第5章 第十五次帝国戦役編
番外編 ここから作品をお楽しみいただく皆様へ
以下の文には「半身転生」の第305話までのネタバレを含みます。
第3章、第4章の先頭にある番外編を順に読んでいただけると、だいぶ補完できるかなと思います。
では、第4章までのあらすじをどうぞ。
※※※※※※※※※※※※※※※
【あらすじ】
魂が半分だけ異世界転生してしまった主人公、
しかし、様々な障害、自身の選択、それらが複雑に絡み合い、現在はその目標は半ば喪失した状態にある。
今の彼の生きる意味は、『自分の仲間が幸せになる為に、人並みの人生を歩む為に、あらゆる障害を排除する』こと。
【人物】
アラタ・チバ(千葉新)
→主人公。
元高校球児、神奈川県の名門横浜明応高校のエースで、甲子園出場経験は2回。
ドラフト候補だったが、怪我によるダメージや誹謗中傷などにより野球そのものを辞めた。
現在Bランク冒険者であり、戦闘能力は非常に高い。
エクストラスキル【
転生前は茶髪に染めていたが、転生した時に色は落ちている。
悩み事が無く精神状態が清潔な時は雰囲気イケメンと評されるが、基本的に眼光が鋭めで近寄りがたそうな空気がある。
冒険者パーティー
ノエル・クレスト
→クレスト公爵家、カナン公国大公シャノン・クレストの一人娘にして、Bランク冒険者。
クラスは剣聖、高い戦闘能力を獲得した半面、クラスの呪いで家事能力が著しく低下した。
ただ、幼馴染のリーゼ曰く、「元々大してできないのだから、そこまで変わらない」らしい。
黒髪に赤い瞳を持ち、平時はポニーテールにまとめている。
天真爛漫で、感情豊かである。
アラタ曰く、真夏の太陽みたいなやつ。
冒険者パーティー
リーゼ・クラーク
→クラーク伯爵家の長女、兄が二人いる。
クラスは聖騎士であり、高い戦闘能力と指揮能力に長ける。
公国内で確認されている治癒魔術師は3人しかおらず、その内の一人。
ノエルのお目付け役という名目だが、彼女自身かなり抜けているので、実際にはアラタが二人のおもりをする形になっている。
ウェーブのかかった金髪に、通りかかった男性が二度見するくらいのプロポーションを誇る。
婚約者はベルサリオ男爵家長男、フェリックス・ベルサリオ中央軍少尉。
冒険者パーティー
クリス
→元奴隷の、クラス盗賊を持つ女性。
アラタとはレイフォード公爵家で面識を持つようになり、同家の物流事業部特殊配達課から彼と行動を共にし続けている。
奴隷から掬い上げてくれたエリザベス・フォン・レイフォードとは家族同然の繋がりであり、家族愛にも似た強い愛情を持っている。
彼女の職務経歴は、武装メイド→特殊配達課→黒装束(アラタと2人だけ)→八咫烏(第1小隊副隊長)
大公選期間中にオーバードーピングの後遺症で左目の視力を失ったが、竜玉を使用した外科手術で回復する。
その際に左目が金色になり、黒目と金目のオッドアイになった。
冒険者パーティー
シル
→家事に関する妖精、シルキー。
ノエル、リーゼ両名のお世話に奔走し、疲弊していたアラタの負の感情が屋敷を依り代に顕現した。
親であるアラタと知識や記憶の共有をすることが可能であり、急速な成長はそこから来ている。
魔力を媒体に生まれた存在だが、いつの間にか肉体を持つようになり、食事もとる。
見た目は金髪でアラタとは似ても似つかぬ容姿の幼女だが、性格は少し似ている。
現在アラタの金銭事情は彼女が掌握しており、お小遣い制になっている。
【第4章のネタバレ】
大公選も終わり、カナン公国には新大公シャノン・クレストが誕生した。
彼はノエルの父親であり、ノエルも色々と面倒ごとが増える。
しかし基本的には平和なもので、ウル帝国の影がちらつく内乱が東部で発生した以外は、特に大きな事件なども発生しなかった。
一度死亡扱いされたアラタとクリスは新規に冒険者となり、BランクとCランクになる。
大公選時の遺恨からひと悶着あったが、結果的には穏便に片が付く。
東部の内乱鎮圧にはリーゼの叔父であるハルツ・クラークやその仲間、リーゼの兄2人、許嫁などが参加した。
全体的には危なげなく勝利、局地戦では激戦が繰り広げられたが、結果だけ見れば完封勝利で幕を閉じた。
その頃アラタはというと、色々どうでもよくなって金、女、ギャンブル、酒、煙草とダメ人間のロイヤルストレートフラッシュを極め、ノエルに泣かれる。
今までの生活の反動で、アラタはダメ男の素質が垣間見えることも増えた。
そんな彼を含むパーティーは、カナン公国首都アトラに存在する迷宮、アトラダンジョンの制覇に挑む。
入念な準備の後、一度は撤退を余儀なくされたが数度の挑戦で単独パーティーによる制覇を成し遂げ、
この名前が、
4月上旬に大公選が終わり、それから9月まで、様々なことがありながら彼らはともに時間を過ごしてきた。
基本的に楽しいことばかりで、嬉しいことばかりで、充実した毎日。
そんな日々の終わりは、ハルツのパーティーに所属するルークによってもたらされた。
「戦争だ……ウル帝国が、宣戦布告しやがった……!」
軍靴の足音が、すぐそこまで迫っていたのだった。
【作者から】
ここまで読んでいただき感謝です。
第3章みたいに長くないので、まとめもそれに従って短く、という感じです。
ほのぼのが遠のいていく……。
毎日最新話を読んでくださる方も増えてきて、これからという時に物語に大きな転換点が!
それでもよければ読んでくださいお願いします離れないでいなくならないで。
個人的な意見として、人間一人のパワーとか意志とかは驚くほど無力だ、というのがあります。
実質的に世の流れに身を任せるほかない、そんな理論が世界を動かしていると思っています。
某国の誰かを除けば、ほとんどの人は自分の仕事をしているだけで、結局それが人を傷つけたりする結果に繋がっていると、最近本当にそう思います。
そう言った考えのもと第3章を執筆していたので、話の中で個人が我を出すことが不足していた感が否めませんでした。
なので第4章はそういった世界の流れみたいなものを緩やかにして、個人色を出す余地を作ったわけです。
すると今までではとても考えられないくらい、キャラクターが縦横無尽に暴れまわる、もう途中からコントロール不能でした(笑)
第5章は、元々は第4章想定つまり、大公選の後すぐに始まる予定の話でした。
つまり内容は……お察しの通りです。
半身転生は私の処女作ですが、かなり大きくなる代わりに最後まで書き切ります。
ラストも、世界観も、真実も、何もかも、かなり練っているので、特に話がまとまらなくなる心配も無いです。
彼らの物語が終わるまでの間、少しでも皆様と時間を共有出来たら幸いです。
それと1つ、世界観を共有する、2015年から2017年まで主人公の姿を描く現代青春スポーツもの、『シンデレラエース!~斯くして少年は怪物になった~』を執筆中です。
こちらは1話約2,000字と半身転生の半分程度の文字数と試験的に短くしています。
シンデレラエースは毎日投稿とはいきませんが、まとまった話数をまとめて投下するスタイルになりそうです。
こちらも半身転生があるわけですから、終わりまで書けることは確定です。
物語は完結してなんぼ、そう思います。
HUNTER×HUNTERも、死ぬまでには完結して欲しい……
では、これからもよろしくお願いします。
片山瑛二朗
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