転校生のお陰で日常が楽しい毎日になった

@syai

プロローグ

 男手一つで頑張って育ててくれた父親が中学二年生の夏頃にこの世を去り、父親の弟夫婦に田中颯真たなかそうまは養子として引き取られた。


 義理の父親は出張が多く、中々家に帰ってこない。そのせいで義理の家族に馴染めず、心の壁が出来ていき、あまり喋らなくなった。


 家族と馴染めない日々を送くり夜に出歩いては、ヤンキーとよく喧嘩しては警察に補導されたり、転校先の中学校では喧嘩や授業態度が悪く先生によく怒られていた。その度、義理の母親がいつも頭を下げていた。そのせいで義理の姉妹には邪険にされたり、文句を言われる日々が続いた。


 中学三年生の時に、学校の屋上でサボっていたらそこにタバコを吸いにきた先生と出会い、最初は話かけられても無視したり冷たい態度をとっていたがそれでも話しかけてくるから疑問に思い、渋々話しかけた。


「なぁ なんで毎日話かけてくるの?」

「やっと話してかけてくれたな。一人でタバコ吸うのが寂しいな。

 なぜか初めてお前の顔見た時に、昔の俺に似ていたからな。」


 にこやかな笑顔でそう答えた。自分もちょうど暇だったから話すようになった。そこから毎日話すようになり、先生の過去に起きた事や今の自分状況を親身になって話を聞いてくれた。


「これからどうのだ?」

「俺は、、、普通の学園生活を送りたい。友達を作ってみたり、友達と一緒に遊んでみたい!!!

 今まで喧嘩ばかりしていて、そのせいで友達を作れず、皆からは白い目で見られ、義理の家族に迷惑をかけている自分が嫌になる。だからそんな自分を変えたい!!」


 自分の心の奥に閉まっていた感情が出てしまった。それでも嫌な顔せず、親身なって聞いてくれた。そこから心を切り替え一心不乱に勉強をして、第一志望校に受験した。そして、見事第一志望校に合格して卒業した。


 ここから新たな学校生活が始まる。。。

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