第20話 にやんこな魔法使いの戦場と休日 その3

数か月後の事であった

しばしの休暇の合間 街でイリン・エイルはテイノと会い

暗黒の黒猫たちの訪問を待っていた


白い光とともに待ち人が現れた


「やあ、どうも 初めましてイリン・エイルちゃん話は聞いたよ」アラシャ


「うんうん 大変だったわねん エイルちゃん

可愛い ぐふふ」アシャ


「初めまして暗黒の黒猫のアシャ様 アラシャ様

あの もう200年も時間が過ぎたのですか?」


「そうだよ 今は平和な時代で にやんこな人達は

のほほん のんびりと暮らしてる


僕があの200年前の戦争終結以来 にやんこ王国と

今はヴィシャント王国も統治してる


ご想像通り 僕はナジュナジュ母様の子で

あのヴィシャント王国のジェライアの子

だからどちらの王家の血を持ってる


・・今はヴィシャント王国は王家の血が絶えたから

僕が引き受けた うふ」


「どうするの?エイルちゃん 帰りたいなら

送ったあげるわよん 200年前の時間でも可能よん

それとも今の時代に来る?」アシャ


「え・・そんなどうしよう・・

まだ戦争中だし 私 義勇兵としての義務もあります


育て親は死にましたが 友たちもいます 200年前の時間に戻るのは嫌です

家族は皆、死にました

でも帰りたい・・でもここも もう故郷」


「んん~じゃあ 戦争が終わったら

一度 200年後の僕らの国に遊びにおいで

何度か通っているうちに どちらにするか決めればいいから」


「え!!いいですか?」涙ぐむエイル


「こちらには色々要件があるから

時々 来るんだ 君にも連絡用の魔法の玉をあげるね うふふ」


「有難うございます あの良かったら

そこの酔ぱらい天使の店でおごります

おごらせてください!!


あそこのスライムの蜂蜜漬け最高に美味しいです」


青くなるアシャとアラシャ


「あの・・どうしました?」エイル


「いやモンスター料理はちょっと・・

虹色麦酒やクリスタル冷酒とか 普通の料理のパエリアがいいかな」


「私も同じく」


「あ、はい!!」イリン・エイル


「色んなお話をしてあげる にやんこ王国の御話 うふふ」アラシャ

「そうね うふふん」アシャ


「有難うございます 楽しみにしてます」イリン・エイル


「テイノさんはどうするの?]


「いや俺は今回は遠慮しておきましょう

三人で楽しく過ごしてください ではまた」テイノ


「有難うテイノ」


「有難うございますテイノさん」涙ぐむエイル

こうして 楽しい一日が始まった

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