きみの日曜になりたい
@anotok
第1話
思えばいつだって、僕は不運だった。
席替えのくじ引きでは、毎回クラスで一番ブスな女子の隣を引いたし、宿題をやりそびれた日は必ず先生に問題を当てられた。産まれた時には、臍の緒が首に巻きついていて、誕生の瞬間から生死の境をさまよった、らしい。
だから、いつだって、何にも期待しなかった。それが、臼井友樹(うすいゆうき)という人間だ。
これまで、そうやって生きてきた。だから、これからも、そうやって生きていけばいい。また、元に戻る。それだけの話。
頭では分かっているのに、なぜ、受け止められないのだろう。心がズキンズキンと痛む。なんで、どうして、と、聞き分けのない子どものように、叫ぶ。
こんな時、いつもどうしていただろう──。
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