フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

一人と呼ぶにはデカすぎるよ。それに100人と呼んだら人の数が合わないし頑丈な物置だってきっと潰れちゃう。なんでこんなに大きくなっちゃったんだろうってボクは不思議なんだけど、そこは円谷さんに訊かないと御爺ちゃんもわかんないってさ。見た目は怪獣だけど動きは人だよね。それも大きさの割に軽快。ゴジラなんかぶっちぎっちゃう軽やかさだよ。おまけにタフだよ。あれだけ集中砲火を浴びてて生きてるんだから驚きだよ。だけどこの頃の対怪獣の自衛隊の決断の速さはビックリだよね。おまけにナパーム弾で焼き払っちゃえだもん。御爺ちゃんの顔が一瞬青ざめたよ。でも御爺ちゃんの関心は最初に出たやつみたい。あれで一杯やりたいってさ。大きさから言っても大味だろうけど、入れ歯のほうが心配だよね。それとこの映画が出たのが1966年って話だけど、怪獣が山に居るのにハイキングに行く連中が居て、博士が若者は怖さを知らないって言うんだけど、なんだか今のご時世に通じるものがあるなってボクも思った。(1996,日本)

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