『薄桜鬼』はどのソフトから始めたらいいのか問題に答える

 近年における乙女ゲームの代名詞的作品『薄桜鬼』


 この作品はPS2にて初登場してから、様々なハードに移植されて、多くのファンに愛されてきました。


 しかし、これだけ様々なハードで展開していると新規ユーザーからはこのように思われやすいのです。


「結局、薄桜鬼ってどのソフトから始めたらいいのか、わからない」


 私もそうでした。当時、自分で調べて手探りにソフトを買った覚えがあります。

 なので、今回は数多くのゲームソフトをリリースしてきた『薄桜鬼』シリーズについて解説していこうと思います。


 初登場のソフトから全て紹介してもいいのですが、『薄桜鬼』は移植する度に少しずつ新要素を入れていたりするので、出来る限り新しいハードでプレイして頂きたいです。

 なので、今回はPSVita以降のソフトに絞って紹介しようと思います。

 一部の関連作品はPSPやPSVitaのみでの展開となっているものもありますが、今回は『薄桜鬼』のということなので割愛します。



 まず、薄桜鬼には「無印」と「真改」の2種類があります。


 無印は元祖のシナリオ。

 そして、真改は無印のリメイクとなっています。



 これから始める方は真改からプレイして頂くのが良いと思いますが、ここでは無印についても説明しましょう。



 PSVitaで展開されている無印作品は


『薄桜鬼 鏡花録』

『薄桜鬼 随想録 面影げ花』

『薄桜鬼 黎明録 思馳せ空』


 の3本となっています。


『鏡花録』が本編。

『随想録 面影げ花』がFD。

『黎明録 思馳せ空』が本編の前日譚となっています。


 よって、無印を始める場合には

『鏡花録』→『随想録 面影げ花』→『黎明録 思馳せ空』の順にプレイして頂くと良いかと。

 随想録と黎明録は正直順不同なのですが、個人的には随想録でよりキャラクターの人となりを知ってから、本編前日譚である黎明録をプレイして頂いた方が感動が増すと思います。


 無印における攻略対象は隠しキャラ含めて6名です。

 本来なら、この場で隠しキャラの紹介はすべきでないかもしれませんが、最近ではメディアミックス等の影響で周知の事実となっていることや、真改では通常の攻略対象に昇格していることもあって、堂々とキャラクターの名前を挙げてしまおうと思います。


 土方歳三(CV三木眞一郎さん)

 沖田総司(CV森久保祥太郎さん)

 斎藤一(CV鳥海浩輔さん)

 藤堂平助(CV吉野裕行さん)

 原田左之助(CV遊佐浩二さん)

 風間千景(CV津田健次郎さん)


 以上のキャラクターが無印における攻略対象です。


 無印は薄桜鬼の原点と言えるシナリオであり、薄桜鬼が大好きという方は真改だけでなく、無印まで遡って楽しんで頂けると、より薄桜鬼の世界に入り込めるのではないでしょうか。また、無印は乙女ゲームとしては珍しくDSや3DSにも移植されていて、多くのハードで展開されているため、お手持ちのゲーム機で気軽にプレイできると思います。



 そして、真改について。


 真改はPSVitaから展開され始めた比較的新しいシリーズであり、現在Switchへの移植が進んでいます。


 PSVitaやPS4でも真改は展開されていますが、今後のメインはSwitchになっていくと思うので、今回はSwitchに絞って真改の始め方を説明します。



 現時点でSwitchに登場している真改作品は


『薄桜鬼 真改 風華伝 for Nintendo Switch』

『薄桜鬼 真改 月影ノ抄』

『薄桜鬼 真改 銀星ノ抄』

『薄桜鬼 真改 黎明録』


 の4本となっています。


『風華伝』が本編。

『月影ノ抄』『銀星ノ抄』がFD。

『黎明録』が本編の前日譚です。



 よって、先程の無印と同様に

『風華伝』→『月影ノ抄』『銀星ノ抄』→『黎明録』の順にプレイして頂くと良いと思います。



 ここで、「どうして真改にはFDが2本あるのか」と思う方もおられるでしょう。


 それは、これから紹介する攻略対象に原因があります。



 真改における攻略対象は12名います。


「え、無印の倍になってるじゃん」


 こう思った方、貴方は決して間違っておりません。

 私も真改の情報が解禁された当時、驚きのあまり開いた口が塞がらなかったので。おいおい、いくらなんでも増えすぎだろと。


 薄桜鬼はリメイクしたことで、攻略対象の人数が一気に倍に増えました。

 私が、これから薄桜鬼を始める方には真改から入って欲しいと述べたのも、これが原因です。真改の方が圧倒的にボリュームがあるのです。


 土方歳三(CV三木眞一郎さん)

 沖田総司(CV森久保祥太郎さん)

 斎藤一(CV鳥海浩輔さん)

 藤堂平助(CV吉野裕行さん)

 原田左之助(CV遊佐浩二さん)

 風間千景(CV津田健次郎さん)

 永倉新八(CV坪井智浩さん)

 山南敬助(CV飛田展男さん)

 山崎烝(CV鈴木貴征さん)

 伊庭八郎(CV宮野真守さん)

 相馬主計(CV梶裕貴さん)

 坂本龍馬(CV小野大輔さん)


 以上の12名が攻略対象です。

 いや、ほんと改めてみると錚々たる面子ですよね。


 この中でも永倉、山南、山崎は、無印ではサブキャラでした。人気のサブキャラがリメイクによって、正規の攻略対象に出世したんですよ! 当時、この3名のファンは大騒ぎ通り越して息してなかったと思います。嬉しすぎて。


 そして、人気声優を迎えた完全新規キャラクターの登場。特に、坂本役の小野さんは坂本と同じく高知出身ということで、土佐訛りが完璧でした。小野さんの土佐弁最高です。


 こんな感じに、真改では大きくパワーアップした薄桜鬼が楽しめます。

 FDが2本になっているのも、攻略対象を半分ずつに分けて収録したためです。



 薄桜鬼は10年以上、多くのファンに愛されている不朽の名作です。


「今更始めるのは遅いかな」


 と思われてしまうかもしれません。ですが、いつ始めても良いのです。

 私もとても中途半端な時期(確か劇場版公開が終了して暫く経った頃)に始めましたが、ずぶずぶ沼ってこの通りです。

 やりたいと思ったら、思い切ってやってみましょう。


 激動の幕末を駆け抜けた彼らの生き様は、これから見届けても決して遅くはありませんよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る