第18話 にやんこな魔法使いの戦場と休日 2

そして 夜の野営の時間  ココアやパンを食べるイリン・エイル 

野営に作戦会議の為に他の部隊も加わる


「・・とても長い戦争だった

私のふるさとの『にやんこ王国』は滅ぼされる寸前


でも、天界から滅んだはずの神として祭られてる

違う種族の王達が幽体として蘇り 戦況をひっくり返した


私なんかが 及ばない程の魔力をもってる


指さすだけで 戦車という鉄の車が粉々になったわ


数万の敵があっと言う間に 焼き尽くされて灰になった


でも敵のヴィシャント王国が 

私たちの守護者 暗黒の黒猫のアシャ様の影を沢山作って

襲ってきたの・・

アシャ様は 彼等 神たちより魔法の力が強い


私の家族は戦火に追われて 両親が私を魔法で安全な場所に送ろうとしたの


私、飛ばされる直前 見たわ 敵の兵士たちが両親を殺した

私の名前は癒しの女神様から頂いたの」


「という事は その癒しの女神様って 種族が違うの?」

友達で女戦士のバルンが聞く


「そうよ 美しい種族よ 古代の種族 疫病でほとんど絶えた


今は 神として神殿で祭られてる


長寿で 長い耳や変わった形の耳に 美しい瞳

エイル様 エルトニア様はオッドアイの瞳の金の髪の美少女


背中には 白い羽がしまってあって 普段は体の中にあるの


でも・・癒しの女神様なのに 料理は超下手!

とんでもなく不味いうえに 食べたらしばらくトイレに住む羽目になるわ」


「子供たちに怒る文句の一つに『エイル様の料理を食べたいの!』って怒られるわ

うふふ 私も本当の母親によくそう怒られた 


普通ありえないわよね 癒しの女神様の呪われた料理

ん?どうしたのバルン変な顔して?」


「んんん~

最近 似たようなお話を聞いた事があって どこだったかな?」


「まあいいか エイル食べない?最近 市場に出周り始めた

新しい果実だよん すごく美味しいの」


「それテインベリーの果実 嘘・・私の世界 異界の食べ物よ!!」


「イリン・エイル!そうなの!!」

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