レビューの時に使わないようにしている言葉があります。
それは有名な作品やゲーム名を挙げて
「まるで〇〇のようです」
そう表現する事は避けてきましたが……遂に使ってしまう時が来ました。
-----------------------------------
本作は「エースコンバット」の爽快さと壮大さを基盤にして
・IL-2 フライトシュミレーター
・エナジーエアフォース
・エアロダンシング
が持つコアな要素を添加し
更にトップガンから抽出される、空とロマンと出逢いの青春の色のエッセンスを混ぜて
ここにスカイクロラの空の美しさ、ウォーサンダーが持つ高い熱量を付け加え――これらを一気に混ぜ込んだ世界。
これを最後に作者さんが"丁寧に丹念に整えて"我々の目の前に提供されたのが
この作品です。
(作者さんのお名前を見たところでピンと来てる人は、絶対楽しめますw)
-----------------------------------
ほぉ、と思った人。是非、本編をお読み下さい。
あと、もう一つだけあなたに言いたいことがあります。
ここを読んでいるあなた、そうです。「リアリティ重視の航空戦が大好き」なあなた。
タイトルを見たときに思いましたよね。
「あぁVRモノね」
『空戦っても所詮ゲームでしょ?』
どこかで、そう思いませんでしたか?僕は思いました(暴露
……安心して下さい。この作品には
ブラックアウト・レッドアウト
G-ロック
耐Gスーツの締め付け
撃ちっ放し・熱源探知ミサイルの差分
フレアー・チャフ
RCS(レーダー反射断面積)の利用
ヴェイパートレイル
機銃の見越し射撃————等々の濃い要素がふんだんに使われております。
眼前に空戦起動が浮かんでくるような秀逸な筆力と「空と、航空機への愛」
そしてロマン忘れない心で描く本作はきっと、あなたを楽しませてくれます。
そして、読みながらきっとこう思うでしょう
「……これ、本当にゲームの中の話……だよね?」と。