「何がジェーンに起ったか?」(サスペンス)
「何がジェーンに起ったか?」(1963 アメリカ 134分)
監督 ロバート・アルドリッチ
脚本 ルーカス・ヘラー
出演 ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード
この映画は、ある歪な姉妹の姿を描いたサイコサスペンスである。
子供の頃、人気子役で脚光を浴びたジェーン。そして、その影に隠れていた姉のブランチ。
だが、大人になり立場は逆転。ブランチは有名な女優になり、人気子役だった妹のジェーンは売れない女優へと変わってしまう。
そんなある日。姉妹は車の事故に遭い、表舞台から消えることとなった。
それから、数十年後。
事故の影響で、下半身が不自由になったブランチ。彼女は妹ジェーンから介護され、生活していた。
しかし、ジェーンは子役時代の栄光と、人気女優だった姉ブランチへの嫉妬がぬぐい切れずにいた。
そんな過去の妄執に取り憑かれたジェーンは、身体が不自由な姉ブランチに数々の嫌がらせを行っていく……。
過去の栄光を取り戻そうとするジェーン。過去の栄光で、妹ジェーンから陰湿な嫌がらせを受けるブランチ。
だが、物語が進むにつれ、残酷な真相が明らかになる。
この映画はモノクロである。それもあってか、ジェーンの顔の醜悪さは、もはや観ただけでトラウマ必至レベル。
実際、この映画を観た後、しばらくジェーンの顔が網膜に焼き付いて離れなかった……。
ジェーンは、もはや正気ではなかった。姉ブランチが気に食わない行動をしたら、食事にブランチが可愛がっていた鳥、ネズミを出したり、監禁しては衰弱させたりと、徐々に行動がエスカレートしていく。
これには何度、「もう、やめてくれー!」と叫びたくなったことか……。
まるで、悪夢の中にいるようだった。
そんなトラウマ製造機のジェーンだが、自分には子役時代の栄光しかないと自覚しており、あの頃に戻りたいと泣き叫んだり、子役時代の踊りを今だに踊り続けるなど、彼女も彼女で苦しんでいた。
周囲の人々も、ジェーンが人気子役だったことを覚えてすらいない。かなり悲惨である。
妹ジェーンから数々の嫌がらせを受け続けた姉ブランチ。彼女は、実はとんでもない秘密を隠していた。
映画の終盤、驚愕の事実がジェーンに明かされる。
一体、何がジェーンに起ったか?
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