『prisoner』
りゅうき
第1話 『prisoner』
人生をどう生きるかと考える時
私はまず私達の考え方から 考えなければならないと思う
私は 生きるということを
「私自身の問題としてしか考える他にない」と言う事である
人間はどうなのか 現代人はどうなのかと
そんな風に他人事の様に考えるのでなく何処までも
あくまで自分はどうなのかと 考えなければならない
それが生きると言う事なのだから…
私達一人一人が生きると言う事なのである
そしてそれを私流に言うならば 実存すると言う事なのである
例えば「人生に意味なんてあるのだろうか…」 そう私達は問うだろう
しかし 人生という宙に浮いたものが何処にあるのかでなくて
「自分が生きる他に 人生はありはしないのだ」
だから 人生に意味があるかが問題でなくて
今 私達一人一人が生きる事の中に
「どんな意味を見出しているか 感じているか」
と言う事が大切な事なのである
もし…「俺は生きる事にこんな意味を感じている」
と自信を持って言えるなら それが本当に生きる意味かどうか
そう云う風に探求すべきであり 毎日の生活に意味が感じられないなら
それはどういう生き方から生じてくるのだろうかと考えて欲しい
いったい「私達は生きなければならないのだろうか」
少なくてもこの私は生まれてからこの方
十九年と何ヶ月 ともかく生きてきたのだが
本当に生きたと言えるのだろうか
もし人生が生きるに値しないのだとしたら
私はむしろ自分の手で自分の人生を清算すべきなのかも知れない…
娑婆へ出ても今日までの苦しみは忘れないでくれよ
淋しくなったら辛くなったら
久里浜の壁の中に消えていった 一年と一ヶ月を想い出してくれよ
仲間たちの暗い心と 作り笑顔の毎日を想い出してくれよ
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