青丹和歌道場(「和歌のようなもの第二部)」

青丹よしお

さればこそ面変はりせぬこの日々が何にもまして尊かりけれ

【読み】

 さればこそおもがはりせぬこのひびがなににもましてたふとかりけれ


【語釈】

 さればこそ――①案のじょう。思ったとおり。やっぱり。 ②それだから。だからこそ。[参考:学研全訳古語辞典]

 面変はり――①年をとったり病気をしたりなどして、顔つきが変わること。②物のようすが変わること。[参考:デジタル大辞泉]


【大意】

 やはり、面変わりしないこの日々こそが何にもまして尊いことである。


【付記】

 小学校の中学年のころまでは、いやな出来事があったとしても毎日が充実していたように、某漫画を読みながら思った。


 推敲前、第三句「日常が」。和語で統一した。


【例句】

 さればこそ賢者は富まず敗荷やれはちす 蕪村

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