第13話 ほのか(大)に話すこと、まだ話さないこと
夕方となった。わたしは、ベランダに干してあった洗濯物を取り込み、
はじめに、
買ったばかりで切れ味鋭いセラミック刃で、サクサクとお肉を切っていく。少々の調理酒と共にお肉をフリーザバックに入れると、低温調理鍋で一時間ちょい温める。今晩はバンバンジーにするのだ。
鶏皮をスパスパと切り分ける。こちらは、フライパンに加熱しておつまみの鶏皮センベイにする。チャーハン用の
トトントンとキュウリを千切りにしながら、わたしの脳内の
これまで話した限りでは、わたしと
仲宗根先輩に憧れてミカ校に進んだことから、割とレアでミリタリーな人生を歩むこととなったわたし達である。
バンバンジーのスパイスとする、ネギと生姜をみじん切りにしていく。
ひととおりの作業を終え、後は胡麻ダレをかけるだけという状態でバンバンジーを冷蔵庫に入れた時には、
わたしの脳内に、出会った記憶のない人がいる。一方で、出会いも別れもすべて記憶がある人がいる。ほぼすべて記憶が検証可能なのは、ユウだけだった。
わたしの記憶通りならば、彼氏なし歴24年のはずの
こちらがわたしのらしい制服、と先程認定したセーラー服に着替え、
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