【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!

好文木

0:プロローグ

 「ぐぁああああああ!!」


 とある山の山頂にて、そこには6人の男女の人影があった。だが、内一人の男はその他の5人から魔法で攻撃され蹂躙されていた。

 5人は一人の男を見下ろし、その男は既にボロボロになっていた。だが、この男はその程度では死にはしないことを男を含む全員がわかっていた。というよりは、5人は攻撃はしていたが、殺すつもりはなかったのだ。

 そして囲んでいる5人から放たれた拘束魔法でその男は全身を魔力でできたロープのようなもので拘束されてしまい、身動き取れなくなっていた。

 

 「くっ!!解きやがれ!!」

 

 「可哀想だけど、しばらくは大人しくしているのね。」


 「ん~、ちょいとお痛が過ぎたねぇ。」


 「ま、しばし反省することだな!」


 「カイエル、貴方が『●』を見つけた時に解呪してあげるわ。」


 「うるせぇ!そんなもの俺には必要ない!てめぇら!覚えてろよ!!」


 「おーおー、吠えるねぇ。」


 「カイエル、さすがに目に余る。しばらく反省してただの『●●』として過ごすといい。」


 「貴方が、『●』を見つけられたら、封印は解けていく。それまでは・・・」


 「くそ!このバカ姉貴!アホ兄貴ども!覚えてろよ!!!俺は絶対に許さねぇ!」


 そう、この人影は全員姉弟だった。


 「いくら吠えたところでねぇ・・・」


 「そろそろ意識が無くなってくるんじゃないかなぁ?」


 「しばし眠りなさいな。そして二度と同じ過ちはしないで。」

 

 男は言われた通り、意識が保てなくなってきていた。目を開けてはいられなくなり

 

 「ぐっ・・・う・・・くそ・・・くっそう!!!」

 

 俺は・・・絶対にこの屈辱は忘れない!必ずこいつらに復讐してやる!!


 「カイエル、貴方は間違ってはいないけれど、間違ってしまったの。きっとこの言葉の意味をいつかわかってくれると私は信じてるわ・・・」


 そんな姉の言葉は意識がなくなりかけている俺に聞こえていた。間違ってはないけど、間違えてる?意味わかんねぇよ!くそっ・・・タイマンだったら負け・・ねぇの・・・に・・・


そうして、俺は意識がなくなってしまった・・・




 それから、どれだけの月日が流れたのか・・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る