であったモノの周囲を回っているため正確には孫衛星、と呼ばれるものである。ただし人工孫衛星と表現すると狭くて住みにくそうであるというスポンサーの要望を受けてこの名前となった。


これは地球などの大きな惑星の影響を受けるため安定ではなく太陽系上にはないと言われている。だができるだけ地球に近い位置で、太陽と虚重副太陽の光をできる限り受けられるように工夫された結果太陽系初の2つの人工孫衛星が成立することとなる。


2060年に両惑星とも月の『UYK』の攻撃を受けて破壊された。


『海外サーバー』

俗称。

一般的なMMORPGであるとサーバーが違っても初期地点などは変わらないがプレイヤー同士の交流やアイテムの共有などがサーバー間ではできない(あるいは課金)仕様が多い。あくまでアクセス負荷による遅延などを抑える目的である。


一方『HAO』ではフランスだと旧パリ市、イギリスだと旧ロンドン市、というように初期地点の時点で異なり得られる装備も変わってくる。また理論上ではあるが同じ世界であるので飛行機で旧大阪市まで飛んでくることも可能。よって正確には初期地点、であるが言語の問題があるため実質固定であったりする。


『結晶樹』

■■■のエネルギーを根から吸収することで活動している。その性質上通常の植物よりも根が遥かに発達している。一時期レイナは結晶樹を引っこ抜いて根を槍として使っていたくらいだ。機械獣とは異なり単一の存在を基本とする傾向にあるが、やはり鱗の跡が根や茎に見られる。


『スパイラルカナブン』

カナブン+触手+爬虫類の見た目をした機械獣。メイン部位がカナブンでレイナにスパイラル(隠語)されたのでスパイラルカナブンと勘次の中では呼ばれている。スパイラルポテトに謝れ。結晶樹の内部を通る金属溶液を摂取し生きる。光に呼ばれる性質もあるので時たま行商人のAPに向かって悪意なく飛び込んできたり。迷惑だけど弱い。



『hereafter社』

『HAO』の運営。メイン事業は酸素プラント製造事業。元は日本政府による能力者の再現性確保のための研究所であり『基底崩壊』まではそれらのシステム化を担当していた。が、『基底崩壊』と共に未来を知り方針を一変させる。


『i-DNA』

機械獣にとってのDNA。機械獣は血液などを含め生命を再現している。そのためDNAも同様に存在している。『i-DNA』は極めて水平伝播(正確には異なるものであるが)の効果が高く、周囲の生命の死骸だったり道具を取り込めるのはこの物質の力によるものである。


『おっさん』

何故かいつも生き残っている。高い忠誠心とその生存能力は紅葉とオレンジの大きな助けとなっている。2060年という全てが終わった後に対分裂体用の兵装なんて用意するわけないやろ、という問題を解決した人。本件の発案は人工惑星の紅葉である(するっと書いたので読み飛ばしてる人いそう)


あとマイナス質量物質の番号はいわゆるCAS番号というやつです。例えばH₂O(水)なら7732-18-5、みたいに物質ごとに固有の数字が割り振られています。特殊な薬品を検索したり注文するときにこの番号はよく使われますね。


『過去の機械獣』

機械獣が2050年から急に大量出現した、なんてことはなく。2000年より前から虚重原子汚染濃度の高い地域に心臓を模した特殊な構造体が発掘されることは度々あった。このエネルギーを活かして超人を作れないかという計画がロシアでは行われていた。北部のある地域で手に入る構造体は極めて人との適合率が高く、獣としての特徴が耳や手足に現れたと記録されている。この構造体が機械獣のなりそこないであると知られるのは随分後の事である。





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