【其の10】白い繋がり

「繋がろうね。」


高揚した瞳で私を見つめると彼が私の中に入ってくる。


「あゝん…あゝ…んんん。」


彼の背中に回した腕に力が入った。


「あゝ、ん、あゝ…。」


汗ばむ身体が快感を示す。


「可愛い。すごく可愛いよ。」


腰を振りながら彼が私の耳元で囁く。


私は、恥ずかしさから顔を背ける。


彼が激しく唇を貪りながら私の奥深くまで腰を沈めると快感の吐息を漏らした。


私の恥じらう姿をみると彼はさらに燃えるのだ。


一層激しく腰を振った彼が恍惚の表情を見せる。



「あゝ、もうイキそうだ。」


「あゝ、あゝ、あゝ、あっ、逝く!!」



彼が奥深い部分から自分のモノを引き抜くと、白い性の証を私のお腹に放った。


チェストに置いてあるティッシュペーパーを取るために彼が立ち上がると、私は右手の中指で自分のお腹を撫で、彼の一部であった白濁液を掬い上げ口に含んだ。


再び私の方を振り向いた彼が「ちょ、ちょ、ちょ、何してんの!」と慌てた様子で私に駆け寄る。


少し戸惑った表情を見せながら、自分の放ったものを舐め取る私の頭を愛おしそうに撫でると、彼が照れ臭そうに微笑んでティシュペーパーをそっとお腹に乗せた。

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