乙女ゲームって何故か物騒な話が多い
乙女ゲームと聞くと、皆様どんなストーリーを思い浮かべますか?
イケメンに囲まれて、ライバルの悪役令嬢に負けず、愛しの彼とゴールインする話とかでしょうか。
最終的には愛しの彼とゴールインする話が多いですが、実際の乙女ゲームって血で血を洗うような物騒なシナリオが結構多いんですよね。プレイ本数を重ねるほど、終始キュンキュンするだけの作品の方が例外なんじゃないかと思えてきます。
結構な確率で、選択をしくじると殺されますよ。私も何度殺されたことか。しかも、どこが死亡フラグだったのかすら、さっぱりわからないような分岐も多い。
「何で私死んだ? どこで、しくじった?」
乙女ゲームをやってると、何度も頭の中に浮かぶセリフです。
ということで、今回は物騒な世界観の乙女ゲームの話をしようと思います。
物騒といっても、種類は色々です。なので、ちょっとタイトルを挙げて紹介しようと思います。
それでは1作目。
『ピオフィオーレの晩鐘』
時は1925年。舞台はイタリア南部にある交易都市ブルローネ。
この土地は三組織のマフィアが牛耳っています。ファルツォーネ・ファミリー、ヴィスコンティ一家、老鼠。この三組織はブルローネという土地の中で危うい均衡を保っていました。
この街の教会に暮らす女性「リリアーナ・アドルナート」は、突然この三組織のマフィアからその身を求められ、そして街をも呑み込む規模の大抗争に巻き込まれていきます。
読んで字のごとく。裏社会ものの作品です。
そして、途轍もなく物騒。1つ道を誤っただけで、簡単に地獄に堕ちるシビアなシナリオが展開されていきます。そんな死線を潜り抜けるからこそ、攻略対象との恋愛はとても糖度の高いものになっていますが。
スリルと糖度を同時に味わいたい方におすすめです。
続いて。
『Collar×Malice』
舞台は連続凶悪殺人事件――通称「X-Day事件」が原因で隔絶され、自己防衛のために一般人の銃携帯まで認められている新宿区。
そんな新宿に配属された新米警察官の「星野市香」は、X-Day事件を憂いながらも、自分に与えられた仕事をこなす日々を送っていました。
ある日、市香は何者かに拉致され、猛毒が仕込まれた首輪を填められてしまいます。
そんな彼女の前に、元警察官を名乗る男達が現れます。彼らは、警察とは別に独自で事件を捜査していると告げ、彼女を活動拠点である探偵事務所に招きます。
市香は首輪を切っ掛けに、探偵事務所の面々と共に事件の真相に迫っていくこととなるのです。
概要だけでも物騒さは、お伝え出来たのではないでしょうか。謎の人物に命を握られ、事件に迫るサスペンスです。
まず、このX-Day事件が本当に難解な事件で、1人攻略しただけでは、全容は殆ど明らかになりません。プレイし尽くしてやっと、こういうことだったのかと納得することができるのです。
また、作中には登場人物と共に事件について推理する選択肢も点在しています。流し読みするのではなく、きちんと状況を整理し、事件について考えながらプレイすることが求められます。
そして、市香も新米とはいえ警察官。命を握られていても、恐怖に負けて逃げてはいられません。実は、市香は警察学校時代から射撃が得意でした。この作品には「トリガーシステム」という射撃演出があります。プレイヤーが市香として拳銃の引き金を引くミニゲームのようなものです。このシステムの結果が市香の命運を分けることも多く、失敗は許されません。
気を抜く暇がない緊迫したサスペンスがお好きな方にはもってこいの作品です。
他にも物騒な要素を含んだ作品はありますが、私がプレイした作品の中で特に物騒さが際立っているのは、この2作品でしょうか。
幸せを手にするまでに苦労すると言いますか、中でもこんなにも苦しむ必要はあるのかと思ってしまうような境遇の主人公もいるんですよね、乙女ゲームって。
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