第9話

円運動を行う雑多な存在は無限に加速し

いつしか互いを同化し大きな半透明な沼が

出現した。

その沼は底なしの如くそのものを呑み込み始めた。

吸引し重力を発生する穴とその沼は不思議なことに

平行して存在しながら互いを干渉することなく、そのものは耐えきれずその沼に沈み始めた。


第9話序章 完


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