第5話『SEAN BLUE』

毎日は誰のせいでもなく

それでも 今にも崩れ落ちそうなら

それが俺が残してきたもの…


耳を塞ぐ騒音も 先を塞ぐ雑踏も

俺が信じ続けたもの…


日常の喧騒に夢想を廻らす

哀れみと優しさの そのちりばめた象徴…


むせび泣くように消えて行くのか

奈落へと沈んで行くのか…


掴むものは何もないと

欲しいものは奪うだけだと


誰かが口づさむ 葬送の詠の様

憂いのすべては 互いを貪るのだろう…


目を閉じる事 まだ叶わないなら


俺は償うために きっと…






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る