バサーク・オンライン 〜脳筋プレイヤーが成り上がるようです〜
語り人
プロローグのようなものです!
ピーンポーン
「どーも、宅配でーす!」
宅配便のチャイムで目を覚ます。
「おぉ、ついに届いたか! 『バサーク・オンライン』!」
俺は飛び起きると急いで玄関へと向かい荷物を受け取る。そして、ダンボールの中からVRゲーム機とちょぴりダークでファンタジックな絵の描かれたゲームパッケージを取り出す。
俺の数少ない趣味友人から進められた、もうすぐサービス開始するVRオンラインゲームである。
数多くの職業やスキルに自由なキャラメイク、高性能AIによりNPCと会話ができ、数多なクエスト自動生成されることが売りのゲームだ。
――そもそもVRゲームとは何か?
正式名称をバーチャル・リアリティゲームといい、臨場感溢れる3D体験と映像音声を結びつけることで誰でもVR世界を体験出来るゲームのことだ。
まぁ簡単に言えば最新の技術で、仮想世界に入り込むゲームって感じだ。当然お高かった。
俺の小さい頃からの貯金とバイト代が吹き飛ぶくらいにはお高かった。
「初期設定はこんな感じか? 後は起動キーワードを設定して……っと」
ゲーム機本体の初期設定をしている間に、サービス開始の時間が近づいてきた。
「よし、そろそろサービス開始の時間だな」
「水分補給よし、トイレよし、戸締りよし、指さし確認ヨシ! それじゃあさっそく……」
俺はゲームディスクをVRヘルメット本体にセットし、頭に装着して設定した起動に必要なキーワードを叫ぶ。
「インストールッ!!」
――瞬間、俺の意識は闇の中へ溶けていった。
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