サクッと遊べてキュンとできる乙女ゲーム
「乙女ゲームと言えば、キュンキュン萌えられる作品がいい!」
あるいは
「残酷だったり、暴力的だったり、重い話はちょっと……サクッと楽しめる作品がやりたい」
そんな風に思われる方へ向けて、今回は作品を紹介していこうと思います。
私自身はスリリングで重い作品が好みですが、やはり好みであっても、そういう作品を集中してやっていると心がしんどくなるんですよね。
趣味で疲れてどうする、ということで。プレイすると心が洗われる、荒んだ心に染み渡るような、ふわふわした砂糖菓子みたいな、甘くてシナリオが軽めな作品も時折プレイしています。重い作品の間に挟むと効くんですよ、これが。
そんな訳で、行きましょう。
『ゆのはなSpRING!』
こちらは温泉郷を舞台にした、ゆるふわラブコメディです。
主人公「三條ゆのは」は東京でファッションデザイナーを目指していましたが、就職活動が上手くいっていませんでした。そんな時、金沢の実家から連絡があり、母親が倒れたとの知らせを受けます。
ゆのはが実家の温泉旅館に戻ると、近くに出来たリゾート旅館の勢いに押されて衰退の一途を辿る家業の姿がありました。ゆのはは母が回復するまでの期間限定でありながらも、大切な家業を守るために臨時若女将を務めることになるのです。
この作品はファンタジー要素がなく、現実と同じ世界観で展開される作品です。そして、人が傷ついたり、死人が出たりもしない。とても平和な物語となっています。
ゆのはが家業のために知恵とアイディアを捻り出して奮闘する姿は、とても応援したくなります。また、攻略対象も等身大な設定のキャラクターが多く、現実の恋愛のような身近な恋の物語を味わうことができます。中には少々癖のある攻略対象もいますが、この個性がリアルに近いストーリーにスパイスを効かせてくれていると個人的には思います。
続いては。
『LoverPretend』
こちらは主人公の設定がカクヨムユーザーに馴染みやすいと思います。
主人公「宇枝ちゆき」は脚本家を目指している女子大生。しかし、彼女の母は既に他界していて、バイトで生計を立てながら一人暮らしをしていました。
ちゆきは脚本家になる夢と、もう一つ。一度も会ったことがない父を見つけるという夢を持っていました。
ある日、ちゆきは母が生前に脚本を担当したドラマの関係者なら、父について心当たりのある人物がいるかもしれないと気づきます。そして、そのドラマの関係者の息子が集まる映画制作に、ちゆきも脚本家助手として参加することにします。
しかし、ひょんなことから、ちゆきは彼らの偽の恋人をする羽目になってしまうのです。
この作品は主人公の脚本家になるという夢と父親探し、そして攻略対象の偽の恋人を演じるという三つの要素で成り立っています。
自身の夢を追い掛けて努力するちゆきの姿は、ここで作品を投稿している方には共感するものがあると思います。
そして、恋を知らないちゆきが攻略対象の恋人役をするという展開が面白い。お互いにやむを得ない理由で偽の恋仲になっているのに、演じているうちに本気になってしまうというやつです。ちゆきは恋愛経験がないことから、恋愛シーンの描写を苦手としているのですが、攻略対象との交流によって苦手が克服できるかという点も見どころですね。
そして、物語最大の謎と言っていい、ちゆきの父親について。これが判明するときは不覚ながら、うるっと来ました。
この作品もファンタジー要素や残酷な描写は皆無で、世界観に入り込みやすく気軽に楽しめるシナリオとなっています。
これらの作品は現実に即した世界観で、とてもプレイしやすいシナリオとなっています。
あまり時間はないけど、ちょっと心の癒しに乙女ゲームしたいなと思った瞬間にも丁度いい作品です。クリアまでの総プレイ時間もそんなにかからない(私は10~20時間ほどでフルコンできました)ので、気軽に始められると思います。
乙女ゲームはシナリオが重い作品ほど人気が出やすいという特徴がありますが、このような気軽に楽しめる作品もとても面白いですよ。
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