第58話 高校生編
※ 涼加 side
私は、ソファーで寛いでいる。それは、颯真君がお母さんの味見役の相手をしてもらっている。私は、その様子をソファーから見ていた。颯真君は、一つ一つに感想を言っていて、お母さんはメモしていた。
しばらくして、全部の試食が終わりお母さんは満足していた。私は、チラッと颯真君の方を見ていたら、少し苦しそうにしていた。なので私は颯真君にソファーに寛ぐように促して、颯真君は従うようにソファーに寛いだ。
颯真君がソファーで寛いでいるところにお母さんがきて、颯真君と話してきた。お母さんとの会話を盗み聞きしているとどうやら私のことを気遣ってくれたみたいでそのことをお母さんと話していた。
颯真君とお母さんの話が終わり、そろそろ颯真君が帰ることになったので私とお母さんは、玄関までお見送りをした。
私は、お母さんとリビングで話していた。
「ごめんね涼加。味見役を無理にしてもらってて。」
「そんなことないよお母さん。私は、あまり食べれないから味見役が向いていないかもしれない・・・・。」
「そんなことないよ。味見役は全部食べればいいと思っているけどそんなことないよ。味見役は、それぞれの役割があるから別に無理して食べる必要ないのよ。」
「そんなんですね。」
「そういうことだからこれ以上話すのは禁止ね。」
「そうですね。」
「そういえば、ヘルメットを買ったそうだけどそれはどこにあるの?」
「ヘルメットは、颯真君の家に置いてあります。」
「颯真君に許可貰ったの?」
「はい。颯真君から言ってきたので。」
「そう。それでバイクに乗ってみてどうだった?」
「楽しかったですよ。車と違う感覚だったのでいつも以上に新鮮でした。」
「そうなのね。」
「昨日は途中ハプニングがあったけどそれ以上に楽しかったよ。」
「それはよかったよ。それにどんなハプニングがあったの?」
「男子組がトイレに行っている間にガラの悪い人達にナンパにあって、颯真君がガラの悪い人達から私達を守るためにわざと口論になるように仕向け、それで颯真君がガラの悪い人達にどこか連れてかれたの。」
「そうなの!!それでどうなったの?」
「なんとか颯真君は無事に帰って来たのでよかったですけど、私は、ずっと心配していました。」
「また颯真さんに助けられたのですね。お礼したいけどどうしたらいいのですかね。」
「前にもお礼したけど颯真君はあまり乗り気でなかったですもんね。」
「どうしたらいいのでしょう?」
「それは、また今度考えませんか?」
「確かにそうですね。」
私はお母さんとの会話を終えて、自分の部屋に戻りそろそろ中間テストが近いからテスト勉強をした。前の学校は、ある程度対策は出来たのですけど今回は、転校先の初めてのテストですから対策をして上位を取りたいと思った。
勉強に集中していたら、外が暗くなっていたので時計を見たら晩御飯近くになっていた。私は、一度中断してリビングに向かった。
リビングに着くとお母さんがテーブルに料理を並べていたので私は少しお手伝いをした。料理が並び終わったので食べ始めた。今回の晩御飯は、試作品の残り物だけど少し味変をしているから昼に食べたより美味しかった。颯真君が適切に味の感想を言っていたのでそれだけでこんなに違うのがびっくりした。
私とお母さんは晩御飯を食べ終わり、食器を洗った。しばらくして食器を洗い終わり少しソファーで寛いでいるとお母さんが来て、颯真君ことを褒めていた。その後もお母さんと話しているとお父さんが帰って来たので私は、二人の時間を過ごして欲しいので自分の部屋に戻り勉強をし始めた。良いところで勉強がひと段落したのでお風呂に入って体を洗い着替え、自分の部屋に戻り就寝した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます