雇われ魔族の悲しき日常

@justiceface

第1話 雇われ魔族の悲しき日常

ベルガモット大陸。

この世界最大の大陸で、西側には温暖な海流が流れ込むセーラム海があり、中央部にはリゼ湖と言う大陸最大規模の湖がおり、その湖畔北部には肥沃な大地に恵まれ、色鮮やかな花が咲くルフナ地方一帯を納める、

ルフリリ城、そして城下町がある。


そのルフナ地方を収めるのが、世界を恐怖に陥れる魔王バラライカと魔族たちである。


そのルフリリ城では、現在幹部達が揃い、専ら会議中であった。

「で、キールの奴はどうした。今日の会議の事は前もって伝えてあったはずだが」

「キールは仕事が片付いていないから遅れている様です。奴の仕事はこの時間が最も忙しいですから」

バラライカの言葉に返答を返したのは四天王の一人のソルティだった。四天王の中で唯一の女魔族であり女であるが四天王最強と言われる実力の持ち主だ。

「その位部下に任せて抜けてくるべきじゃないのか

この会議の重要性を奴は理解出来ていないから仕事を言い訳に遅れてるんだろ」

鮮血を浴びた様な真っ赤な礼装を着込んだ銀髪の男、ギムレットは乱暴に言い放った。キールの事をライバル視しているからか、相手の失態には難癖をつける事がある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雇われ魔族の悲しき日常 @justiceface

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ