第2話
そこは漆黒の暗闇だった。
普通の者ならその闇の深さに正気を保つことができないだろう。
虚無感と襲い来る絶望感に苛まれ見渡す限りの暗闇は心の均衡を保つことを拒んでいるかのようだった。
息遣いが聞こえる。
瀕死の者が「ぜいぜい」とするその息遣いは短く空気を懸命に取り込もうとしていた。
第2話序章 完
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