第10話 アシャルとの会話

「好きなのは林檎にココアに林檎ジュースと炭酸水」


「体が弱っていて 食べ物は 消化の良いものしか食べれない・・

ジャガイモのポタージュも好きだ・・後御粥くらいかな・・」


「まだ、しばしは正気の様だが・・ふむ・・」


「お前には見えないだろうが あのオアシスの先の西に

ガラスに覆われたようなドームがあって 中に大きな街や畑などがある・・」


「かなり文明が進化してる」


「あのオアシスも人工的に作れていてかなりの距離で 

一度には 今の俺ではあそこ迄飛べない・・昔なら軽く飛べたのに」


「飛ぶ?って」私は兄だという少年アシャルに問いかけた。


「魔法で場所を移動出来る」あっさりと信じられない言葉を話す兄アシャル


「もし途中で俺の気が狂ったら 置いていっていい

何としても 西を目指して ドーム都市まで行くんだアリサ」


「い、いやよ!!引きずってでも連れてゆくから

お、兄ちゃん」


「ふふっあの、と同じだなアリサ 

俺をあの店から救って助けてくれた時と同じ言葉」


「え?」目をパチクリさせて私はその言葉に反応した。


「見た目が綺麗な貧しい子供が連れて行かれる処」

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